俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

子供を嘘つきにしたくないという人がサンタを信じさせる謎現象

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どうも。

嘘をつかせたくない親たち

我が家には2人の仔猿みたいな子供がいる。日々、育児に追われていてなかなかに忙しい(主に奥さんが)。

子供を真剣に育てようと思うと、けっこう分からないことだらけで、書籍を読んでも書いてあることは色々だし何が正解なのかは一向に判断できないままだったりする。

そんな育児の中でも世の多くの親御さんたちが信じて疑わない、というか正解していることがある。

それが「嘘をつかせない」である。

個人的にこれがアホすぎる気がしている。

子供の嘘に過剰反応

子供がある程度成長し、ただ単に呼吸して飯食ってウンコしてただけの状態から、保身を考えるようになる頃、嘘をつくようになる。

それまでは何をしても正直に語ることしかできなかったので、ショックを受ける親も多いみたいである。あくまでも観察の範囲だけど。

例えば牛乳の入ったコップを絨毯の上に落としたりする。親がその場にいなかったとき、子供は必死で考える。

「これはまずい。絶対に怒られる。だけど怒られたくない。どうしたらいいだろう…?」

その結果導き出される答えが「嘘をつく」である。

しかし幼い子供がつく嘘など親からすればバレバレである。速攻で怒られる。

親とすればいわゆる「嘘つきはドロボウの始まり」という価値観で怒る。天使のように素直で正直だった我が子を失いたくないと怒る。

これは非常に傲慢な行為である。

嘘は処世術

そもそも嘘をつくのは処世術みたいなものだ。人間だけじゃなく、動物だって嘘をつく。虫だって、植物だって嘘をつく。生き物に当たり前に身についている能力なのだ。

動物よりも虫よりも植物よりも知恵がある人間が、自分を守るために嘘を利用するのは当然のことだし、それができないような子供はちょっと足りないかもしれない。

ちょっと目線を子供から世の中に上げてみれば分かると思う。

世の中には嘘が溢れている。嘘と脚色、広告、表現の境目はひどく曖昧で、そこに区切りは存在しない。

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全てはグラデーションである。

親がそもそも嘘つき

大体にして、「嘘をついてはいけません」と子供に偉そうに語る親自身が子供に嘘をついている。特にサンタ

あの12月の末に行われる謎の子作り祭りに、サンタという架空の生き物(分類的にはビッグフットとかネッシーと同じ)からプレゼントが届いたという小芝居を打つ。

無邪気で無知な子供は当然騙される。朝起きて枕元に置いてあるプレゼントは、自分が寝ている間にサンタさんが持ってきてくれたものなのだと。

でもその嘘はいつかバレる。自分で気付くことはあまりないだろう。学校などで友人から「サンタなんていないよ」と知らされる残酷な瞬間を味わう。

なぜ子供の嘘は許せないのに、自分の嘘に対してはそんなに規制がガバガバなのだろうか。嘘のダダ漏れである。ザルである。政治資金規正法である。

子供の嘘には本心が見える

人を欺くことと身を守ることは少し違う。明確な区切りはないものの違いはある。

人を欺くことの中にだって、自分のことしか考えていないものもあれば、他人のために欺くこともあるだろう。

嘘というのは人間からは切っても切り離せないものだ。「どんどん嘘をつけ」と教育するのはどうかと思わなくもないが(面白い試みだけど)、あまり嘘を悪いものと決めつけるのは危険である。

 

考えてほしいのは、「なぜ嘘をついたのか?」である。

嘘をついたことを責めている場合ではない。

 

子供は怒られるのが怖いから嘘をついているのかもしれない。

もし嘘をついてほしくないのであれば、親自身が「怒らない」「受け入れてくれる」親でなければ、子供は嘘をつくだろう。子供からすれば、嘘をつくのは親が「怒る」「受け入れてくれない」と評価しているからだ。

 

嘘つきは泥棒の始まりではない。

子供の心と、親への評価を知る材料である。

 

そもそも自分ができてないことを強要してはいけないと思うのだ。

 

以上。

 

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