俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

本音と建前に苦しめられた実体験。部下を持つ人間は心まで上司じゃないと務まらない。

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◯人間だらけの職場



私には部下がいます。任されている職場には社員の部下が24名います。さらにその下にはパート、アルバイト、派遣社員とたくさんいて、総勢で100人を余裕で超える大所帯です。顔と名前が一致しないなんて日茶飯事。

季節によって差はあれど、基本的にはこの人数をさばいて日々の仕事をこなしています。


◯大っ嫌いな仕事


私には所属長としてやらなければならない業務が半年に一回あるんですよ。
それは部下の評価を付ける仕事です。

私はこれが大っ嫌いです。かなり精神的にキツイ作業になります。

評価を下すために本人と話し合い今の仕事に対してのモチベーションなどを聞きつつ、今後の目標などを決めます。ただ単に評価だけを決めて「はい、オシマイ」というわけにいきません。

個々の社員とは仕事中や、仕事始め、終わり、飲み会などで話をしますが、二人っきりで密室空間で根詰めて話す機会はこれしかありません。そうなると普段聞けないような本音や相談が飛び出してくることは少なくありません。

特に辞めたいというようなデリケートな話題が多いです。


◯本音(自分)と建前(役割)の狭間

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どこの会社もそうでしょうが、人材は限られています。一人が抜ければその負担が他の人に掛かるのは当然のこと。なので上司の私としては「辞めないで」と懇願しなきゃいけない立場なのですが…。


俺も辞めたいから、言葉が出てこねぇっ!


そうなんです。最近の会社事情を思うと、人は身を粉にしてくれる人材が一人でも欲しい所。社員を辞めさせている場合では無いんです。しかし私は本音は「そうだよね。君がやりたいことをやるべきだし、やりたくないことに人生を費やすのは後悔にしかならないよ」です。


サラリーマンとして給料を貰っている人間としての責務は引き止めること。
いち、先輩として後輩の相談に乗るのであれば、すぐに辞めさせてあげたいと思う。


この葛藤。


キツいっす。

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◯結局は…



結局、私は嘘をつくことが出来ないダメな社員になってしまいました。
先にも書いたとおり、「自分の納得できる人生を歩んだ方がいい」と話してしまいました。


会社は私の実力や仕事に対する態度を評価して今の立場にしてくれていますが、ここでひとつそれを裏切った形になってしまいました。

その罪悪感もあるのは確かなのですが、面談後に晴れやかな顔をして「初めてnatuさんと会話が出来た気がします」と口にする若者の顔を見ると「あながち間違ってもいないかな?」と思ってしまうのでした。


◯上司は親であるべき?


よく入社したての頃に「後輩や部下を子供のように思え」と言われてきました。

愛情を持って時には厳しく、時には優しく育成しなさい、という意味なのでしょう。


目線が会社にのみ注がれていればそれで済みます。しかし私のように「会社以外でも生きていこうと思えば出来るはずなんだよな~」と考えている人間からすると、辞めようかどうかで悩んでいる若者を見るとどうしても後押ししたくなってしまいます。

「苦しむぐらいならさっさと辞めたほうがいい」と。

これも”親”の視点です。

本人の人生を考え、本人の立場になって考えると自然と出てくる答えです。


社畜とは言うけれど、責務を全うできる人はすごい

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私は役割よりも自分の感情を優先してしまう弱い人間です。
しかし周りを見渡せば、そうでない人はたくさんいます。

嫌な仕事でも歯を食いしばって頑張っている人には素直に頭が下がります。だって駅の公衆トイレの掃除とか絶対にしたくないですからね。利用するのだって嫌なぐらいですから…。

嫌なことを続けている人、会社に忠誠を誓っている人を社畜と蔑む空気が漂っていますが、そんな我慢をできる人がいるおかげで日本が機能しているのも事実。感謝しましょう。


そして上司という責務を全うするためには、心まで上司になっていないとできないと痛感させられた出来事でした。

なので、会社の人事を任されている方は私のような人間を昇進させないように気をつけてください。


以上、ひろたつでした!長話にお付き合いありがとうございました!


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