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何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

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有名じゃないけどクソ面白い映画を100本教えるから観さらせ

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最高の時間をどうぞ。

 

 

映画は掘り尽くせない 

どうも、ポンコツブロガーのひろたつです。以後お見知りおきを。

 

さて、今回は映画の記事である。

面白い映画を観たいくない人はいない。みんな観たいはずだ。

だが、ひとつ問題がある。

世の中には面白い映画が腐るほどあるのだが、あまりも作品数が多い、さらには一つひとつが2時間以上かかってしまうため、なかなか自分で見つけるのは難しい。現代人は忙しいので、面白い映画なんかを探している時間なんぞないのだ。

 

必殺仕事人

そんなときに役立つのが、マニアの存在である。

映画を観ることに情熱を傾け、限りある人生という時間を映画に注ぎこむ。そんな人間の存在である。

彼らは世界にある膨大な作品群を、ひとつひとつ自分の目で観て確認していく。そして本当に面白い映画を探し続けている。

 

私の職場の後輩に年間200本以上の映画を観るという変態がいる。私のような常識人からしたら正気の沙汰ではない。確実に彼は本物の映画マニアである。というか映画変態である。

 

そんな変態だが、誰よりも映画を観ているだけあり、「誰も知らない隠れた名作」というものをたくさん知っている。

 

これを使わない手はない。

 

ということで、その変態くんに「世間的には無名だけど、クソ面白い映画を100本集めてくれ」とお願いし、完成したのがこの記事になる。

人生のほとんどの時間を映画に注いでいるだけあり、非常に素晴らしい記事に仕上がった。

この記事が、面白い映画を探している人の力になれれば幸いである。

 

 

さて、では記事の内容に行きたいのだが、ここで少しだけ広告を挟ませて欲しい。

これでも活動費や原稿料が発生している記事なので、少しでも皆さんのご協力が得られれば、また新たな活動へと繋げることできる。もし良かったら利用していただきたい。

 

~~~

 

映画をリーズナブルに観るならば、『TSUTAYA DISCAS』が一番である。値段もさることながら、マイナーな作品を観るためにはTSUTAYAという大手の膨大な品揃えに頼るのが一番である。

 

 

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~~~

 

では映画の紹介へと行ってみよう。ジャンルごとにまとめてあるので、参考にされたし。

 

コメディ

上品なものから下品なものまで。実写からアニメまでよりどりみどりである。クソほど笑っていただきたい。

ちなみに「ホラーコメディ」というややこしいジャンルは「ホラー」の方に分類してある。

21ジャンプストリート

童顔の刑事2人が青年犯罪を撲滅するため高校での潜入捜査を開始するが、アホなので高校生活を楽しみだしてしまう。そんな彼らが高校内で凶悪犯罪を目撃し…。

下品で笑える最高の映画である。

元々はジョニー・デップが主演を務めたドラマであり、なんとこんなB級映画にも関わらずカメオ出演を果たしている。場違いすぎてそれにも笑ってしまうのだが…。

 

22ジャンプストリート

ということで『21ジャンプストリート』 の続編。前作も文句なしに面白い作品だったが、実はこちらの方が面白かったりする。続編の方が面白いというのもなかなか珍しい。前作が大ヒットしたおかげか制作費がかなり増えたご様子。

 

相変わらずまったく学生に見えない2人がいちいちツボにハマる。笑える映画をお求めならぜひ。

 

そうそう、18禁なんで家族観たりとかは絶対にしないように。

 

LEGOムービー

全てがレゴで表現されている異色の映画だが、これが文句なしの名作!作り手の信念が最高の形で表現されている。

イロモノだったり子供向けだったりと思われがちだが、これだけ純粋に楽しめる映画はそうそうないだろう。

騙されたと思ってぜひ。

 

SPY

とにかく笑えるスパイコメディ。こんなに豪華なキャストだというのに、ほとんど無名だというのは驚き。

数あるスパイコメディの中でも屈指の面白さ。特にジェイソン・ステイサムが、出てくるたびに笑わせてくるいいキャラを演じている。トランスポーターの彼とは完全に別人である。

 

グランド・ブタペスト・ホテル

 

個人的に大好物な群像ミステリー。

常連客をめぐる殺人事件と遺産争いをめぐり、ホテルの威信のためにホテルの従業員がヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走するというお話。

なかなか内容を説明するのが難しいが、映画の面白い部分をオシャレに抽出したような作品である。

 

コメディの要素もあれば、感動できる部分もあり、美味しい所がたくさん。

 

サウンド・オブ・ノイズ

突如街に現れた謎の6人組。彼らはあらゆるものを楽器に見立て、とんでもない場所で音楽を作り上げる音楽テロリストだった!

 

音楽テロリストと音楽嫌いの(音痴)警官の戦いを描いた作品。

音楽テロという発想がそもそも面白く、演奏シーンも想像を遥かに超えるものになっている。

笑いもありロマンスもあり、そして何の教訓もない、頭を空っぽにして楽しめる快作だ。有名じゃないのが勿体ない! 

 

しあわせはどこにある

充実した日々を送っていながら、自身の人生に幸せを見いだせなくなってしまった精神科医が、幸せのヒントを求めて世界各地へ旅に出るさまを描く。

誰もが考える“幸せ”について描いた作品。

聞いたところによると精神科医というのはもっとも鬱病になりやすい職業らしい。なんとなくそれも頷ける気がする。熱心な宗教家の人も多いらしいし、ストレスの溜まる仕事なのだろう。

フランスの精神科医が原作というだけあり、含蓄深い素晴らしい言葉に溢れた作品である。 

毎日にちょっと疲れた人にオススメしたい。

 

ソーセージ・パーティー

見ての通りの超下品アニメである。

この作品、なにが凄いってスタッフが凄い。なんと『マダガスカル』『美女と野獣』『きかんしゃトーマス』といった作品を手掛けたメンバーが顔を揃えているのだ。

圧倒的な下品作品にも関わらず、無駄に高品質な映像。無駄に完成度の高い脚本。そして音楽。

一体何を評価したらいいのか、我々の脳みそは崩壊寸前である。

アニメ映画だが間違ってもお子さんと観ないようにしていただきたい。 

 

ディス・イズ・ジ・エンド

アメリカのセレブたちが集まる超豪華パーティーを、いまだかつてないほどの大地震が襲う。なんとか生き残った俳優たちは協力しようとするが、唯一残ったキャンディを取り合ううちに崩壊。そうこうする内に、街には正体不明の地球外生命体が…。

 

主役のセス・ローゲンが自身で監督&脚本、さらには実名で出演している。というかこの作品に出てくるメンバーは全員自分の役で出演している。他にもちょい役だがエマ・ワトソンやリアーナなど超豪華メンバーも本人役で登場。

そんな感じで非常にリアリティを持たせながら、こんな荒唐無稽な物語を展開してくるのだから、笑えないわけがない。

 

ナイトビフォア

両親を亡くした友人に寂しい思いをさせないため、毎年一緒にクリスマスを過ごしていた3人だが、生活が変わったこともあり遂に最後のパーティーを迎えることに。彼らが一緒に過ごす最後の乱痴気騒ぎ。

 

セス・ローゲンにこういう映画を撮らせたら、間違いなく面白いものしかできない。下品で不道徳だらけなのだが、面白いんだからもう全て許せてしまう。

 

そんなふうに笑わせておいて、最後にちょっといいシーンを配置してくる辺り、本当に勘弁してほしい。観客を振り回しすぎ。 

 

ネイバーズ

閑静な住宅街に越してきたマックとケリーは幼い娘と一緒に幸せな暮らしを送っていた。しかしある日、隣にあからさまにうるさそうな男子学生が引っ越してくる。騒音をキッカケにこじれた両者の関係は、未曾有の近隣バトルへと発展するー! 

 

最強のご近所トラブル映画である。とにかく笑いの種類が豊富すぎて、夢中になって楽しめる。

「悪人にも愛を」的なアメリカイズムを放り投げ、「目には目を」という醜さ満点のやり合いが痛快である

 

せっかくなので無修正バージョンをご覧いただきたい。

 

ネイバーズ2

まさかの続編である。こんどは女学生が相手だ、かかってこいや。 

下品とバカに終始した一作目とは打って変わって、登場人物たちの内面にフォーカスし、なぜかドラマ要素を多分に盛り込んできている。

期待通り笑える作品に仕上がっているのは当然として、まさか最後にあんなにも爽やかな気分にさせられるとは予想外である。

 

フレンチアルプスで起きたこと

 

本来であれば、家族の危機には身を挺して守らなければならないはずのパパが、目の前の雪崩に思わず家族をほっぽり出して逃げてしまう。パパへの不信感を丸出しにする子供たち、そして執拗に攻め続ける妻。家族はどうなってしまうのかー。

 

気まずい感じを最高に楽しめるコメディである。

第三者として観れば笑える。でも自分の身に置き換えると笑えない。どんな人間も結局は動物である。危機を感じれば、真っ先に自分の命を守ろうとするものだ。

痛恨の大失敗をしてしまったパパの見苦しい姿を笑ってあげてほしい。 

 

ホット・ファズ

エドガー・ライト監督作品。監督最大のヒット作と言えるかも。 

田舎の村に左遷されたエリート刑事が、邪悪な組織と戦うことになるアクション・コメディ。

 

元々イギリスでヒットとなった作品だが、日本ではほとんど無名だったため劇場公開の予定はなかった。しかし熱烈な署名活動により日本でも公開されることに

映画オタクならそこら中に隠されたネタに歓喜するだろうし、映画の知識がない人は単純に最高の娯楽映画として楽しめることだろう。

 

生涯ベスト映画に推す人が多いのも納得の作品である。

 

神様メール

世界各国で絶賛を浴びた一風変わったコメディ映画。主人公はなんと神様(の娘)。素晴らしいアイデアと予想外なストーリー展開が秀逸

「人はいかに運命にあらがうべきか」という非常に重いテーマを抱えているにも関わらず、非常に軽やかに描き出している。鑑賞中は終始、笑顔でいられるような作品に仕上がっている。高評価を得ているのも当然といった感じ。

 

自由な発想と皮肉が効いた最高の作品である。2016年に観た映画の中でもベスト10に入るレベル。  

 

 

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サスペンス

先の読めない展開。手に汗握る緊迫感。追い詰められる絶望感などなど、最高の映画体験をさせてくれる作品群である。

韓国映画が多めなのは、それだけ韓国映画がこのジャンルで優秀だからだと理解してもらいたい。 

アシュラ

堕ちていく2人の男、権力にしがみつく狂気、そして、歪んだ正義を貫く鬼。
欲望に駆られた男たちの生き残りを賭けた闘いが始まる― 。

これ以上濃厚な悪役映画を知らない。過去最高レベルの悪役たちを楽しめる。アウトレイジ?ゴッドファーザー?いやいや、これからの悪役スタンダードは『アシュラ』です。

なんてことを言いたくなるぐらいの最悪な奴等が勢揃い。こいつらが画面から溢れ出るぐらい濃厚に“魅せて”くれる。

 

こんなに酷い物語なのになぜか笑えてしまうことに、人間の感情の不思議を感じる。

 

ヴィクトリア

ベルリンにやって来たばかりのヴィクトリアは、クラブからの帰り道、地元の若者4人組に声を掛けられる。一緒に酒を飲み楽しい時間を過ごしたヴィクトリアだったが、彼らは危険な事情を抱えていた。

 

前代未聞の全編140分ワンカットの映画。

このアイデアが先立ったのか、それともこの作品を表現するためにワンカットにする必要があったか。それは監督に聞かないと分からないだろう。

映画という媒体において、“ワンカット”という手法が観客にどんな効果を発揮し、どんな感情にさせるのかを理解させてくれる作品である。

 

物語の終盤で、ヴィクトリアが強盗に遭い、パニックになりながら車を運転するシーンがある。実はそこでヴィクトリアを演じている女優さんが、マジで道を間違えてしまい、本気でパニックになった、という逸話がある。そこも合わせて楽しんでいただきたい。

 

それにしても、こんな不可能に近い作品を作り出せたこと自体に驚き。制作陣に素直に拍手を送りたい。

 

オールド・ボーイ

クエンティン・タランティーノも絶賛したという、良いのか悪いのか分からない触れ込みで話題の作品。韓国映画の人気を決定づけたパイオニア的な存在でもある。

理由も知らされずに15年間も監禁された男の数奇な運命を描いた作品。

謎の真相の残酷さには、思わず画面の前で「あぁ…」と溜息をついてしまうほどだった。 

 

お嬢さん

 

「このミステリーがすごい! 」で第1位となった、サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案にしたサスペンス。 これが面白くないはずがない。

みんな韓国映画の面白さを知らなさすぎる。今の韓国には天才と呼ぶに相応しい監督がたくさんいて、今作でメガホンを取っているパク・チャヌクもその代表格。

日本でも朝鮮でもないこの作品の不思議な世界観に触れれば、納得してくれるはずだ。

 

グランド・イリュージョン

最強のマジシャン集団がロサンゼルスで演目を行ないながら、パリの銀行からお金を盗むという奇想天外なお話。

スカッと騙されたいのであればうってつけの作品。ネタバレの宝庫なので、できるだけレビューとかは読まないでいてほしい。せっかくの面白い映画が台無しになってしまう。

 

グランド・イリュージョン 見破られたトリック

ということで、傑作映画の続編。こちらも2時間たっぷり最高に楽しめる内容となっている。これぞエンタメ!

一作目が伏線になっている部分があるので、こちらから観るのはオススメできませんのであしからず。

 

それにしてもエンタメ作品とマジシャンの相性の良さよ。 

 

哭声/コクソン

いつからか、謎の日本人が平和な村の一軒家に住み着き、よそ者に対する不気味な噂が広まり始める。そんな時、村人が自身の家族を虐殺する事件が多発し…。

我らが國村隼が韓国の映画賞を蹂躙しまくった作品でもある。 

2時間を通して観客に息つく暇を与えず、たえず緊張状態を強いるストーリー。

どうかその日、1日を捧げるぐらいのつもりで観てもらいたい。他では味わえない映画体験がここにある。

 

チェイサー

10ヶ月に21人を殺害し、アジア全土を揺るがした実在のユ・ヨンチョル事件を基に衝撃の映画化。

こんなに面白い映画は世界を見渡してもそうそうない。期待を大きく裏切ってくれる作品である。当然良い方向に、という意味で。

 

日本映画を貶すわけじゃないけど、こんなの作られたら素直に「韓国映画の方が優秀かも…」と思わずにはいられない。 

 

テロ、ライブ

爆弾テロ犯からの電話を受けたアナウンサーに待ち受ける、思わぬ運命と事件の行方を追い掛けていく。 

 

リアルタイム形式の演出により、最高の緊迫感を楽しめる作品。初めて『スピード』を観たときと同じような感覚を味わった。

ほぼハ・ジョンウの一人芝居のような映画にも関わらず、大満足の内容。俳優を褒めるべきか、それともこれだけの作品を生み出したスタッフを称えるべきか。

 

ナイトクローラー

 

事件や事故現場に急行して捉えた映像をテレビ局に売る報道パパラッチとなった男が、刺激的な映像を求めるあまりに常軌を逸していくー。

 

ワイドショーに代表されるように、大衆は人の秘密が大好きで、そこには「報道の自由」と「倫理」の戦いがある。欲望と理性とも言いかえられるかもしれない。

リアルなストーリーはまるで現実にあった物語を映画化したかのよう。

 

こういう映画を見るたびに、人間ってのは本当に怖いなと思わされる。

 

パラドクス

刑事に追われた兄弟が非常階段に逃げ込んだ。刑事はふたりを追うが、1階の階段を下ると、そこは最上階の9階だった。夢なのか現実なのかも分からない、ループする空間から脱出しようとするが…。

 

謎に満ちた閉鎖空間ものでもあり、“人生”という普遍的なテーマを描いた作品でもある。

伏線の張りっぷりと、それを見事に回収し尽くす脚本は素晴らしいのひと言。

この出来の良さは『SAW』の一作目を思わせる。 

 

ピエロがお前を嘲笑う

過激なハッカー集団に加担した天才ハッカーが、いつしか危険な世界へとはまり込んでいくドイツ製サイバースリラー。

 

これは、やばい…!

ミステリー好きであれば確実に熱狂する作品だろう。私は極度のミステリーマニアなので大満足だった。というか大好物だった。

巧みな構成。細やかに仕掛けられたトリック。 

言いたいことは山ほどあるが、ネタバレになってしまうのでそれは許されない。

 

衝撃を受けたければ必見である。

 

メトロ42

ロシアが巨額を投じて製作した本格パニックアクション。

ロシアと娯楽映画という組み合わせは意外に思われるかもしれないが、これがなかなかの傑作。パニックムービーとしても人間ドラマとしても、ハイレベルな出来である。

お国柄なのか、特別なヒーローが存在するわけではなく、一人ひとりができることをやろうとするところが面白い。 

 

ロシア映画なんて全然知らない、という人にオススメである。イメージが変わるかも。

 

ランダム 存在の確率

彗星が地球に最も接近する夜、8人の男女はホームパーティーを開いていた。すると、停電で部屋の中が真っ暗になり、8人はパニックになるが…。

 

「あなたの脳はついてこられるか?」

というキャッチコピーの通り、非常に複雑なお話。量子力学の有名な命題“シュレディンガーの猫”をモチーフに使うなど、そっちの分野が嫌いな人には全然受け付けられないかも。

その分、謎解きや哲学が好きな人には堪らない内容となっている。 

 

隠された記憶

幸せな家庭に突如送られてきた謎のビデオテープ。そこには彼らの生活をただひたすらに映した映像が。一体誰が何の目的で…?

 

謎が謎を呼ぶ、的な作品だと思ったら大間違い。何と言っても監督はあの変態ミヒャエル・ハネケである。なんなら脚本だってハネケだ。まともなミステリー作品ができあがるはずがない。

しかしだからこそ、既存のミステリー映画の枠を破壊した作品になったのだろう。

ミステリー映画好きにこそ観てもらいたい作品。鑑賞後、どうか怒り狂ってもらいたい。 

 

孤島の王

実在した“監獄島”での反乱事件を元にしたサスペンス。理不尽な暴行や懲罰から逃れるべく少年たちは反逆の狼煙を上げる。

 

静かな雰囲気に包まれているが、少年たちのひたむきな生き方や友情にあてられて思わず目頭が熱くなる

ノルウェー映画ということでまったくもって知名度はないけれども、知られていないだけで面白いという、この記事にはぴったりの作品。 

 

殺人の追憶

実際に起きた未解決連続殺人事件をテーマにしたサスペンスで、韓国ではなんと500万人以上の観客を動員したという怪物的作品。

練りに練られた至高のストーリー展開と、緊迫感に溢れて映像で大満足させてもらえること間違いなし。

韓国映画史上最高傑作との呼び声高く、死ぬまでに絶対に一度は観てほしい作品である。

 

灼熱の魂

母の深い愛が心を揺さぶるヒューマンミステリー。

謎解きもあれば、重すぎるヒューマンドラマとしての要素もあり、観客に消化不良を起こさせるほど

憎しみと許し。非常に考えさせられるテーマに観客を巻き込む手腕はさすがの一言。

 

それにしても強烈な作品である。 

 

新しき世界

犯罪組織へ潜入捜査に入った優秀な刑事が、刑事としての使命と組織のメンバーとの友情の間で揺れ動く。そして組織のリーダーの急死をきっかけに物語は一気に加速するー。

 

こちらもクソ面白い脚本のせいで、クソほど楽しめる作品。

新しい世界という題名は、ヤクザ映画の新たなる地平という意味だろうか。

 

親切なクムジャさん

天使のように美しい容貌をもったクムジャさんが、悪魔のように冷徹に復讐を果たす、という作品。

主演のイ・ヨンエの美貌があればこそ成り立つ映画かもしれない。復讐が完結したときの彼女の表情は、色々な感情を表しすぎていて、とてもじゃないが私の筆では表現できない。とにかく“凄まじい”表情を見せてくれる。あれだけでもこの作品を観る価値があったと思わされる。

 

観るのには少々覚悟とエネルギーが必要になる作品である。 

 

生き残るための3つの取引

連続殺人事件の犯人をでっち上げるという暴挙に関係する刑事や検事、そして裏社会の男たちが自らの生き残りを懸けて奔走するドラマをスリリングに描いた作品。

 

あらすじを読んだだけで面白いのが分かるだろう。その通りである。何度も言うが、韓国映画では極上の脚本が飛び交っているのだ。きっと今が最盛期だろうから、見逃すべきではない。 

映画に出てくる人間たちがみんな誰かの弱みを握り、同時に誰かに弱みを握られているという状況は、頭脳ゲーム系が好きな人には堪らない展開だろう。

 

薄氷の殺人

刑事・ジャンはバラバラ殺人事件を捜査するが、容疑者が死亡し真相は藪の中に。5年後、彼はふたつの殺人事件を知り…。

中国産ノワールの秀作。ベルリン国際映画祭で数々の賞を受賞しただけのことはある。

監督独特の省略を多用した演出により、観客に驚きと幻惑を与える。この感覚は他の作品ではあまり見かけない新しいものである。 

 

主演のふたりの騙し騙されの駆け引きの先にある、あまりにも美しい結末を見よ。

 

復讐者に憐れみを

「正しい理由のための誘拐なら犯罪ではない」

その言葉を信じ、復讐のために立ち上がった男のあまりにも悲しく苦しい物語

全編を通して休む暇をまったく与えず、全力の限りを尽くして観客を翻弄することに特化している。作品に振り回される体験ってのはなかなかできるもんじゃない。 

 

観終わったあとは脱力感でしばらく動けなくなるかも。

 

複製された男

至って普通の日々を送ってきた教師が、ある映画に自分と酷似した男が出ているのを見つけたことから思わぬ運命をたどっていくー。 

 

世にも奇妙な物語でありそうな秀逸なドッペルゲンガー・ミステリー。

ノーベル文学賞受賞作家が原作とあり、非常に難易度の高い作品でもある。

監督自身も「観る人によって解釈が異なる」と語っており、ちゃんとした正解を求める人にはあまりオススメできない作品。

 

不思議な映画を観たい、未知なる愉しみを味わい人にはオススメである。

 

 

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ホラー

人間の恐怖という感情は生き物として、自然と備わっている機能である。それを巧みに利用することで極上のエンターテインメントに昇華させるホラー映画というのは、以外に名作が多く、また映画の可能性を広げる試みが多数なされている。

苦手な人もいるだろうが、観ないで終わりにするのはあまりにも勿体ない作品たちである。また、笑えるものもいっぱいあるので、ぜひ。 

アンフレンデッド

泥酔した動画をネットにアップされ、自殺した女子高生・ローラ。1年後、ローラの友人たちがネット上で会話していると、見知らぬアカウントが話し掛けてきて…。

 

全編PC画面でリアルタイムで進行するという斬新で大胆な手法を使った、衝撃なホラー。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』といい、ホラー作品は映画の手法を広げるのがお得意なようで。

 

ホラー要素もあり、真実が暴かれていくストーリーはミステリー作品のようでもある。

制作陣のアイデアによって低予算ながらも、素晴らしく画期的な作品に仕上がっている。

 

イットフォローズ

ジェイは好意を寄せるヒューから“それ”をうつされ、その日以降、ほかの人には見えないはずのモノが見え始める。捕まると確実に死が待ち受ける“それ”は、時と場所を選ばずに姿を変えて襲って来て…。

 

今までにない恐怖感を味合わせてくれる新たなホラー。タランティーノが大絶賛とかいう余計な評判もついているが、面白さは折り紙付き。

この怖さを表現する言葉は本当に無くて、作中で“it(それ)”と表現されるのも当然と言えよう。 

 

キャビン

夏休みに山奥へとバカンスへ出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだ時、何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。

なんていうよくあるストーリーかと思いきや、実はその裏で「定番のシナリオ通り」に若者たちが死んでいくように糸を引いている組織があるという話。

 

『スクリーム』とかあの辺りのホラー映画を観ている人であれば、「この先どうなるんだ?!」と食いつくこと間違いなし。

あえて常道を外しているのは、ホラー映画の新たな可能性を切り開くためである。

 

ショーン・オブ・ザ・デッド

エドガー・ライト監督の名を世に知らしめたゾンビコメディの傑作。監督の異常なまでのゾンビ映画愛が最高の形で結実した作品である。 

ただ単に笑えるだけかと思えば、意外とドキドキしてしまうのがニクい。監督自身が映画を好きすぎるからこそ、観客のツボも理解しているのだろう。

 

シリアスと笑いのバランスもよくとにかく観ていて最高に楽しい!

これ以上面白いゾンビ映画って無いんじゃないだろうか?

 

ゾンビランド

ウイルスで人類の大半がゾンビになった世界。偶然知り合った4人の男女が、ゾンビが居ないと噂される遊園地を目指して決死のサバイバルを繰り広げる。

 

生粋のゾンビコメディである。だけどそれだけではない。

社会のつまはじき者である主人公たちの成長ドラマが泣かせる!まさかゾンビ映画でこんな爽やかな気分にさせられるとは驚きである。

数ある(B級)ゾンビ映画の中でも最高の作品である。 

 

ドントブリーズ

ロッキーたちは金を盗むために視覚障害の老人宅へ忍び込む。しかし、老人はどんな音も聞き逃さない聴覚の持ち主で…。

 

超絶モンスターじいさんに追い詰められる映画。観ている間の緊張感が半端じゃないのだが、なんとホラー映画の金字塔『死霊のはらわた』の制作陣が携わっているというのだから納得。

追い詰められる主人公側にも、追い詰める側のじいさんのどちらにも感情移入できる珍しい作品である。 

 

ノック・ノック

真夜中にドアをノックする音が。開けてみるとそこには絶世の美女が2人。助けを求められ、それに応えたことから主人公の破滅が始まった…。

 

1975年にサンフランシスコで実際に起きた事件に基づいた作品。日本人みんなが大好きなキアヌ・リーブスの堕ちていく様を楽しめる。

不条理であり、結構なホラー作品なのでご覧の際はご注意を。 

 

ヒメアノ~ル

 

『行け!稲中卓球部』でおなじみの古谷実原作のマンガを実写映画化した作品。

マンガ原作の映画は本当に失敗作ばかりだけれども、この作品は監督が優秀だったおかげか、素晴らしい出来になっている。基本的には原作の流れを踏襲しつつも、映画作品として新たな価値を提供してくれていることが特に素晴らしい。シーンの見せ方など、原作を超えている部分も多々あった。

 

そして、白眉なのは森田を演じるV6森田剛である。

軽薄なイメージがあったけど、これを観て彼の高感度が一気に上がってしまった。

役者ってのは目の前の仕事に本気になるからこそ、価値があるのだと理解させられた。

 

ファイナルガールズ 惨劇のシナリオ

女優の母を亡くしたマックス。3年経ってようやく母の死から立ち直った彼女が、生前の母の映画を見ていると、そのホラー映画の世界に入り込んでしまい…。

 

かなりの勢いでコメディ側に振り切ったホラーコメディ。

ツッコミどころ満載で安心して楽しめるのだが、一番の見所は実は…エンドロールにある。なんとNGシーン付きなのだ

これによって、この作品への愛着がさらに増すことだろう。

あとは、終盤に盛り込まれたまさかの感動シーンも、不意を突かれてやられるのでご注意を。

 

ファニーゲームU.S.A

『ファニーゲーム』という人を不快にすることで有名な作品を、なぜかわざわざハリウッドで監督自らがリメイクをしたという意味不明な作品。

しかも、せっかくのリメイクにも関わらず、全編を通して脚本からカメラワークから、何から何まですべて同じ。ただ単にハリウッドの役者と場所を使用しただけ、という超絶変態作品である。 

 

ちなみに個人的には、船のナイフが伏線になっているシーンが大好きである。あそこまで徹底していると笑ってしまう。

 

ボーグマン

静かな森の中に佇む高級住宅地へ現れた謎の集団・ボーグマンは、裕福な夫婦と3人の子どもたち、乳母を支配していく。

圧倒的な不条理さゆえに、観る者の目を釘付けにしてしまう怪作。 

意味不明だけれども、先が気になって仕方がない。不愉快だけど、見ずにはいられない。そんな邪悪な魅力を持った作品である。

 

この不快感はミヒャエル・ハネケに通ずるものがあるかもしれない。

 

メビウス

夫の浮気に気付いた妻が夫の性器を切り落とそうとするが失敗。代わりに息子の息子を切り落とす、というどうしようもない作品。男子が見たらあれが縮み上がること請け合い。

 

それだけでも十分衝撃的な作品なのだが、さらにこの作品には「セリフがまったくない」のだ。

痛みや苦しみなど、言葉を必要としない強烈な映像体験がここにある。

いやー、それにしても痛かった…。

 

ロンドンゾンビ紀行

ロンドンの下町を舞台に、ゾンビと住人たちの戦いを描いたアクションコメディ。

必見は、歩行器を付けたおじいちゃんをノロノロゾンビが追いかけるシーン。

普通ゾンビ映画の緊迫したシーンというのは、スピーディーに見せるのが常套手段なのに、このシーンは超スロー。最初はハラハラしていたが、観ている内にお互いがあまりにも遅すぎて笑えてしまった。 

おじいちゃんたちの頑張りっぷりが際立っていて、鑑賞後はやたらと爽快な気分にさせてくれる作品である。

 

葛城事件

鬱屈した家庭の中で歪んでいった次男が無差別殺人を起こし、家族の歯車が狂い出していく様を描いた衝撃作。

なんでも附属池田小事件や池袋通り魔殺人事件などを脚本の参考にしたという。 そりゃこれだけ重々しい作品に仕上がるわけだ。

登場人物たちの異常な言動を観て「これは自分とは別世界の人たちだ」と思うも良し、「もしかしたら自分にも同じ部分が…」と恐れるも良し。

 

三浦友和はPIXARの映画で声優を務めていたりするのだけど、こうやって全然イメージの違う役を演じられてしまうのだから、本当に優秀。

 

 

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アクション 

男が萌えるのはやっぱり美少女よりも格好良い男である。いや、美少女もいいだけどさ…。

どれだけ暑苦しかろうが、汗臭かろうが、強い男には憧れる。そして人は心の底では常にヒーローを求めているものだ。

ここで紹介する作品には絶対的なヒーローが登場する。その魅力にやられちまってほしい。

 

イコライザー

身の回りのあらゆる物を武器に変え、警察では解決できない世の不正を消し去る“イコライザー”と呼ばれる男の物語。

殺人マシーンだった主人公。今は亡き奥さんと「もう殺人はしない」と約束したものの、強迫神経症で不眠症の日々。しかし、ある少女と出会ったことから、殺人マシーンへと元通りになった途端、快眠!なんじゃそりゃ。

 

デンゼル・ワシントンが強すぎてとにかく最高に気持良い作品に仕上がっている

 

エンド・オブ・ホワイトハウス

北朝鮮工作員がホワイトハウス占拠というとってもタイムリーなストーリーの作品。

あらすじを読めば分かる通り、手に汗握って、ドッカンドッカンやって、スカッと楽しませてくれる。頭空っぽで楽しめる映画ってのはやっぱこれだよなぁ、といった感じ。

強すぎる主人公が堪らない人にオススメ

 

エンド・オブ・キングダム

ということで続編も紹介。こちらも遜色ないクオリティなので、ホワイトハウスの方が気に入った方はぜひ!

それにしても主人公の無敵っぷりが堪らない。 

 

ザ・レイド

麻薬王のビルに乗り込んだ超人集団SWATとギャングとの命がけの戦いを描く。

あらすじだけを見るとまるでハリウッド映画だが、なんとこれがインドネシア産。こんな面白い作品が東アジアからも出てくるようになったとは嬉しい驚きである。

白眉はとにかく圧倒的なアクションシーン。映画全体の9割以上がアクションになっていて迫力も緊張感も最高である。

単純明快すぎるストーリーもアクションを純粋に楽しむために一役買っている。

それにしてもこんな激しい演技をした俳優さんたちは無事なのだろうか。 

 

サスペクト 哀しき容疑者

都会の片隅で孤独に暮らす男チ・ドンチョル。彼の正体は、北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員。
生きる目的はただひとつ、愛する妻子の命を奪い韓国へ逃げ延びた犯人への復讐ー。 

 

かっこよすぎるアクションシーンが見どころの映画。余裕でハリウッドレベル。出演者本人が「もっと予算があれば…」なんてことを言っていたらしいが、これでも十分面白いです!

個人的な見どころは首吊りにされた主人公が自力で縄から脱出するシーン。

絶対にあり得ないんだけど、「この主人公なら…!」と思わせるだけの説得力があるんだから凄い!

 

ジョン・ウィック

 

裏稼業から足を洗っていた伝説の殺し屋“ジョン・ウィック”が、愛する者をマフィアに殺されたことをきっかけに、復讐心丸出しで再び殺し屋へと変貌する話。

キアヌ・リーブスのかっこよさはもちろんのこと、多彩すぎる殺しの手法が観ていて面白すぎる!

よくあるオレツエー系の作品なのだが、やけに面白くて印象に残った。

  

スパイ・タイム

過去の栄光を背負った時代遅れのスパイ・アナクレト。彼の宿敵・バスケスは部下の手引きで刑務所を脱走する。復讐に燃えるバスケスは、アナクレトの息子・アドルフォの誘拐計画を企てる。

 

ずっとソーセージ農家だと思っていた親父が実は凄腕(?)のスパイだったというお話。

これがもう笑える笑える。やっぱりスパイものとコメディの相性は最高だわ。

シュッとしてて格好良いのに、常にどこか抜けている親父がいい味を出している。

 

そして最後にはちょっとした感動も用意してあるニクい作品である。 

 

メトロ・マニラ

貧困に喘ぎ、暴力に支配された街で必死に生きようとする男の姿を描いた作品。

こちらの『メトロ・マニラ』もこの記事に相応しく、全然有名ではないが相当面白い作品である。なんてったってハリウッド・リメイクが決まっているぐらいなのだから、推して知るべしだろう。

生きるためにはどんなこともしていいのか?と激しく私たちに突きつけてくる、非常にタフな作品である。

期待を裏切らない面白さなので、ぜひ。 

 

リベリオン

 

第三次大戦後の世界。感情犯罪取締官のプレストンは、国家のために忠実に任務を遂行していったが、反乱者メアリーの逮捕をきっかけに、感情を取り締ることに疑問を抱き始めるー。

劇中で使われるオリジナル格闘技ガン=カタのかっこよさが異常。映画史を覆すほどの破壊力を持っている。今までのガンアクションもかっこよかったけど、ガン=カタはガンアクションの新たな地平を切り開いた。

 

哀しき獣

300日間に及ぶ撮影を敢行したという超偏執的監督が生み出したバイオレンス映画の傑作。

暴力シーンばかりで出てくるやつは人間のクズみたいなのばかりなのに、信じられないぐらい魅力的。こちらの背徳感を煽り、確実に倫理観を破壊してくる作品である。

 

何度も観たくなるのは、やはり作品が持つ力によるものか。

 

 

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SF

映画を観るのは、普段体験できないような体験をそこに求めるからだ。

そういった意味で一番映画としての役割を果たすのはSFをおいて他にないだろう。死んでもこんな経験をすることはない。

高いレベルで構築された架空の世界は、私たちに不思議な興奮を与えてくれる。想像力というものの素晴らしさがそこにはある。

人間の想像力が生み出した、まだ見ぬ世界を存分にお楽しみいただこう。 

 

エージェント・ウルトラ

冴えないコンビニバイトが実は最強のCIA諜報員だったというお話。

ぶっ飛んだ設定の通りかなりふざけた作品だが、主人公がけっこう苦しみながら闘う様子は可哀想になったりするから、結果的にはよく分からない気持ちにさせられる。

全然強そうじゃない人が実は強い、という設定に弱い人にオススメの作品。スカッとしますぜ。

 

エクス・マキナ

アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した未知の映像美を体感させてくれる作品。

AIと人間の主従関係をめぐる心理戦を基盤として、予測不可能なストーリーが繰り広げられる。

 

これこそBlu-rayで観てほしい作品。できるだけ大きな画面でお願いします。

 

クロニクル

ある日特殊な能力を手に入れた少年たち。しかし、ある時後ろから煽ってきた車に苛立ち能力を使って事故に合わせたことから、3人は次第に自らの能力に翻弄され始める…。 

 

90分に満たない時間の中に、若者の愚かさとか葛藤とか、青春の色んなものが含まれている。最後には快哉を叫びたくなるようなシーンまで用意されていて、思う存分楽しめる作品。

これでアツくならない人はいないだろう。必見。

 

コングレス未来学会議

2014年、ハリウッドは俳優の絶頂期の容姿をスキャンし、映画を作るビジネスを発明した。40歳を過ぎたロビン・ライトにもその声が掛かり…。

 

2013年カンヌ映画祭監督週間のオープニング作品というだけあって、非常にシニカルで知的で色々と考えさせる作品。そして、実写、アニメ、CGという3つの手法をふんだんに使用し、他に類を見ない作品として仕上がっている。

 

見たことがない作品を見たければぜひ。

 

パシフィック・リム

面白すぎる映画を観たければこれで決まり。ロボットものだけど、そんなの気にせずに楽しんでもらいたい。

迫力満点の戦闘シーンは何度も観たくなるほどの中毒性を備えているので、ご視聴はくれぐれもほどほどにしましょう。

 

バタフライ・エフェクト

 

“ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?”というカオス理論における命題をタイトルに据えた作品。

タイトルの通り、主人公の行動のひとつひとつが物語に強力に作用し、抗いがたい運命へと彼を連れて行ってしまう。

 

タイムリープものが好きな人には超オススメの作品。

あのラストにはきっと唸るはず。

 

メランコリア

惑星との衝突を目前に控え、うつろな心を抱えた花嫁と彼女を取り巻く人々の人間模様を映し出した作品。

「惑星との衝突」なんていうハリウッドが諸手を挙げて製作に乗り出しそうなテーマを変態監督が調理するとこんな作品になる。監督ってのは料理人なのだと改めて思い知らされた作品である。

「憂鬱」というタイトルの通り、非常に鬱屈とした作品だがやはり監督の手腕によるものか、どうしても目が離せない作りになっている。 

 

ロブスター

独身者は身柄を確保されてホテルに送られ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に姿を変えられるという近未来。ひとり身になったデヴィッドもホテルへと送られ…。

 

未だかつてないほどのトンデモ設定作品。だが内容は非常にシニカルで、寓話的要素に満ちた味わい深いものに仕上がっている。実はアカデミー賞脚本賞にノミネートされるほどの本物だったりする。

恋愛というものに対しての風刺がとにかく強烈で、カップルで一緒に観たら、なんとも言えない居心地の悪さを感じてしまうんじゃないだろうか。

  

未来世紀ブラジル

鬼才テリー・ギリアム監督が贈る、近未来を舞台に管理社会をシニカルな視点でとらえた、ブラックユーモア満載のSFサスペンス。 

 

これこそテリー・ギリアム監督の代表作にして最高傑作。

皮肉に満ちた物語と、規格外の映像、音楽、それらが渾然一体となって、強烈なエネルギーの塊として我々の中に飛び込んでくる。

映画を“体験”させられる、という言葉がぴったりな弩級の作品である。

 

 

 

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ドラマ

さて最後の括りは「ドラマ」である。

一番私たちにとって感情移入しやすく、身近に感じられる作品たちである。

と、書きたいところなのだが…。

自分で勝手にジャンル分けをしておいてなんだが、やはり映画作品というのは、ジャンルなんていう簡単な区分けをできるようなものではなかった。全然無理。

ということで、この「ドラマ」の項には、どのジャンルに入れたらいいか分からないようなものまで入り込んでいる。

ただ、面白いのは間違いないのでご安心いただきたい。

それに整然と並んでいるよりも、逆に色々混ざっている方が出会える面白さがあるんじゃないかと、自己弁護しております。

 

LOVE 3D

本当の愛はどこにあったのか、過ちを犯し遠回りをして気付いた男の話。


3Dでセックス描写があると世界で話題になったが、イロモノではない。重く悲しい正真正銘の愛の物語である。

「性愛の“LOVE”だけではなく、恋の“LOVE”、子を想う“LOVE”の3Dではないか」
…という良い言葉が何かのコラムに書いてありました。

※R18 

 

Mommy

とある世界のカナダでは、連邦選挙で新政権が成立。内閣が可決したS18法案は、ダイアン・デュプレの運命を大きく左右することに。

 

監督の表現力に度肝を抜かれる作品

障害を抱えて生きている少年の苦しさと、自由を感じたときの表現が未だかつてない手法を使っている。 

これは画面の中の少年と一緒に、観客も感動しちゃうでしょ。

 

アバウト・タイム 愛おしい時間について

たまにあるのだが、パッケージを見ただけで「良作だな」と感じられる作品である。このシーンが素晴らしいものであるのは、誰が見ても明らかだろう。喜ぶ人と雨の組み合わせはショーシャンk…いやいや、なんでもない。

ありがちなタイムリープをテーマにした作品だが、これがどストレートに素敵な物語に仕上がっている。

恋人や夫婦で観ると幸せな気持ちになるだろう。

 

アンチクライスト

愛する息子を失い絶望のふちに追い込まれた夫婦の苦悩と顛末を、過激で大胆な描写を交えて描いた作品。

これはなかなかの鬱作品。なのに異常な中毒性があるので、ご覧になる方はあっちの世界に連れていかれないようにご注意いただきたい。なにせ監督自身が鬱病になった経験があるらしい。

これだけ感性が尖った作品を見せつけられるとそれも当然、と納得してしまう。 

 

エンター・ザ・ボイド

麻薬ディーラーのオスカーは、警察の捜査に遭い胸を撃たれて死んでしまう。しかし、彼の魂は最愛の妹・リンダから離れるのを拒み…。

 

鬼才ギャスパー・ノエによるサイケデリックなトリップムービー。

他ではまったく観られない映像体験をさせてくれるギャスパー・ノエのだが、この『エンター・ザ・ボイド』はその最たる例かもしれない。

 

感性にグリグリと押し付けるような作品。やられないように気をつけてほしい。 

 

カフカの「城」

天才作家フランツ・カフカの未完小説『城』を極限まで忠実に再現した作品。

重要なことなのでもう一回書いておこう。カフカの未完小説『城』を忠実に再現した作品である。 

カフカが天才と呼ばれる所以は、その作品世界における不条理性が、我々の暮らす世界における不条理をありありと表現しているからである。

 

そしてそれを文字表現から映像表現へと昇華させるとどうなるか…。それは観てのお楽しみである。

 

ザ・トライブ 

ウクライナの聾学校に通う少年セルゲイは、入学してすぐに学内の犯罪組織によって洗礼を受ける。犯罪組織の中で次第に頭角を現していくセルゲイはやがて一人の少女に恋をし…。

 

ジャケに書いてあることがほとんど。

なんとこの作品、実際の聾者を起用し、音声も字幕も存在しない。

極端な長回し、音声や文字情報に頼れないことによって、観客に画面を食い入るように見つめることを強制する作品である。それゆえに、作品から伝わってくるパワーが凄まじい。これは完全に監督のアイデア勝ちである。

 

ちなみにこちらの記事では日本の聾者の方が、映画の感想を語っていて、非常に面白いのでぜひ。

聾の世界を「体験」する映画―『ザ・トライブ』をふたりの聾者はこう観た|ウクライナの聾学校を舞台に全編字幕なし・手話のみで描かれるリアリティ - 骰子の眼 - webDICE

 

サウルの息子

 

強制収容所に送り込まれたユダヤ人たちがたどる壮絶な宿命に迫る感動作。仲間たちの死体処理を請け負う主人公が、息子と思われる少年をユダヤ人としてきちんと葬るために収容所内を駆けずり回る2日間を追った作品。

 

重く、ただひたすらに重く、そして希望を感じたいと切に願わずにはいられなくなる。

これもまた人間の愚かさを描いた作品だが、それこそが人間の姿だと思うとやるせない気持ちになる。

映像技術とメッセージ性の融合という意味では、他に類を見ない傑作である。

というか、この作品を評価できない人なんているのか?

 

さよなら歌舞伎町

 

新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に、身も心もむき出しになった男女5組の人生が複雑に絡み合う群像劇。

それぞれのエピソードが丹念に作り込まれていて、感情移入度が半端ではない。思わずほろりとしてしまうことも。

そして何よりもラブホテルを舞台にしているだけあり、女優さんたちの体当たり演技が素晴らしい!最高!(下心)

そもそも染谷将太が出ていて面白い映画にならないわけがないだろう。

 

シングストリート

14歳のコナーは、音楽好きの兄とロンドンのMVを観ている時だけが幸せだった。ある日、彼は街で見掛けた少女にひと目惚れし…。

 

ひと目惚れした女の子のために、ひたむきにバンドの練習をするのだが、最初は当然ボロボロ…。だけどそこから少しずつ形になっていく過程は“最高”のひと言。やったことがある人しか分からないと思うけど、バンドで音を鳴らしたときのあの“無敵感”がよく伝わってくる。

青春映画としても音楽映画としても最高の作品。もっと有名になってほしい。

鑑賞中に泣きすぎて、机の上がびしょ濡れになりました…。そんくらい感動する作品。

 

セッション

 

超話題作となった『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督の初監督作品。

名門音大に入学したどうしようもないドラマーと、伝説の鬼教師の狂気のレッスンの果てにある“セッション”を描いた作品。

クズ×クズが織りなすぶつかり合いは熱量が半端じゃなく、観ている方が圧倒されるぐらい。そして演奏シーンの緊張感も凄まじい。観ている方だってキツくなるぐらいなのだから、間違いなく演者の寿命は縮んでいると思う。それくらいの演技。

 

何かに夢中で取り組んだ経験がある人にも、そうでない人にも観てほしい、ある種“完璧”な映画

 

セブンス・コンチネント

超絶変態監督ミヒャエル・ハネケのデビュー作である。

オーストラリアで実際にあった一家心中の、事件が起こるまでの3年間を描いた作品。 

ハネケ監督はとにかく映画世界のお決まりや既存の概念といったものを破壊したい人なのだろう。その気概はデビュー作からしっかりと表れている。

 

タイム・オブ・ザ・ウルフ

変態監督が撮った終末の世界

相変わらずどうしようもない絶望感ばかりを見せつける作品なのだが、それでもどこか希望を見出してしまう。

びっくりするぐらい何も説明してくれない作品なので、面食らわないように気をつけていただきたい。

 

ダンサー・イン・ザ・ダーク

数々の変態作品を世に上梓してきたラース・フォン・トリアー監督の満を持してのパルムドール受賞作品。鬱作品としても非常に有名である。

松本人志もこの作品を絶賛していて、とにかく色んな意味で「凄い」作品。

「なんでいきなり人が歌い出すの?」というミュージカルでよくツッコまれる部分を、ある設定によってクリアーしている。

この作品を機にミュージカルにハマるかも?! 

 

ちなみに主演はアメリカの歌手ビョークである。容姿が幼すぎて、実年齢を聞いてビビった覚えがある。

 

ドッグヴィル

超絶美女のニコール・キッドマンにとんでもない仕事をさせた異色中の異色作。なんと言っても凄いのは映画のセット。むき出しのスタジオの床にチョークで線を引いただけ。あとは所どころに小道具が置いてあるだけ。

めちゃくちゃ前衛的な映画かと思いきや、作品の内容自体はかなりドロドロしたものになっており、ストーリーだけでも楽しめてしまうのだから、監督は一体何を狙っていたのか…?

 

こちらの作品も未体験の面白さがあるので、ぜひ観てもらいたい。

鑑賞後は絶対に誰かに話をしたくなるはず。

 

ニンフォマニアック vol.1 vol.2

タイトルの和訳はずばり『色情狂』。その名の通り、とんでもないエロ映画である。 

愛と性欲を別物に扱うのは男性だけではないみたいで、もしかしたら一部の男性にとっては観るのがキツイ作品かもしれない。

徹底して性欲にのみフォーカスしているからこそ生まれる“美”に酔いしれていただきたい。

 

それにしても白人女性は美しいですなぁ。

 

ハイ・ライズ

階級別に住居フロアを区切られたタワーマンションへと引っ越した男が、そこで繰り広げられるある出来事をきっかけとした住民同士の軋轢に引きずり込まれる。

かなりハイレベルなシュルレアリスムで彩られた作品。

辻褄の合ったストレートな作品が観たい人には全くオススメできない。映画という表現手段の最先端を知りたい人にこそ観てもらいたい。

評価が真っ二つに分かれるのも納得である。

 

ピアニスト

過干渉の母親に育てられたことで異常な性癖を持ってしまったピアノ教師と、年下の風変わりな生徒。ふたりの愛憎を激しく切なく描いた作品。 

倒錯したエロスと理解不能な登場人物という、ハネケ監督色全開な作品である。

女は変態だし男はクズだしでどうしようもない話なのだが、これがまた目が離せなくなってしまうのはやはり監督の手腕なのだろう。

フランス式のポルノってのはこういうもんなのか。

 

ブルックリン

 

移民の女性が次第に素敵なニューヨーカーに成長していく姿を丁寧に、そして切なさを孕みながら描いた作品。

女子が素敵になっていく姿はとても美しいのだが、それは過去の自分との決別でもあり、哀愁を伴っている。

 

人間ってのは環境に染まるんだと改めて思った作品である。

 

ベニーズ・ビデオ

豚の屠殺映像に異常な興奮を覚える少年ベニーは、ある日、部屋に招いた少女を「なんとなく」殺し、その様子をビデオに収めた。 ビデオを見つけた両親は事件の隠匿を始める…。

 

冒頭から豚の屠殺シーンをねっとりと見せてきたり、父親に犯行の動機を聞かれても「どんなかなと思って」と少年は答えたりと、映画に真綿で首を絞められるような感覚を味わえる。そんなの誰も味わいたくないだろうが。

 

無機質な少年が最後にとった選択には溜息しか出ない。

 

ボーダーライン

巨悪化するメキシコ麻薬カルテルを殲滅すべく、特別部隊にリクルートされたエリートFBI捜査官が、現地の実態を知るにつれて、善悪のボーダーラインを次第に失っていく。

 

カルテルをテーマにすると名作が生まれる。言葉は悪いけど、それくらい“面白い”テーマ。

メキシコの麻薬戦争について知らない人は、ぜひこの作品を観て知ってもらいたい。

 

…という説明で終わりにしたいところだけど、実はこの映画にはもうひとつ、最大の魅力がある。それは「カルテル」という題材を扱った作品ならではの仕掛けで…。

 

あとは観てからのお楽しみってことで。

 

マッド

14歳の少年ふたりが危険な男との出会いを通し成長していく姿を描いた青春ドラマ。

スタンド・バイ・ミーの感動再び!なんていう謳い文句がとても似合うような、子供たちの成長を素敵に映し出した作品である。 

 

ちょっと怪しいオッサンと、思春期の少年たちなんて、相性が良いに決まってるでしょ。

心に染みる暖かな物語をぜひ!

 

愛、アムール

こじらせ系変態監督ミヒャエル・ハネケが贈る感涙の人間ドラマ。老夫婦が見つけ出す究極の愛の姿を描く。

こちらもカンヌの最高賞であるパルムドールを受賞した作品。 

賞賛の言葉を使えば使うほど陳腐になってしまう気がする。それくらい完成度が高く、余計な装飾を必要としない作品である。

 

感動を超えるものがここにある。

 

或る終焉

終末期の患者をケアする看護師が、とある患者に「安楽死させてほしい」と頼まれたことから苦悩していく様子を描く。

 

カンヌの脚本賞を受賞しただけあり観客を飲み込んでしまうような内容になっている。

終焉を見届ける者の美しさよりも闇の部分に焦点を当て、観客にひたすら「この人は一体なぜこのような人間になってしまったのか…?」を疑問を感じさせ続ける。

 

「衝撃」との触れ込みの結末は、観客に全ての意味を委ねている。 

 

子宮に沈める

実際に起きた育児放棄事件を元に、“家庭”という名の密室を描いた社会派フィクション。

この作品に余計な言葉は必要ないだろう。ただただ胸を抉られる作品

観れば分かる。観なければ分からない。

観なくても知ったようなことは言えるかもしれない。当然、目を背けることだって自由だ。

でもこうして苦しみの中で死んでいく子供が、日本だけではなく、世界中にいることは、動かしようのない事実である。 

 

白いリボン

鬼才ミヒャエル・ハネケ監督はこちらの『白いリボン』とさきほどの『愛、アムール』でなんと2年連続でパルムドールを獲得している。ただの変態監督だと思ったら大間違いである。いや、間違いではないかもしれない。

こちらは監督初のモノクロ作品となっている。のどかな農村で起こった不可解な事件の連続によって、少しずつ露わになっていく人間の醜さを描いた作品。

 

ハネケ監督の作品どれもに言えることだが、生半可な気持ちで娯楽的に楽しめる作品ではないので、ご注意頂きたい。 

 

妹の体温

ルウェーのオスロに住むシャーロットは何不自由ない暮らしを送っていたが、両親の冷め切った夫婦関係に心を痛めていた。そんな中、会ったことのない種違いの兄がオスロに引っ越してきたことを知る。

 

このタイトル、このパッケージを観れば確実に近親相姦ものだとお分かりだろう。そしてエロティックな映画であることも予想がつくと思う。

だがあまりその要素を期待してもらっては困る。この作品は、もっと人間を、家族をテーマにしているからだ。 

人は家族という呪縛から逃れることはできない。それは意識無意識には関係ない。誰にも等しくかかった呪いである。

あなた自身の呪いを見つめるために、この作品は役立つことだろう。 

 

野火

大岡昇平の小説を実写化した戦争ドラマ。第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、野戦病院を追い出されてあてもなくさまよう日本軍兵士の姿を追う。 

 

戦争映画なので当然のごとく凄惨なシーンが出てくるのだが、それがなかなかキツイ。今までに観たことがないタイプのキツさである。

登場人物から少し離れた距離感で収められた映像は、戦場に蔓延する殺戮、破壊、飢えをただただ映し出し続ける。

 

近年稀に見る戦争映画の傑作。知られていないのが、本当に勿体無い。

 

最後に

以上が「有名じゃないけどクソ面白い映画100本」である。どうだっただろうか、皆さんを満足させられるような内容であれば幸いである。

映画というのはひと言で簡単に表現できるような媒体ではない。そこには無限の可能性があり、これからも面白い作品はいくらでも出てくることだろう。革新的な手法がいくらでも編み出されるだろう。

まだ観ぬ傑作が出てくることが、私は楽しみで仕方がない。それまではここにある作品たちを観てゆっくりと待つことにしようと思う。

 

以上。