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『君の名は。』を観るならこれを観ろっていう最強映画を教える

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どうも。今回の記事は寄稿記事となる。

私の職場にいる年間200本以上映画を鑑賞する変態君が、「ぜひとも」ということで今回の記事が完成した。

題して「『君の名は。』を観るならこれを観ろっていう最強映画を教える」である。

なんとも偉そうなタイトルだが、その人生のほとんどを映画鑑賞に費やしている廃人の言葉である。平々凡々である私たち一般人は、ありがたくその言葉に傾けるべきなのではないだろうか。そうでないと変態君の貴重な人生という時間がムダになってしまう。いや、ムダにはならないか。というかそもそもムダにしているのか。

もうどっちでもいいが、とにかくクソほど映画を観ている人間がオススメする超面白い映画たちである。観て損は絶対にない。

では行ってみよう。

 

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バタフライ・エフェクト 

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バタフライ効果」とは、「初期値のごく小さな差が、その結果に大きな違いを生むこと」であり、「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」というタイトルで気象学者が講演を行ったことに由来している。

そして、人生において小さなものから大きなものまで「決断」をする場面は数え切れないほどある。その決断を変えていたら今の自分や取り巻く環境はもっと良いものになっていたのではないか。と誰しもが考えることである。

この映画の主人公は幼馴染の女の子に恋をしている。詳しいことはよく覚えていないのだが、あんまり仲のいい状態ではなくなってしまっている。抜けた記憶の部分に何が起きていたか覚えていないが重要な何かがあるらしい。主人公はその時点までタイムスリップをし、違う選択をすることで過去を変え、未来を新しく作ろうとする。この方がベターだと思い行動するも、なかなか思ったように未来を変えることは出来ず、何度も過去に戻り試行錯誤する。

結果を見てから過去の判断を変えたところでハッピーになるかと言われたら、そうとも限らない。では最良の結果を得るために主人公が取った行動とは…?途切れることなく続く緊迫感と、綿密に考えられた脚本により最後の選択がやはり最良だったのではと思わせる。それは間違いなく彼女への愛の結果である。

「過去改変」によって彼女を救い出すというテーマで「君の名は。」と共通し、「君の名は。」の終盤ではオマージュとも思える、酷似したカットもある。結末は異なるが、彼女を思う気持ちはバタフライエフェクトの方が強かったと私は感じる。

 

アバウト・タイム 

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主人公は21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちは代々タイムトラベル能力を持っていることをを父から知らされる。そして主人公は恋人を得て幸せになるためにタイムトラベルを繰り返す。大筋は先述の「バタフライエフェクト」ととても似ているが、こちらはコメディ色が強く、苦難や不難もあるが全体的にハッピーな物語となっている。また、父親との家族愛、新しい恋人との恋愛とこれから作る家族への愛に満ちている。「普通」に生活している「今」ももう二度と同じ日は訪れない「特別な普通の日」なんだと感じられる映画。

そして、ヒロインのメアリーを演じる「レイチェル・マクアダムス」がとてつもなく可愛い。

 

インターステラー 

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食糧難と環境変化によって人類滅亡の危機に晒された地球。人類を救うための計画としてプランA「巨大な宇宙ステーションのような場所に移住する」、プランB「移住可能そうな星に受精卵を輸送し、人口培養によって種(シュ・人類)の保存を優先とする」案が考えられた。主人公はプランAが実行不可能だった場合のプランBの為に星の調査の為に宇宙を旅することとなった。とは言え、宇宙を調査して帰ってくると言っても1,2年どころか10年単位でも移動・調査・帰還は難しい。しかし地球には娘と息子を置いてきてしまった。彼らの未来の為にも調査を完遂しなければならないのであった。

事故にも巻き込まれ、調査結果も報告できるか危うい状況。その危機をどうやって乗り越えるのか…それは「次元を超えた愛」という言葉に集約される。

ワームホールブラックホール相対性理論など難しい考え方や用語が出てくるが、そのすべてを理解せずとも伝わる愛の話である。しかし、この映画は科学を忠実に描き、理論に裏付けに裏付けを重ねた宇宙好きをも唸らせるハードSF映画でもある。1回目は予備知識無しで、2回目は用語を知った上で2度楽しめる映画である。

そして3時間弱という比較的長尺ではあるが、それを感じさせないほどスピーディに話は展開され、伏線回収とはまさにこの事と思えるほど、怒涛のクライマックスが待っている。

時空を、次元を超えるほどの愛というのは壮大で、きっと本当に届くものだと感じることが出来る。

最後に一文でまとめようと思ったが、そんな簡単にはまとめることが出来ないほど内容は濃く深い。

 

メメント

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主人公は殺された妻の復讐のために犯人を探している。しかし主人公の彼は記憶が10分しか持たない障害を持っている。その為自分の情報から犯人の手がかりまで、何から何までメモや写真、タトゥーで記録する。
主人公が残した記録から犯人を辿り探し当てるまで、断片的な記憶と過去の映像が混ざりながら話は進む。しかし記憶を辿る=時間は過去へと進んでいく。
これほどまでに脚本と構成と編集が上手いと思った映画は無いといえるほど映画の組み立て方に衝撃を受ける。
この衝撃は一度しか体験できないのでネタバレ無しで見て欲しい。

 

ドニー・ダーコ 

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一度見ただけでは理解が難しく難解な「リバースムービー」として「メメント」と並ぶほどカルト的人気がある作品。

高校生ドニー・ダーコは夜中に自分を呼ぶ声に気づき、ベッドを抜け出す。向かった先には銀色のウサギが待っていた。ウサギは「あと28日と6時間と42分と12秒で世界が終わると言う。翌朝自宅近くのゴルフ場で目を覚ますと自室に飛行機のエンジンが墜落していた。この時に死ぬはずだったドニーは自分の存在するはずのなかった未来を体験する。

何が起きて、世界の終わりに向けてドニーがどう行動するか、そしてその選択は何のためだったのか。一度見ただけでは難しくも、二度見るとドニーの選択理由、死と孤独が怖かったドニーが最後に笑顔で迎える選択とは何だったのか。

 

シン・ゴジラ 

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同じく2016年に公開され直接的に語らずとも「ポスト3・11映画」とも言える作品。

ゴジラに対する政府の対応」は3・11地震発生当時の原発への対応まさにそのものと感じられるほどであり、首相及びその周囲の閣僚たちの言動や非建設的な会議の数々。怪獣を災害として捉え現代の日本にある状況そのものとして落とし込むだけではなく、解決へ向かう「希望」や「願い」が込められている。

また、エンタメ映画としても「オタク」向け要素が含まれており、ワクワクする場面が多数含まれている。庵野秀明監督の代表作の「新世紀エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる数々の場面や音楽。軍事オタクをも唸らせる自衛隊の対応など。そして日本を代表する主役級の300人を超える役者たちが出てくる豪華なキャスト。

見に覚えのあるであろう巨大地震に対する「どうしようもできない巨大な恐怖」をひしひしと感じさせながらも、それを克服するエンターテインメント映画となっている。

 

以上、参考にされたし。

 

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