どうも、小説中毒のひろたつです。
今回は「あなたが小説を読むべき理由」と題して、小説を読むメリットをまとめます。
◯小説世界は心を軽くする
小説という偽物の世界の中で、あなたは神になります。そこでは日々神経をすり減らしている日常とはまったく違った世界が繰り広げられます。主人公に感情移入しながらも、あなたは小説世界を見下ろす存在=神になるのです。
この体験を「夢中になる」と言います。夢中になると人は心の荷物を降ろすことになります。重いものを持って歩き続ければ、いつか疲れて歩みを止めてしまうように、人は悩みを常に抱えたまま生きることはできません。
そこに必要なのが「夢中になる」ことです。
一度、小説世界に没頭することで日常を離れる。別の人格になりかわる。そのとき、あなたが普段抱えている荷物は脇に避けられます。
そうして心に休息を与えることでまた再び歩き出すことができるのです。一度、置いた荷物は軽く感じられることでしょう。それは荷物が軽くなったのではなく、あなたの心に力が注ぎこまれたからなのです。
◯小説はあなたに最強の力をもたらす
この世界で一番必要な力はなんでしょうか?
それは「想像力」です。
これがないと世界もあなたも前に進むことはできませんし、想像力がなければ何かを楽しむことも、誰かの気持ちを理解することもできません。全ての始まりが想像力なのです。
小説は文字だけで構成されたエンターテイメントです。映画や音楽、テレビと違い、あなたが自身の手で読み進め、自分の頭の中で世界を構築することを強要してきます。
この作業を行なうことで、あなたは頭の中で「世界を創造する力」が養われるのです。
その力はあらゆる場面であなたに力を与えることでしょう。困ったときも、楽しいときも、悲しいときも。
常に想像力はあなたの武器になるのです。
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◯小説はあなたの世界を変える
小説の中の架空世界を体験し、現実世界に戻ってくるとあなたは今までと風景が違うことに気付きます。
今まで当たり前と思っていたものが当たり前じゃなくなる。そんな経験を小説はもたらします。
それは普段見慣れている両親の姿に現れるかもしれません。
自分の限られた人生の短さかもしれません。
大嫌いな人にもいる家族のことかもしれません。
幼い頃に好きだった人のことかもしれません。
日々の些細な出来事から得られる教訓かもしれません。
人によって得られる気付きは様々ですが、確実に言えることがあります。
人は経験によってしか世界を見られないし、感じられません。
そして小説は限られた人生に様々な経験をもたらしてくれる、ということです。
擬似的にせよ小説世界で体験したことで、あなたは新たな世界を手に入れられるのです。
◯小説はあなたに仲間を提供する
最後に。
小説はあなたに貴重な仲間を提供します。それは小説世界の登場人物の場合もあれば、小説を介して出会った新たな友人かもしれません。
しかし最大の仲間は、小説を読むことであなたの中に作られた「新たな人格」です。
ここでポイントになるのは、人はそんなに簡単には変われないということです。
いくら新しい学びを得ても、どんなに重要な教訓を得ようとも、自分の本質は変えられないものです。
そこであなたの一番そばである頭の中に、理想とする新しい自分が仲間として現れるのです。
小説に夢中になり心が軽くなったあなたは、想像力を駆使し、現実世界で戦うことでしょう。
苦しいながらも充実した日々の中であなたは大小の気付きを得ます。
そうした繰り返しの中で培われた「新しい自分」はあなたを時に励まし、時に慰め、時に癒やし、時に叱咤してくれます。
ぜひともこの最高の仲間を見つけてください。きっと最高の出会いになることでしょう。
そして、あなたが理想の自分に追いついたとき、仲間はゆっくりと姿を消すことでしょう。
以上、「あなたが小説を読むべき理由」でした。