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俺だってヒーローになりてえよ

圧倒的な読書量と端から忘却していく貧相な記憶力、ふざけた文章を駆使するポンコツブロガー。 同情されているのか、やたらとオススメ本や漫画が売れている。月間250冊以上。 バカなことを書いて怒られること多し。

五郎丸に訊く日本代表を強くする方法。可能性を潰すな。FOOTBRAINまとめ。

TV サッカー


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遂にFOOTBRAINにも来ましたよ、ラグビー日本代表五郎丸歩が。今や誰もが認める時の人。世界を驚かせたこの選手がどんな言葉を紡ぐのか非常に楽しみです。



 

◯番組内容まとめ

 テーマ「世界との距離の縮め方

過去7回のラグビーW杯で1勝しかしてこなかった日本代表がいかにして世界との差を縮めたのか。

勝村「これだけ世界との距離が縮むと思っていましたか?」
五郎丸「それだけの練習をしていたので」

皆藤「4年前のラグビー日本代表との一番の違いはなんですか?」
五郎丸「プライドを持ったことですかね…。W杯の一番最後のアメリカ戦の後、エディーさんは涙ぐみながら『俺はお前らにプライドを持たせたかった。お前らは俺の期待に応えてくれた。国を背負うというプライドをこの4年間で持ってくれたことが俺は一番うれしい』って言ってて。でも前にもなにかの記事で見たことがあって、それを見て悔しくて。日本人として日本に生まれて日本人としてのプライドを持っていないというそのコメントが本当に頭に来て。まあ、でも…みんな日本のために体張りましたね。最後は」

世界との強豪との差を埋めるためプライドを植えつけたエディー監督。
五郎丸はどこから【誇り】を築いてきたのか―。


五郎丸歩、勝利への軌跡

-高校時代-

日本ラグビー界に一躍名を轟かせた五郎丸のスタートは高校時代から。ここで重要なことを学ぶ。

五郎丸「佐賀工業高校時代は新入生が他競技をやっていた人ばかりだったので、まずはパスの放り方から走り方から基礎ばっかりでしたね」

勝村「サッカー日本代表でも最初の外国人監督はまずサイドキックからやらせていた」

五郎丸「当たり前のことを当たり前にしたらトライが取れる(得点が入る)っていうものなんで、国際試合に出れば出るほど基礎の重要性っていうか大事だと思う」


-世界との出会い-

19歳で初めて世界と戦った五郎丸。そこで感じたことは…

五郎丸「恐怖でしかなかったですね。その時はラインも細かったんで、海外の選手って18歳19歳でもうプロに入っているからデカイ。コンタクトするのが怖くて仕方なかったですね」
福田「その時は体重どのくらいだったんですか?」
五郎丸「その時は80kg。今は100」


-指導者の教え-

早稲田大学ラグビー部時代にタイプの違う2人の指揮官に出会う。カリスマと呼ばれる清宮と、清宮直々に選んだ中竹の2人。特に中竹は強いリーダーシップとは真逆のやり方で大学選手権連覇を果たした。
これがフォロワーシップ

その指導法とは…?

中竹「リーダーシップとは引っ張っていくこと。フォロワーシップとは支えていくこと。メンバーがどうやって組織を支えていくかという考え方。
今の何分間はどうだったかというのを選手同士で話合うようにさせた。(チームトーク)」
勝村「生徒は戸惑いませんでしたか?」
中竹「浸透するまでは『死ね』とか『やめろ』とか『はあ…つまんね』という選手はいた」


勝村「どうですか?五郎丸さんは死ねとかバカとか言いました?」
五郎丸「(苦笑しながら)いや、自分は一番に付いて行きました」

皆藤「中竹さんはどんな監督だったんですか?」
五郎丸「中竹さんはチームの中心にいて、チームを運ぶ。清宮さんは先頭でチームを引き上げるって感じですね」

都並「どちらの方がチームの仕上がりが早くなるとか感じられたことってありますか?」
五郎丸「清宮さんのほうがラクです。何もしなくていい。付いて行けばいいんで。ただ選手はあまり考えないですね。だから文化として残らない。中竹さんの場合は選手がみんなで意見を出し合っていい方向に進めていくので、必勝法というか理論がチームに残る」
都並「選手が監督の目線を持つと?」
五郎丸「そうですね」
勝村「監督とぶつかるみたいなのはないんですか?」
五郎丸「ありますあります。清宮さんの方が恐いんで、おとなしめにはします。けどしっかりした答えが返ってくるまでは喋らせてもらいますね。モヤモヤしながら次に行くのは好きじゃないですね」
福田「あまり感情的になって口論にはならないんですか?」
五郎丸「口論にはならないですね」
勝村「監督の胸ぐらを掴むみたいなのは…」
五郎丸「そういうのはないですね」


ラグビー日本代表はいかにしてW杯で勝てたのか?

皆藤「W杯の中でも特に世界に衝撃を与えたのが初戦の南アフリカ戦でした。奇跡の勝利と言われていますが、五郎丸選手はどう受け止めていますか?」
五郎丸「必然ですね。ラグビーに奇跡はないんで。世界一タフな南アフリカ、この選手達相手にフィジカルバトルで逃げなかったことが一番のキーです」

-世界一の名将-

ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズ。世界との距離を縮めるために行なったのが、日本の弱点克服やフィジカルの強化。それがストリングス&コンディショニング。
パワーを付けても日本人の強みであるスピードを落とさないようにした。五郎丸もその効果をW杯で実感した。

五郎丸「やっぱり世界一タフな練習をしただけあって、普通に試合が出来ましたね」

勝村「動きとかって何か変わりました?」
五郎丸「体は大きくなりましたけど、走力やスピードは変わらなかったですね。やっぱりフィジカルから逃げてしまうとどうしても戦えないですよね。ラグビーもサッカーも同じだと思うんですけど、日本人は身体が小さいからっていう考えを捨てなきゃダメですね。しっかり摂取してトレーニングしていけば身体は必ず大きくなる」

勝村「どうですか今の日本人は体が小さいっていうのを打破しなきゃいけないってのは。やっぱサッカーは日本人は小さいからスペインと同じようにパスでってなってるじゃないですか?こうやって話を聞くと…」
都並「実際にスペインも南米の選手も体格はしっかりしているし、下半身は太くなってる。そこは築かないといけないってことですよね。更に厳しく見ていかなくてはって感じですかね」
五郎丸「エディーヘッドコーチはタフな練習をするんですけど、限界の80%ぐらいで止めるんですよね。そうすると明日もやらなければいけないじゃないですか?『もう限界っ!』ってなったら明日はもうやりたくないじゃないですか。いい所で止めるんですよね。その辺のコントロールが絶妙」
都並「止められるとまたやりたくなるんですか(笑)?」
五郎丸「いや、やりたくはないですけど、まだいけるんじゃない?と思う」


世界との距離を縮める練習法とは-?

五郎丸「日本の練習は綺麗というか『点を決めるためにはこうだよね』と綺麗に終わるじゃないですか?でも日本代表ではぜんぜん違うんですよ。わざとミスをさせるようなトリックをかけるんですよ。例えばラグビーボールじゃなくてサッカーボールでやったりとか、石鹸水を付けて上手くできないようにしたりとか、上手く行っているのに監督がいきなりキレ始めたりとか。ミスが続いて続いてパニックになった状況を選手がどう打破するか、これを練習に常に組み込んでいる。試合でのまさかが起こらないようになる全てのスポーツが取り入れるべき練習方法だと思いますね」


-ルーティン-

五郎丸「W杯のあの大舞台でルーティンを持っていなかったらどうなってたんだろってゾッとしましたね」

皆藤「あのポーズを最初にやったときの周りの反応ってどうだったんですか?」
五郎丸「僕は結構注目されてますけど、海外の選手を見るとヘンテコな格好の選手いっぱいいますよ。それで本人の気持ちが落ち着くのであればいいんじゃないですかね」


このルーティンは日本代表にメンタルトレーナーが導入されたのをきっかけにして生まれたが、始めは五郎丸も信用していなかった。

五郎丸「僕はメンタルトレーナーっていう肩書が信用できなかったんですよ。メンタルって見えないモノと戦うってことだから。最初からシャットダウンだったんですよ。無理ですって。話していったら『感覚でやっていることを文字に起こして、感覚ではなく自分のものにしなさい』って言われて。自分がコントロールできるところでメンタルにアプローチしていくって方法だったんですね。だからしっくり来ましたね」


-日本に足りないモノ-

五郎丸「日本人は自主性が足りないですね。監督に何かを言うとなっても自分達がどうしたいのかが分からないということがある。監督に意見を言うというのは歯向かっているのと同じだと感じてしまう」

皆藤「五郎丸選手から見たエディーヘッドコーチはどんな人物ですか?」
五郎丸「目標に向けて常に誰よりもハードワークしてる監督ですね。選手が朝5時に集合した時点でもうすでに汗をかいてますね」


-五郎丸の今後は-

五郎丸「とにかく今はトップリーグで優勝だけ。前の監督の時に印象的な言葉がある。自分の調子が悪くて控室に行ったらホワイトボードに『過去』『現在』『未来』と書いてあった。すると監督が『お前は過去を変えられるか?』と訊いてきたの『変えられません』と答えた。すると『未来は変えられるか?』と訊いてきたのですぐに『はい!』って答えたら監督が『No』って。『お前に変えられるのは現在だけだ。お前はもっと今を見ろ』と。この言葉はすごく胸に刺さりましたね」


◯やはり言葉の重みが違う

結果を出されてしまっているので何も言い返せません。サッカー日本代表はフィジカルから完全に逃げる方法を模索していましたからね。今はハリルの元で”デュエル”を合言葉に少しずつ変わってきていますけどね。

ラグビー日本代表とサッカー日本代表では持てる時間が違かったりと同じようにやるのは難しいところもあるでしょうが、活かせる知識はたくさんあるように感じました。五郎丸はしきりにエディー監督のことを「頭がいい」と褒めていましたけど、五郎丸も十分知的でしたよ。やっぱり世界で戦える選手はこういうものなんですね。

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◯監督で簡単に変わるか

監督が変わればチームの方針や練習方法、ひいてはチームの進み方まで変わります。様々なアプローチがある中でこれが絶対というのはないでしょう。それぞれにあったやり方があって、真似をすればいいというものではありません。

エディーさんのやり方は奇抜でしかもラグビー日本代表に望外の結果をもたらしました。これはまさに歴史的快挙です。
しかし監督一人の力でそこまで変わるものなのでしょうか?結果が出たら監督のおかげ、結果が出なければ監督の責任というのはあまりにも安直すぎるでしょう。問題や原因はもっと深いところにあると私は思うのです。


◯気持ちのいい物語であってほしい


番組の最後で語っていましたが、海外のスポーツ環境というのは非常に自由です。子供が1年を通して色んなスポーツができるようになっているんです。これは日本ではむしろ嫌われる傾向があります。
みんな一途になにかをひたむきにやっている人が好きです。二足のわらじは「浮気者」や「中途半端」といったイメージが付きまといます。これは他人の可能性を潰すものです。

気持ちのいい物語を求めているんですよね、現実世界や他人に。
一途な主人公が苦しい環境の中、逆境に打ち勝って最後には成功を収める。だけど感謝は忘れずに謙虚なヒーローであり続ける。
そんなの小説とか映画の世界だけでいいのに他人にも聖人君子を求めてしまう。とっても愚かですね。

たかが一介のファンでしかない私には選手をどうこうする権限はありませんし、どうすることもできません。ほとんどの人がそうでしょう。ですが誰かの可能性を潰すことは簡単にできてしまうことをもっと自覚した方がいいでしょう。

あなたも誰かの可能性を潰していませんか?