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Aimer(エメ)は時代を駆け抜けることができるだろうか

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新たな歌姫が誕生したようである。

 

 

新作アルバムのプロデューサー陣が豪華すぎて、レコード会社の期待っぷりが伺える。伺えすぎて舌なめずりが聞こえてきそうである。

 

・Taka(ONE OK ROCK)※5曲提供 

・内澤崇仁(androp)※2曲提供

・野田洋次郎(RADWIMPS)

・スキマスイッチ

・TK(凛として時雨)※2曲提供

 

ここまで金をかけて売れないはずがなかろう。

 

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動画の再生回数も圧倒的 

今回のアルバムはどれも勝負曲であり、全曲タイアップされていてもおかしくないぐらいだ。

その中でもやはり一番注目を集めているのはこれだろう。

 

動画が公開されて2ヶ月あまりで500万回再生を越えている。野田洋次郎効果の大きさを実感する。まあ時期的に映画『君の名を』の大ヒットの影響もあるだろうけど。

再生回数がアーティストのすべてではないし、流行り廃りはあるだろうが、それでもこのスピード感は半端ではないと思う。

多分だが、このサムネ画像がかなり効いているのではと思う。

このMVの監督は『花とアリス』などの作品で知られる岩井俊二なのだが、なかなか変態チックな素敵な映像を撮られる方である。 

切なさを兼ね備えた歌声 

MVをご覧になった方は分かるだろうが、Aimerの最大の魅力はその声にある。

独特なザラつきやかすれがあり、聴く者の耳に強烈な印象を残す。日本人が大好きな「切なさ」を感じさせる声である。

失礼な話かもしれないが、私が最初に彼女の歌声を聴いたときに思ったのは、「歯並びが悪いのかな?」ということだった。 

歯並びが悪いと、空気の流れが歪んで喉にある非常にデリケートな筋肉である声帯に影響が出て、人によってはかなり特殊な歌声を手に入れたりするのだ。Superflyの越智志帆などがそうだ。あの八重歯は彼女の歌声にかなり影響を与えていると思う。

興味があったので調べてみたところ、Aimerのwikiにはこんなことが書いてあった。

15歳の頃、歌唱による酷使が原因で声帯を痛め、治療のために沈黙療法を選択したことで発声が出来ない期間を約半年間経験するが、回復後に現在の声質と歌唱法を確立する。このときの声帯の傷はデビュー後の現在も完全に治癒していないが、完治すると今の声は出せなくなるとの主治医の忠告もあり、声質を維持するために現在の状態を保っている。 

どうやら歯並びではなかったようだが、声帯が傷つくことによって得た才能であることは間違いないようだ。

ちなみにこのパターンはMr.Childrenの桜井和寿と同じである。彼も若い頃に強い酒を飲んで叫びまくっているうちにあの声質になったそうだ。

 

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同業者に愛されるということ

これだけのアーティストに後押しされたとあれば、彼女の活躍は保証されたものと考えていい。これから彼女の元には、RADWIMPSファンもスキマスイッチファンも凛として時雨ファンもワンオクファンもandropファンもなだれ込んでくるからだ。

同業者から愛されるというのはそういうことだ。お膳立てされているとも言える。

 

 

 

しかし難しいのも事実

彼女の声が本物であることが誰にでも分かることだと思う。しかし、彼女がずっと活躍し続けられるか、それだけ聴衆を魅了し続けられるかは難しいところだと思う。

MISIAやCHEMISTRYの例があるように、自分で楽曲を作れないアーティストというのはなかなか流行りづらい。みんなシンガーソングライターが大好きなのだ。

やはりファンとしても、アーティストが出す世界観や価値観には統一感がないと、拠り所としにくいのかもしれない。作品ごとにコロコロと表情を変えられると、付いていけなくなってしまうのだ。

自分で楽曲を作れなくてもファンができる場合ってのは、アイドルじゃないと成り立たないように思う。つまり、表現ではなく、自分自信を見世物とするかどうかということだ。

どうなるだろうか。唯一無二の歌声でどこまで戦えるかを私は見てみたいと思う。

 

以上。