どうも。
私には100人を超える部下がいるのだが、これだけいるとまさに玉石混交で、アホみたいなのから優秀すぎてむしろアホだとしか思えないのまでいて、私も基本的に無能なアホ上司なので、雁首揃えてみんなでアホをやっている。
まあそれはどうでもいいのだが、とにかく私の部下には色んなのがいる。
そこで今回の記事では、腐るほど部下を抱えている私から見た、「違いを出す部下の特徴」をまとめておく。
ただ、優秀な部下の特徴だけを書いてもつまらないので、「良い方に違いを出す部下」と「悪い方に違いを出す部下」の2パターンをご紹介したいと思う。
私が普段、どれだけ部下に翻弄されているかを少しでも分かってもらえたら幸いである。
それが何の助けにならないとしても、誰かが分かってくれるだけでも救われるというものである。
では行ってみよう。
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1.何をしたらいいか分からなくなったとき
いつでも仕事が単純明快なわけがない。ときには手詰まりになることもあるし、問題が起きたときに普段とはまったく違う対応をしなければならないときもある。
そんなときに違いを出す部下の行動には差ができる。
◯優秀な部下は状況把握に務める
優秀な部下の場合、自分の目の前のことだけでなく上司の目線で物事を考えるクセが付いている。
これにより、仕事上でどうしたらいいか分からなくなったときに、優秀な部下は「これはどういう状況なのか?」「何をするべきか?」をまず考える。
問題対応や先のことを考えるのに忙しい上司にとって、こういう部下の態度は非常に助かる。
◯ダメな部下は「どうしたらいいですか?」と聞く
ダメな部下の場合、何をしたらいいのか分からない状況に耐えられず、まずはそのストレスを解消しようとするクセが付いている。
これにより彼らは、仕事上でどうしたらいいか分からなくなったときに、「どうしたらいいですか?」というアホ丸出しの質問をぶつけてくる。当然、それを言われた私もアホ丸出しの顔をしていたことだろう。
ダメな部下は上司がどれだけ追い詰められていてもお構いなしである。その堂々たる尋ねっぷりは、呆れるのを通り越して、尊敬に値する。
その昔、武士は闇討ちなどに遭ったときに、死の間際相手の名を尋ねていたそうだが、それと同じ種類の気概を感じる。
2.職務に対して
日々の繰り返しが未来を作る。ゆえに、当たり前にやってくる毎日を丹精込めて過ごすことが、さらに素晴らしい未来を作る秘訣だと言える。
そんな大事な“毎日”への態度にも違いは現れる。
◯優秀な部下は問題意識を持っている
優秀な部下は毎日を当たり前に過ごさない。日々、問題意識を持って望んでくる。
「今のやり方は最善か?」「ミスはどうして発生したのか?」「やりくにくさを減らすことはできないか?」などなど、常に問題を見つける目線を持っている。
これによって、優秀な部下の職場環境はどんどん良くなっていき、ストレスも減り、世界は平和へと向かっていく。そんな部下を持った私の心も平和そのものである。
◯ダメな部下は日々を当たり前に過ごしている
ダメな部下は日々を常に当たり前に過ごしている。いや、日々に対して常に不満を持って過ごしている。それは当然、自分のせいだと思っていない。
「上の人間がバカだから」「あいつのせいで」「客がおかしい」などなど、常に不満を見つけ、そんな不満に囲まれた世界を当たり前に受け入れている。
これによって、ダメな部下の職場環境はどんどん悪くなっていき、人間関係も悪くなり(例外的に、周囲の人間の結束が強くなる場合もある)、それは地獄の様相を呈してくる。そんな部下を持った私の心も次第に荒んでくる。
3.仕事の進め方
仕事には始まりがあり、終わりがある。常にこれの繰り返しである。そんな仕事にちょうどいいというのは基本的になくて、いつだってヒマか忙しいかのどちらかである。不思議なものだ。
そういった仕事の中で、進め方に違いが出てくる。
◯優秀な部下はバランスを見ている
優秀な部下は状況判断に優れているので、常にバランスを取る。
忙しければ仕事のクオリティを許せる範囲の中で(しかしギリギリを狙って)落とす。暇なのであれば、好きなだけこだわる。
他部署との兼ね合いも同じである。自分のことを考えればもっとこだわったり主張してもいい部分でも、全体で見てそれが合理的であると理解していれば、不満は漏らすものの受け入れてくれる。
会社にとっての最善を選ぶことができるのが優秀な部下である。
◯ダメな部下は固執する
ダメな部下は常に自分の手元しか見ていないので、妙なことに固執する。
いつまでも同じ仕事をしているので、「もうそのくらいでいいから早くしろよ」と声をかけると、「え?でもこの前はこうしろって言ったじゃないですか?!」と、忙しくて死にそうな状況の最中、観葉植物に水をかけるような仕事をしているのだ。
いや、それも大事な仕事かもしれんが、状況を見ろと。
目の前で子供が車に轢かれそうになっているときに歯磨きとかしないだろう。それと同じだ。何度でも言うけど、状況を見ろ、状況を。
いや、歯磨きも大切だけどさ…z(以下略)
4.仕事への態度
最後は仕事への態度だ。お金をもらい、価値を提供する。逆のパターンもあるだろうが、基本的にはこれが仕事である。
お金をもらうために私たちは働く。お金をもらうに値する仕事をする。そのためにどうしたらいいかを考える。そのために自分を成長させる。具体的にどうするかは本人次第である。
そんな仕事への態度にも違いが出る。
◯優秀な部下は責任感を自然と持っている
優秀な部下は仕事に対しての責任感を自然と身に着けている。
「人の命は大事」「食事にはマナーがある」「可愛いは正義」そんな当たり前のことたちと同じように、「仕事には責任を持つ」と理解している。
実はこれはけっこう難しいことだったりする。仕事をしていれば理不尽なこともあるし、自分とはまったく関わりないところから問題が飛び火してくることもある。
そんなときに「じゃあどうしたらいいか?」とすぐさま考えるのは、高度な人間性がないと出来ないことだ。私のようなダメ社員の場合、まずは「ふざけんなよ」である。
やはり育ちの良さだろうか。どんな新入社員だろうが、この責任感を自然と身に着けている子と出会うと、私は静かに感動する。
◯ダメな部下は他責だったり、ムリして責任を感じている
ダメな部下は責任感をまったく身に付けていない。
それはもう惚れ惚れするほどであり、見ていてむしろ爽快である。「よくぞ、そんなバカなまま無事に育ってくれた」と。天然記念物を見たような気分になる。自分に害が及ばない場合は、の話だがな。
「自分のせいじゃない」
そんな直接的な言葉を使わずとも態度や、言動から他責がにじみ出ている。
何とか状況を打開しようとしている周囲の人間からすると不快そのものである。そんなことを思って何か得をするのだろうか?得をしてきたのだろうか?私が知らないだけで、そういう仕事術があるのだろうか。「自分の責任だと認めないことで職場での立場を確保する」的な。そんな嫌われ者の立場を確保して一体何が楽しいのだろうか?
とにかく疑問符でいっぱいである。
これには他のパターンもある。ムリして責任を感じているパターンである。嘘くさいというか、「お前、全然責任感じてねーだろ」と言いたくなるような態度を取るのがいる。
また余りにも責任を感じすぎて、メンタルがやられてしまうのもいる。
こうやってまとめてみると、やはり責任感というのは難しいものだと思わざるをえない。
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最後に
優秀な人間というのは得てして、「頭を使っている」ものだ。
これは本人の意識というか、性格によるものが大きいと思う。それくらい自然と頭を使って物事を考えているのだ。もしかしたらそういった人たちも、最初は意識して考えるようにしていたのかもしれないが。
優秀な人間がいいとも、ダメな人間がいいとも言えるものではないが、数多くの部下を抱える身としては、ダメな部下はお荷物になることが多いので、勘弁して貰いたいとこっそり思うのだった。
頭を使える人間になりたいものである。
以上。
みんな頑張ってくれ。