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俺だってヒーローになりてえよ

圧倒的な読書量と端から忘却していく貧相な記憶力、ふざけた文章を駆使するポンコツブロガー。 同情されているのか、やたらとオススメ本や漫画が売れている。月間250冊以上。 バカなことを書いて怒られること多し。

東野圭吾の「これは読まなくていい」という駄作10選

小説


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こんな記事を書いてごめんなさい。

 

どうも。読書大好きブロガーひろたつです。

今回は日本で1番人気があるであろう、小説界の巨人東野圭吾に喧嘩をふっかけるような記事になっている。

題して「東野圭吾の“これは読まなくていい”という駄作10選」である。

このブログでは毎月東野圭吾作品がたくさん売れている。少なからず私の懐にはお金が入っている。そういう意味では非常にお世話になっている御方である。恩をアダで返すとはまさにこのこと。言語道断、畜生の所業だと自分で思う。ごめんなさい。

だが、いくらベストセラー作家と言えど、あれだけ大量の作品を発表すれば駄作も紛れることだってあるだろう。化物のように感じられるが東野圭吾だって私達と同じ人間である。たまには失敗だってするさ。

ということで彼の数ある著作の中でも特に「これぞ…!」と思える駄作を10冊厳選してみた。

どれもこれも腐るほど売れている作品たちなので、もしかしたら皆さんの中には「いやいやそれはないでしょ」と思われる方もいるかもしれないが、私の酷評なんぞエンタメの一種だと受け取って楽しんでもらえると助かる。

では行ってみよう。

 

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1. 殺人の門

殺人の門 (角川文庫)

東野 圭吾 角川書店 2006-06
売り上げランキング : 144808
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「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩

ただただバカな主人公が嫌な奴に振り回されるだけの作品。 それを一大叙事詩とは笑わせてくれるじゃないか。全然笑えないけど。

東野圭吾曰く「主人公にイライラするように書いた」とのことだが、それが本当の目的ならば大成功だが、あまりも読者へのサービス精神が無さすぎるというか、物語としての機能を果たしていない気がする。

これだけ売れてしまうとこんな作品を書いても許されてしまうのだろうか。うすた京介と似た現象だろうか。

何も面白くない物語が600ページ以上も続く地獄である。読む価値なし。不快になりたいならその辺に落ちている犬のフンでも凝視した方が手っ取り早いんじゃないだろうか?

 

2. 時生 

時生 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 2005-08-12
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「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」
悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」という臭すぎる帯が大々的に書店に並んでいたのを思い出す。それに手を出してしまう私も私である。書店のたまにやるフェアが大好きなのだ。あれだな、祭りとか旅行のテンションでクソみたいなお土産を買ってしまうのと同じ原理だな。

安い感動を売りにしてしまうのは東野圭吾の悪いクセだと思う。まあそれが売れてしまうからいけないんだろうけど。

評価が高い意味が私にはさっぱり分からない。みんな『秘密 』とか読んでないのか?比べ物にならないと思うんだけど。 

 

3. 白銀ジャック 

白銀ジャック (実業之日本社文庫)

東野 圭吾 実業之日本社 2010-10-05
売り上げランキング : 6630
by ヨメレバ

ゲレンデの下に爆弾が埋まっている――

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。
年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を
嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。
雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。
すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。
今、犯人との命を賭けたレースが始まる。
圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!

全然翻弄されないし、痛快どころかモヤッとするだけの作品。特に気になったのは犯人側の動機。あまりにも温すぎて、読んでいて非常に気持ち悪い。これでも売れてシリーズになったりするんだから東野圭吾人気は恐ろしい。

過去の東野圭吾作品を知っている自分としては「適当に書いたんじゃないか」としか思えない出来である。

もしかしてそう思う人はごくごく少数派なんだろうか? 

 

4. どちらかが彼女を殺した 

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 1999-05-14
売り上げランキング : 6516
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殺したのは男か女か
究極の「推理」小説自殺の偽装を施され、妹は殺された。
警察官である兄が割り出した容疑者は二人。
犯人は妹の親友か、かつての恋人か。
純粋推理の頂点を究めた話題沸騰のミステリ! 

まあこういうパターンもありなんだろうが、推理小説としてはまったく楽しめない。と言ってしまうような読者を教育するために書いたのも分かっているのだが、やはり認められない。

これを楽しめるのは余程のマニアだけだと思う。そしてそういう人は東野圭吾作品を読まないんじゃないだろうか。

私としては単純に「作者がラクをした」としか感じられない作品だった。そして犯人がどっちだろうが構わないし、興味が無くなったのが正直な所。

 

5.  分身

分身 (集英社文庫)

東野 圭吾 集英社 1996-09-20
売り上げランキング : 21508
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私にそっくりな人がもう一人いる。あなたにそっくりな人がもう一人。札幌で育った女子大生と、東京で育った女子大生…。宿命の二人を祝福するのは誰か。追跡と逃走の遥かな旅が始まるサスペンス。

陳腐という言葉がお似合いな作品。テーマは悪くないと思うだが、ストーリーもただただ進むだけで面白くないし、登場キャラクターも全然魅力的じゃない。

ただ東野圭吾の文章はリーダビリティが高いのでスイスイと読めてはしまうのだが、読書的快楽はこの作品の中には見出だせなかった。普通に駄作である。

 

6. パラレルワールド・ラブストーリー 

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 1998-03-13
売り上げランキング : 7719
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親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。 

ミステリー好きであれば、この構成に興奮しないわけがない。絶対に何かが仕組まれていると期待してしまう。垂涎ものだろう。

だがその期待はしっかりと裏切られる。不時着もいい所な結末である。

何が驚愕の真実だ、精緻な伏線だ、意表をつく展開だ。そんなもんどこにもねえぞ。傑作長編ミステリーでもないし、一体何だこれは。小説なのか。小説なのは間違いないな。

ということでただの小説です。

 

7. 放課後

放課後 (講談社文庫)

東野 圭吾 講談社 1988-07-07
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校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。 

この作品を酷評するのは若干抵抗がある。何と言っても東野圭吾のデビュー作なのだ。稚拙なのは仕方がないと言える。彼が得意とするリーダビリティもこの時点ではほとんど感じさせないし、作品としての出来は“いびつ”である。まあ創作に慣れていなかったのだろう。

だがそんなことよりも、「乱歩賞受賞作」という文言だ。これがいけない。

乱歩賞を受賞した作品にも関わらずあの動機はないだろう。テンションがガタ落ちだろう。謎を汚すようなオチにしちゃダメだろう。

バカミスとはまた違った意味で、出来の悪い推理小説である。

 

8. 使命と魂のリミット

使命と魂のリミット (角川文庫)

東野 圭吾 角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-02-25
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「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではという疑念を抱いていたからだ…。あの日、手術室で何があったのか?今日、何が起こるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。 

大仰な題名で余計に損をしているというか、作品としての価値を落としている感が否めない作品である。

そこまでの緊迫感もないし、大した事件でもない。犯人の計画は別に知略を尽くしたものでもないし…。うーん、使命ってなんじゃい。魂のリミットなんて格好良い言葉を使っているけど、ただ単に電源が落ちそうになっているだけだろ?

この時期ぐらいから東野圭吾が急速劣化していくのをファンとしてはリアルタイムで体感していたが、どうやら持ち直す様子は感じられない。もう終わっちゃったのだろうか?

 

9. 手紙

手紙 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2006-10
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強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。 

この作品を否定的に紹介するのは二度目である。

※参考記事

orehero.hateblo.jp

伝えたいことはこの記事で書いてあることがすべてである。

あまりにもチープな登場人物から飛び出す陳腐な言葉に白けてしまった。用意されすぎた登場人物は読者を現実戻してしまうのだから、フィクションというやつは難しい。

売れに売れているが、みんな幸せ者だと素直に思う。私は余計な所で躓いてしまっただけなのだろう。 

 

10. 容疑者Xの献身

容疑者Xの献身 (文春文庫)

東野 圭吾 文藝春秋 2008-08-05
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天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。 

さあ最後は直木賞受賞作の輝かしき傑作『容疑者Xの献身』である。

献身と謳っているので、あの結末もストーリーもトリックも受け入れよう。本当は全然受け入れていないし、クソだと思っているのだが、それよりもこの作品に関して言いたいのは「直木賞受賞作」という冠である。

例えばこれから東野圭吾作品を読もうとしている人がいたとしよう。きっといっぱいいるはずだ。そんな人が何を参考にするだろうか?きっと著作リスト中でも「〇〇受賞作」と銘打たれているものを選ぶんじゃないだろうか?

はっきり言って、『容疑者Xの献身』は東野圭吾作品の中でも大した作品ではない。駄作とまでは言わないが、下の上ぐらいが妥当な所だろう。読むべき作品はもっと他にある。

そういう意味で非常に罪深いということで選出させてもらった。

 

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ベストセラー作家に感謝を 

さあ好き放題書いてきたこの記事もこれでお終いである。

私の不快なレビューにお付き合いいただき感謝する。これでも私なりに黒い感情をできるだけ笑えるものや納得できるものに昇華してみた結果である。楽しんでもらえたらこれほど嬉しいことはない、というのはさすがに嘘だが、まあまあ嬉しいのは事実である。

勝手なことを書き連ねてきたが、実際の所、私は東野圭吾に非常に感謝している。

彼のような大物がいるからこそ、小説界に多額のお金が流れ込んでくるわけだし、それによって新しい才能が発掘されているのだ。小説界はほとんど東野圭吾で保っていると言えるだろう。それくらい巨人なのだ。東野圭吾は。

もうすでに東野圭吾作品には興味を持てない私だが、少なくとも彼の活躍だけには感謝の気持ちを抱き続けようと思っている次第である。

何とも偉そうな記事を書いてしまい反省している。でも書いていて楽しかったのも事実だ。

 

以上。

東野圭吾の謎

東野作品研究会 データ・ハウス 2009-10-03
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