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俺だってヒーローになりてえよ

圧倒的な読書量と端から忘却していく貧相な記憶力、ふざけた文章を駆使するポンコツブロガー。 同情されているのか、やたらとオススメ本や漫画が売れている。月間250冊以上。 バカなことを書いて怒られること多し。

どんなに努力しても報われないベーシスト。お前らが大好きだ。

音楽


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どうも。
 

◯ベースとギターの違いさえ分からない


ベースという楽器をご存知だろうか。いや、知らない人などいないだろう。しかし、どういう音が出ているのか分かっていない人は多いと思う。特にバンドや音楽の良さに気付き始めた思春期の男女は、あの形状から勝手にギターと混同していることだろう。

現に私もそうだった。

中学時代、バンドでベースをやっている友人の家に遊びに行った時、壁に立てかけてあったベースを見て私は「何か弾いてみてよ!」と友人に頼んだのだった。
今思えば酷なことをしたもんだ。ベーシストには一番言ってはいけないセリフだったのだが、いかんせん無知な少年だった私は完全にギターとベースが同じものだと思っていた。

私の無垢な質問に友人は「いや、これベースだからさ」と当時の私には訳の分からない言い訳をしてきた。
何言ってんだこいつ?と私の頭の中は疑問符でいっぱいだった。

◯地味な音色。地味な役割。


今では分かる。ベースはバンドの音の土台になる楽器だ。目立つ仕事はほとんどないと言っても過言ではない。
大体にしてこの音色だ。誰が見向きするというのだ。


最高に地味な音だ。

友人がどんな動機でベースを始めたのかは知らないが、「きっとちょっとカッコ良さそうだからやってみよう」ぐらいの軽い気持ちだったと想像できる。当時はビジュアル系ブームのまっただ中だ。とにかく楽器をやっている人間はカッコいい。それが私たち世代の共通認識だったのだ。

ベースはそんな軽い気持ちで始めた若者の心を容易く打ち砕く。友人もそのあまりの地味さに驚いたと勝手に想像している。ベースの良さが分かるような中学生はそうそういないだろう。それこそ強豪の吹奏楽部なんかでしごかれているような学生でもないとダメだと思う。

◯売りがない


ベースが地味に感じるのは音のせいだけではない。
バンドの他のパートに比べると、とにかく売りがないのだ。


ボーカルをやっていれば「歌が上手いね」と言われるだろう。なぜだか理由はよく分からないが、素人でも歌の上手い下手はすぐに分かってしまう。

ギターをやっていれば「よくあんなに指が動くね」と言われるだろう。これも見ればすぐに分かる。ギターリストの指の動きはそれはもう見事だ。あれを見れば「難しそう」と思わせることができる。

ドラムをやっていれば「手と足が別々に動くなんて凄い!」と言われる。確かに手足を別々に動かすことは難しい
。初めの内は到底できそうにないように感じられる。これもよく分かる。


ベースはどうだろうか?

上手い下手は正直、音楽をこれだけ聴き漁っていて、高校時代に吹奏楽部で関東大会金賞を取るぐらい音楽に青春を注いできた私でもよく分からないレベルだ。素人なら尚更だろう。

指の動きもダメだ。確かに単体で見たらそれなりに動いているように感じるかもしれないが、ベースがそんなに激しくコード進行することなんて滅多にないし、刻むリズムはほとんど一定だ。それが役割だからだ。しかし、素人にはそんなことは関係ない。「あの人、何してんの?」と思われるだけだろう。
だからギターやドラムに見られるような「曲芸感」も無いのだ。

誰からも認知されないのは当然だと思う。

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◯どうやってモチベーションを保っているのか


せっかく手にした楽器だ。目立ちたいだろうし、男だったらそれをキッカケにモテたいことだろう。
しかしベースはそんな夢を叶えてはくれない。

では世に数多いるベーシスト達はどうやってモチベーションを保っているのだろうか。


私はベーシストではないので、これは想像の範疇でしかないのだが、2つのパターンがあると思う。

ひとつは「他にできる楽器がないから」というもの。

上にも書いたが、ベースは目立たない。動きも複雑ではない。つまり簡単なのだ。そうなると、楽器を始めたばかりだったり、下手なやつが手を出すにはちょうどいい楽器なのだ。シド・ヴィシャスの例もある。

楽器をやるのはいいけど練習はしたくない。そんな奴にぴったりなのがベースなのだ。

◯本当のベーシスト


もうひとつの理由は単純だ。そして私はこんなベーシストが愛しくて仕方ない。

それは「ベースが好き」というもの。


地味なことは百も承知。目立たないことも分かってる。上手くなっても誰も気付いてくれない。しかも練習量は無限に必要。

そんな修行僧のような道を自ら進んで歩む者達。それがベーシストなのだ。

バンドの音を支えてやる。自分の音でサウンドに力を与えるんだ。そのために上手くなるんだ!いくらでも時間をかけてやる!

そんないかれた使命感を燃やして彼らは日々、しのぎを削っている。
こんな奴らを愛さずにいられるだろうか?


最近はRISEのkenkenや、ハマ・オカモトなど若い世代のベーシストに脚光が浴びてきているので、ベーシストの将来も明るいのかもしれない。

いや、低音楽器の人気が出たことなんて今まで一回も無かった。ベーシスト達の道はこれからも細々と、しかし連綿と続くことだろう。


もしこの記事を読んで少しでもベースに興味を持ってくれた方がいたら、ぜひとも次に音楽を聴くときはベースの音に注意して聴いてもらいたい。

きっと聞こえないとは思うが。


以上。