俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

FOOTBRAINまとめ Jリーグアドバイザーと共に考えることの大事さ

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今回の放送は痺れたわ~。こういうの他ではないからね。 

毎度おなじみのサッカー番組文字起こし企画です。今回はFOOTBRAINの「緊急討論!Jリーグアドバイザー対サッカー解説者」です。 

◯番組内容

今年7月、Jリーグはサッカー界に5人のアドバイザーを迎え入れた。その狙いを村井チェアマンはこう語る。

村井「Jリーグは大きく変貌していかなければいけないときに、日常的にサッカーのことだけを考えている人間が可能性のあるものだけ着手しては大きな絵が描けないので、様々な意見を一旦は集めてみようと。一方で実現するのは法的に認められている理事会メンバーや実行委員会、アドバイザーとは違うメンバーが現実感や予算を考えて実行していくとうステップですね」

今年はポストシーズンの導入で話題になり、J1最終節では入場者数が史上4位を記録し、大きな盛り上がりを見せた。

だが、

近年の入場者数を見てみると、増加の傾向はあるもののほぼ横這い。世界のトップリーグを目指すために一体何をすればいいのだろうか?

堀江「日本のJリーグに儲かると思って投資している経営者は一人もいないんですよ。それっておかしくないですか?」プレミアリーグの人達ってみんな儲かると思ってやってると思いますよ」
夏野「少なくともロシアのアブラモヴィッチさん(チェルシーオーナー)はそうですよ」
堀江「投資案件として投資してますよ、彼は。ようは300億で買ったら何年後かに600億とか1000億とかになると思って投資してますから。そういう風に思われてないんですよ、日本のチーム、Jリーグは。これは由々しき事態ですよ」

ちなみに世界一の観客数を誇るブンデスリーガの売上はなんと3260億円。

夏野「オリンピックの売上が大体6000億なんですよね。4年に一回で6000億ですから、1年で3000億はすごいですよね」

一方、Jリーグの売上は710億円。ブンデスリーガのわずか1/5という数字に。

秋田「でも思ったよりも多い気がするんですけど?」
堀江「例えばモンスターストライクをやってるmixiってどれ位の売上でしたっけ?」
夏野「…1850億ですね」
堀江「モンストっていうスマホゲーム1個に負けてるってことです」
秋田「そう考えると少ないですよね」

梅澤「世界に出ているかどうかが大きですよね。プレミアにしてもブンデスも海外の放映権が取れるからやっぱり伸び続けてる」
夏野「でもチャンスでもあるんですよね。日本の方が人口も多いですし、ドイツ並になってもおかしくないってことですから。やり方次第でJリーグは大きなポテンシャルがある」


堀江貴文の大改革案 ~外資を積極的に取り入れるべし!!~

堀江「外資は実質的にもう参入できるんですよ。日本に法人があれば株主が100%外資でも参入できるんで、これはもう認められてます。あとは覚悟の問題ですね。チームの首脳陣だったり地元だったりサポーターだったり利害の関係がある人達がそれを受け入れられるか受け入れられないかです」

Jリーグの規約では外資でも日本に法人があればクラブの運営は認められている。だが今のところ、積極的に参入する企業もチームも少ないのが実情だ。
そんな中でイングランドマンチェスター・シティを運営する企業が横浜・Fマリノスの株式を取得。世界でも有数の外資系企業とのパートナーシップ締結は大きな話題となった。

堀江「思いっきり外資を受け入れたチームってのはものすごく発展する可能性がありますね。これから経済発展していくアジア、例えば中国だったりタイだったりベトナムにいい選手を取られてしまって、このまま行くと育成リーグ化してしまいますよね。今、実際そうなりつつありますけど、日本代表の選手の半分は欧州組じゃないですか?」

先日、アジア二次予選に招集された選手の22人中、10人が海外組。トップ選手の海外流出は明らかだ。さらに堀江は外資を取り入れるべきもうひとつの理由を挙げた。

堀江「みなさん(番組のアナリスト達)が現役の頃って世界のトッププレイヤーが活躍していたじゃないですか?じゃあ今、Jリーグに超一流の外国人はいない。世界の素晴らしい選手が集まってくるリーグになるのか、そうじゃないのかってことです」
梅澤「スターが足りない。それも欧州のスターだけでなくブラジルのスターもアジアのスターもいなくなっている。ここの所をお金をいくら払ってでも連れてこれるリーグに変わっていけることかってことです」
三浦「Kリーグとかって選手が海外に行くのを止められていない状況じゃないですか。ゾノとかKリーグでプレーしてたけどどうなの?」
前園「まあ今のJリーグと一緒ですよ。いい選手は外に出て行くし。たださきほどの話でもあったようにアジアはマーケットって考えると日本の試合をアジアで観るときに、チャンネルを捻ればプレミアとかブンデスがやっているのにJリーグを観ますかね?」
堀江「そりゃいい選手がいて、いい試合をしていれば観ますよ」
前園「でもそうするためには資金が必要ですよね」
堀江「そうですそうです。その通りです」

都並「力のある選手を入れる形は全然構わないんだけど、外資を取り入れるデメリットってのはしっかり考えておかないとね」

事実、プレミアリーグでは外資の参入により大きな批判を招いたチームが。

カーディフ・シティにマレーシア人のオーナーが就任した際に、創設以来青が定番だったチームのユニフォームを、マレーシアで縁起がいいとされている赤に変えてしまった。これに長年”ブルーバーズ”の愛称で親しんできたサポーター達が大反発。わずか1年でユニフォームを青に戻すという事態に。つまり外資の参入により、クラブの哲学を根底から揺るがすこともあるということだ。

都並「お金はもちろん欲しいけど、それによって失われてしまうものがあるような気がして、すごいサッカー好きのオーナーが例えば柏レイソルという今まで作りあげてきたピラミッドをすべて崩してしまうようなことがあるのであれば、もっと慎重に選んでいきたいですね」

堀江「まず、あまり慎重になっている時間はない。世界のトップに立っていられるリーグってのは3、4リーグしかないと言われているんですけど、まずプレミアが取り、ブンデスが取り、アメリカ1個、アジアで1個みたいな感じになると思うんですね。そこに入れるのかどうか?」
都並「一番トップリーグの所に日本が行こうってことですよね?」
堀江「そうですそうです」
都並「それは僕は(Jリーグ発足から)20年そこらで考えることではないと思いますね。その前にやることがあるなあという気がして。Jリーグが開幕してバーンとお金が投入されて、飽きが来て下がって、また上がってという状況で、日本サッカーリーグにいる僕の仲間とか経営者にはJリーグが開幕されて分断されてからすこし距離を置いている人達がいっぱいいるんですよね。そういう潜在能力をもった人達がたくさんいるので、まずは外資よりも国内じゃないなと思うんですけど」

堀江「けっこう悠長なこと言ってる場合じゃないんですよ。グローバル競争って本当に弱肉強食なんで…」
夏野「日本の市場には大きなデメリットがあって、すでに日本は人口が減る状況になってきているんですよね。2010年から今までに人口が100万人減ってるんですよ。100万人というとちょうど石川県1ケなくなるぐらいなんですけど、2030年までに1000万人減るんですよ。そうなると全てを国内だけで行なって、国内だけのマーケットに依存しているとどんどんレベルが下がっていく可能性があるということで。全てを外資になるってことはない。多分、一つはいってくるだけで刺激が違う。国内の企業だったらこうやるだろうなって手が読めるんですけど、外の人だと手が読めない。いい緊張感といいかき回しになると思います。それを期待しての話なので」
堀江「さすがですね夏野さん。Iモードをやっただけのことはありますね」

外資に参入に危惧するアナリスト達だが、その一方で育成面の強化になるという意見も。

三浦「お金が入ってくるということは育成の方にも力を入れられるということじゃないですか。例えば元代表選手とか教える立場にない人とかたくさんいるわけじゃないですか。そういう方を育成の場に持って行って、育てるってことは出来ると思うんですけど、今はそういうのは少ないと思うんですよね。それには原因があって、当然食っていかなければいけないんですけどそこのサラリーがものすごく安いんですよね」
堀江「経営が良くなれば、そこの人達にも十分なお金が払えるようになるっていうのはあります。Jリーグと高校ッサッカーの関係ってどうなんですか?まあ例えば野球だったら高校から選手が育っていくわけじゃないですか?」
秋田「昔は圧倒的に高校。今はJリーガーになるのはクラブチームの方が多いし、代表選手もそうですね」
都並「パイが決まっていて、指導者にしても『俺はこっちの山から登る、だったら俺はこっちの山から登る』となってる。でも本当に日本サッカーを考えるんであれば高校サッカー90何回の歴史を持った指導者がいて大変な財産ですから上手くミックスできればいいんですけどね」
堀江「その辺も育成の問題に大きく関わってきていて、まあ歴史の問題なんでしょうけど…」
夏野「優秀な子がどちらに行くか迷うということ自体が問題というか、あまり意味がない迷いなんだろうなと思います」
堀江「僕なんかが経営者をやると、とんでもないことを考えるんですけど、Jリーグが高校を作ればいいじゃねえかって思うんですよね。そうですね、例えば浦和レッズ高校とか。別にあってもいいじゃないですか?それを高校サッカーに突っ込むとか。僕なんかはそういうことを考えちゃう」


◯夏野の大改革案 ~外国人を撤廃せよ~

現在のJ1、J2では一試合に出場できる外国人選手が4人までと定められている。これを撤廃するメリットとは一体なんだろうか?

夏野「別に4人の枠を使わなくてもいいんですよね?実際に使っていないチームもあるので、じゃあ4人以上いてもいいじゃないかと。全てのチームが同じように振舞っているとやはり摩擦が起きないので、イノベーションが起きないんですよ。自由度を与える。やらないチームがあるかもしれない。だけどやるチームが面白い効果を出すかもしれない」
秋田「全てが外国人選手なんてこともあるということですか?」
夏野「いいじゃないですか」
堀江「いやぁ、それはないな~」
夏野「まあそれは実現しないと思いますけどね(笑」
梅澤「ラグビー日本代表がいい例を示してくれましたよね。大体1/3ぐらいでしょ?あの純日本人じゃない人達が。それでもジャパンを背負ってやっていることにあれだけ日本国民は応援してくれる」
秋田「昔のヴェルディとか浦和とかが外国人選手とか帰化した選手で大体半分ぐらいいるときは強かったですよね?」
都並「強かったのは認めるけど、この話は全ては日本サッカーを強くすることから始まっているから、じゃあ日本人の出番はどうなるんだっていうのが付いてくる。外国人枠を撤廃するのは賛成だけども、それと同時に日本人の出番、特に若い選手の出場機会も守られるような仕組みを作らなければいけない」


日本のサッカーが外国人枠が4人なのに対し、昨年W杯を制したドイツブンデスリーガの外国人枠は”なし”。しかし、ユース登録の選手を義務付け、自国選手の育成に配慮されている。

だがしかし、アナリスト達の危機感はそれだけではない。

都並「サッカーの現場の中にいる人間として危惧することは、素晴らしい外国人が来てそれを上手くローテーションしてくれればいい競争が生まれてくるけど、この世界には代理人という人間が暗躍していて、その代理人が自分の持っているストックの中で回そうとしてくる。そうすると温度が下がってくるんですよ。これを監視できるトップが今はいないんですよ」

都並の指摘は日本人選手よりもレベルの低い外国人選手がリーグに大量に入ると、リーグ全体のレベルの低下を招きかねないというのだ。

それに対してブレイン達から反論。

堀江「もしかしたら経営者も連れてくる必要があるかもしれない。ブンデスリーガとかそういった所で手腕を発揮している経営者ごとリクルーティングしていくっていう」
梅澤「経営理念がやっぱり共感できて、かつ経営手腕のある経営者がいいですよね。例えばカルロス・ゴーンさんなんかが最大の例になると思うんですけど、僕は元々日産自動車にいた人間なので、あれ外資になりましたか?と聞かれるとよく分かりません。今だに日本の企業なのか外資なのか。だけれども良くなりましたか?と聞かれると、すごく良くなりました。ということになるような外からのお金だったり、経営陣を導入するというのが本質だと思います。だけど閉じてしまうと何も入ってこないから大きく変えられないんですよ」
夏野「代表チームはもうずっとそうですからね」
堀江「野球の方はもう変わりつつありますよね」
梅澤「そうですそうです。野球の方は親会社にやっぱり激しい会社が増えてきたから」
夏野「きっかけを作ったのはこの人なんだけど(堀江の方を叩く)」

夏野の大改革案 ~チーム数を削減せよ!!~

これに関しては日本代表監督のハリルホジッチも興味深いコメントを残している。
「チーム数を減らせばクオリティが上がるかもしれない。リーグに提案はしている」

夏野「これねえ…削減って言うとみんな大騒ぎするんですけど、削減って言うよりはもう1個トップリーグを作った方がいい。あんだけ入れ替えも激しいし、選手が移動するのでもう訳が分からないんですよね、どこのチームがどうなのか。18チームもあると対戦結果をテレビが流さない。だから上位6チームぐらい。6チームはねえ、かなり覚えられますよ」

夏野の提言とはJ1よりも上のプレミアリーグを作ることでレベルの高いゲームを増やすということ。他にもこんなアイデアも。

夏野「6チームだけだと試合がマンネリ化するので、東アジアのチームとは交流戦をやると。乗り込んでいって韓国のチームと。乗り込んでいって広州のチームと。年に4回くらいは敵地アウェーでやる。みたいなことをやると選手がものすごく強くなると思うんですよね」
秋田「韓国、中国、日本と6チームずつぐらいあればそこでリーグ戦をやるとか…」
夏野「それを常態化させることが大事なんですよ。例えば野球ではセパ交流戦とかやるじゃないですか。あの期間1ヶ月ぐらいはその為の時間になるじゃないですか?」
福田「本来それがACLなんですけど、機能してないってことですかね?」
夏野「1年に一回しかやらないし、ポストシーズンですから。それが優勝争いの中の成績に反映されることが大事だと思う」
堀江「まあ僕は6チームはどうかと思うんですけど、昔のヴェルディみたいに強くて強くて憎らしいみたいなチームがあってもいいと思う」
秋田「そうやって考えると今無いですもんね」
前園「選手のモチベーションも変わるんじゃないですかね。もっと上を目指せばサラリーも増える、そこは変わるかもしれない」
都並「ぜひ、理事を説得していただいて」

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◯ものすごい情報量

これだけの文章を書き連ねてきましたが、これたったの19分間だけなんですよね。いやーキツかった。

それにしてもこうやって日本有数のブレーン達が集まるとこんなにも刺激的な時間になるもんなんですね。最高に楽しかったです。さすがだわー。

いつもはイケイケの解説者達も今回は圧倒されっぱなしでしたね。宇宙からの攻撃みたいな感じでしたね。
でもこれこそが村井チェアマンの狙った所であって、どれだけ今までと違った視点で問題解決をするべきか、ということなんですよね。現場を長く見てきた人間ほど、問題の多さには辟易しつつも色々な部分を知っているので切るに切れなかったりするんです。そうなると「みんなが幸せになる方法」という到底辿りつけない正解を求めて、新しいチャレンジはしにくくなってしまうんです


◯特に夏野さんは素晴らしい

個人的にはホリエモンが大好物なので楽しみにしていたのですが、今回のMVPは夏野さんですね。アイデアもさることながら、人の話を聞いている時の温和な表情も最高でした。トップになるべき人間ですよ、これは。
イデアの面ではトップリーグ構想と東アジアに道場破りをしにいくのはかなり面白そうに感じました。
日本のサッカーでは代表戦が圧倒的に人気で、国内リーグは地上波ではほとんど放送されないレベルで人気がありません

これの違いを考えると、やはり特別感が違うんですよね。私はモロに代表戦しか観ない人間なので実感があるのですが、外国に戦って勝つからこと楽しいのであって国内での戦いにはそこまで燃えないんですよ。これは特定のチームに肩入れするようになれば違うんでしょうけどね。結局は戦いが見たいわけで、国内のチーム同士は敵に思えないってことなんです
ということは夏野さんの提唱する「東アジア道場破り」はかなりの人気が出るはずです。というかもう想像するだけですでに私は興奮してますからね。これは楽しめますよ。


◯これからの世代に借金を背負わすのか?

中の人間は外部の人間のアイデアが嫌いです。私もよくあります。「他部署の人間が口を出すんじゃねえ」となることが。これは、「責任の無い人間が思いつきで言ったことになんで自分が振り回されなきゃいけないんだ」という思いから出てくるものです。また上でも書いたように、突飛でもないアイデアは今まで守ってきたものを破壊するような要素が含まれていることが多いので、精神的に負担になることもあります。

しかし、Jリーグは発足してまだ20年。ひよっこリーグです。まだまだ挑戦して成長する段階です。そんな若者の状態で「守るものがあるから」と引きこもっていては成長できません。貴重な機会を損なう恐れもあります。
世界のトップリーグになる、という大きな目標への道のりだと考えれば、もっと気軽に挑戦ができるのではないでしょうか?確かにチーム数を減らすのは残酷な決断かもしれません。しかしそれは「今、自分が嫌な思いをしたくない」というだけで、「50年後に6チームに減らしますよー」となった途端に「まあそれならいいけど(俺の関係無い時代だし)」となると思うんですね。チーム数が減ってクビを切られる選手を見なくて済みますから。

でもこれって本当は一番無責任な対応であって、今厳しい決断をして、今厳しい状況を経験しなければ自分達の次の世代に借金を背負わすようなものなんですよね。


◯一緒に考えることの重要性

こうやってカンフル剤的に外の意見が入ってくることは大歓迎するべきです。少なくとも日本サッカーを強くしようと思っているならば。いつか強くなればいいなー、ぐらいの人は別にいいんですけどね。

今回のフットブレインはいつになる為になる番組でした。少しでも彼らの意見が反映されて、挑戦を出来るリーグになってくれたらと思う次第です。


本当に東アジア道場破りやってくれないかなー。