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俺だってヒーローになりてえよ

圧倒的な読書量と端から忘却していく貧相な記憶力、ふざけた文章を駆使するポンコツブロガー。 同情されているのか、やたらとオススメ本や漫画が売れている。月商30万円ぐらい。 どうぞよろしく。

10/10 FOOTBRAINまとめ エディージャパンから学ぶ



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今週のフットブレインはお金をかけない企画のようです。なんせ一年前のものを再編集してお届けだそうですから。

いいんです。私は楽しめれば何でも。特に今を輝くラグビー日本代表の話題ですから。しかも私は一年前はまだフットブレインを観ていなかったので丁度良かったです。

◯規格外の目標”W杯ベスト8”

過去のW杯7大会でのラグビー日本代表の成績は1勝21敗2分でした。 しかし今大会は結局3勝1敗で終了。過去に3勝してグループステージを敗退した国は今まで無かったそうです。
日本ラグビーの歴史を塗り替えたのが、オーストラリア生まれのエディー・ジョーンズヘッドコーチです。
彼は2003年にオーストラリア代表をW敗準優勝まで監督としてのし上げ、2007年には南アフリカ優勝をアドバイザーという形でサポート。
そんな世界的な名将は日本代表ヘッドコーチに就任すると、W杯ベスト8の目標を掲げました。

エディー
「過去20年間、ラグビー日本代表はW杯で未勝利。もしベスト8を達成すればラグビー日本代表だけではなく、日本のスポーツ界が変わると思っています」

◯弱点の克服

勝てるようにするためにまず日本人の弱点を克服することから始めた。

エディー
「まずフィジカルがフィットしていませんでした。サッカーW杯の試合をたくさん見ましたが、トップ10のチームを日本の選手を比べるとフィジカルにかなり差があると感じました。あれだけ高いレベルの試合になると非常にコンタクトが増えるので肉体的に強いという事が重要だと考えます」

サッカー以上にフィジカルの影響が大きく出るラグビーの世界。
そこでエディーは独特のトレーニングで世界と戦える肉体を作り上げた。

そのトレーニングとはS&C(Strength&Conditioning)という、筋力トレーニングと合わせてスピードも強化するもの。
筋力を増加しても日本人の持ち味であるスピードを殺さないように平行してトレーニングを行なった。

実際に効果があったのかどうかを代表選手に聞いてみた。

大野均東芝ブレイブルーパス
「代表期間中は身体が大きくなったって言われますね。みんな言われます。大きくなったわりにはスピードも落ちてないし、そういった意味では世界と戦えるフィジカルの強化には繋がっていると思います」

スピードを活かしつつ、フィジカルを落とさずに鍛え上げた結果、世界と対等に戦えるようになった。 

都並
「サッカーでもフィジカルを強くしようとすると身体のバランスを崩してしまうとトレーニングをしない選手がいますが…」

エディー
「小柄でもフィジカルを強くすることは可能です。メッシを見ていただければよく分かると思います」

◯実際のトレーニング方法は?

注目すべきキーワードは”ヘッドスタート”。

エディー
「朝5時に起きてトレーニングをします。選手達にはメンタル面でも強化する為にこの『ヘッドスタート』ということを取り入れました。ライバルが寝ている間にトレーニングするという発想で、早く起きれば2回、3回と多くのトレーニングをすることが可能ですからね」

都並
「1日の練習時間も長くなっているということですか?」

エディー
「集中力という観点から短期間で強度の高い練習というのを心掛けています」

大野均東芝ブレイブルーパス
「エディーさんになってから練習中のテンポが上がった。1個の練習が終わったら『はい次…次…次…』トータル60分、50分の練習が終わった後はヘトヘトで。でもその分、集中してやっているんで練習の後は達成感がありますね」
その練習の甲斐があって強豪にも負けない身体を手に入れた。(2014年6月 強豪イタリアに初勝利)
大野均東芝ブレイブルーパス
「自分が代表に入った2004年にイタリアとやっているんですけど、イタリアにスクラムで勝てる日が来るとは思っていなかったんで、10年後実現するとは思っていませんでした。おそらく日本は独特のスクラムの練習をしているんですよ。スクラムを組んだ状態で回ったりとか、人が上に乗ったりとかしてるんですよ。今までやったことなかったです」

1日3部、4部練習を繰り返し練習量で世界との差を埋めていた。しかも強度の高いトレーニングを選手達に要求し続けた。

エディー
ラグビーの国際試合で選手達は1分間に平均で80m走っているのですが、私達は1分間に100~120m走る練習をしています。普段から試合以上のトレーニングを心掛けることでいざという時の身体の動きや意思決定がより迅速になると考えています」

その練習の成果は徐々に試合に現れてきたという。

エディー
「最初の年は3,40分しか強度を維持できなかったのですが、現在は80分、1試合を通して強度・スキル・意思決定全てを維持できるようになってきました」

この効果は今大会の南アフリカ戦でも見られた。
負けが確定する終了間際、日本は高い集中力を保ち続け逆転トライを得ることが出来た。1試合を通して高いスキルを持続する力をつけたことにより成し得たことだ。

勝村
「なぜこの短期間でチームは上手く行ったんでしょうね?」

エディー
「日本のスポーツ、あるいは選手全体に言えることですが非常にコーチのしがいのある選手だと思います。他の国の選手に朝5時からの練習を要求しても上手く行かないでしょう。日本人はこれを受け入れてやってくれる。これは大きな強みです」

スピードを落とさないフィジカル強化。そしてヘッドスタート。日本人の特性を理解するエディーの強化により日本らしいスタイル”ジャパンウェイ”を確立し、世界と互角に戦えるまでに急成長した。

◯世界と戦うためのポイント

それは選手の経験値――。

エディー
ラグビーW杯の歴史を振り返るとW杯で勝つチームには共通の特徴があります。どのチームもスタメン15人の代表キャップ数の合計が650試合以上だったのです。 ところが私が日本代表に就任した時は合計100試合程度でした。ですから毎年積み上げていき2014年現在で450試合になっています。そしてW杯の時には600試合くらいまで引き上げられます」

実際に南アフリカ戦のスタメンの代表キャップ数は603。まさに有言実行。W杯に合わせて選手達の経験を積んできた。そうした経験もあの歴史的勝利に繋がっている。

エディー
「W杯は経験値が無いと勝つ事が出来ません。これはサッカーもラグビーも同じで試合だけでなく周辺のプレッシャーが全然違うんです。メディアやスポンサーからのプレッシャー。こういったものにも対応しながら試合に集中出来るようにするにはハイレベルな経験値が必要になります」

では監督の経験値はどうするのか?

エディー
「監督の経験というのは非常に重要です。自分が経験していない限り、何をすべきか分からないからです。私自身、最初のW杯より2回目の方が更に良くなりました。今回はもっと良くなると信じています」 

◯世界との戦い方の指導法

エディー
「私が選手に質問を投げかける方法を取っています。キックがダメだった時に『ダメだ』ではなく、『どこに問題があったと思う?』と質問をします。これを選手が自ら言葉にすることで自分で考えることになり、思考力も養えます」

都並
「日本人は結構言われたことだけをやる、それが特徴、良さでもあり悪い所でもあるけどその辺はどのように思いますか?」

エディー
「それは仰るとおりで、言われたことをやるという傾向を止めさせようと思います。試合中に意思決定するのは選手達だからです。監督からの指示だけを頼りにすると即座に判断できなくなってしまいます」

◯若年層の指導法

子供達にはテクニックよりスキルを教えるべき。

エディー
「日本のスポーツ全体に言えることなのですが、子供達にコーチはテクニック重視で教えている気がします。どうやってボールをキックするのか、その完璧度を求めている。ラグビーもサッカーもそういった点では同じなのです。実際のゲームとトレーニングは全く違いますし、ゲームでも同じ状況というのはありません。ですからテクニックの完璧度ではなく、総合的なスキルを教えていくべきだと思います」

勝村
「僕らの捉えているスキルというものと本来のスキルというものに差異があると思うんですけど」

日本人はテクニック=スキルと捉えがちだが…

勝村
「スキルを鍛えるというのは具体的にどういうことなんでしょうか?」

エディー
「スキルのあるパスというのはいつ、どこに、どんなパスをするのかという状況判断の出来たパスのことです。テクニックのあるパスというのは狙ったコースに正確に出せるパスのことです。この2つは根本的に違います」

テクニック=正確な技術
スキル=状況に応じた判断力 

都並
「例えばサッカーで言えばトレーニングの仕方でパスの練習をするときに、パスだけの練習をするのではなく人を付けてやるというのがスキルの練習になりますか?」

エディー
「数年前にポルトガルのクラブ、スポルティング・リスボンに行った時の話ですが、そこで4才ぐらいの子供がドリブルの練習をしていました。しかもディフェンダーを相手にやっているんですよ?これはスキルのあるドリブル練習だと言えると思います」

都並
「日本人は形にこだわりすぎる。例えば多少形が悪くても実際の試合で使える判断力を付ける、横の人に繋げるパスになればいいんじゃないかと思います」

◯日本のスポーツ界に提言

常に学び続けることがスポーツには重要ですが、国内で勝つことに主眼が置かれすぎていてこれに慣れ過ぎると国際レベルに対する意識が薄くなってしまいます。例えばJリーグで非常に強くて素晴らしいプレーをしていても世界にはドログバのような非常にフィジカルの強い相手と対面しなければいけません。ですからJリーグでプレーしながらももっと世界を意識してプレーする必要があります」

都並
「今の考え方が確立されたのは何歳ぐらいですか?」

エディー
「51歳の時ですね。それまではあれこれと試行錯誤していましたが、今はかなりハッキリとした考えが確立しています」

都並
「それは何かヒントがあったんですか?それとも閃いちゃったんですか?」

エディー
「様々な経験が試合に結びついてきました」


◯結果を出されちゃ言うこと無し

文句のつけようがないですね。ここまでの結果を出されちゃったんですから。
私の素人考えなのですが、情熱と理論に裏打ちされたこの感じはハリル監督と似たものを感じます。なので今回のロシアW杯はかなり期待出来るんじゃありませんか?というかそうであって欲しい。

以前、私は「監督が変わった所でそんなに簡単に日本は強くならない」と書いていたのですが、今回のフットブレインを見て若干考えを改めました。それは「監督が変わり、選手の意識も変われば日本は強くなるだろう」ということです。
普段の所属チームがあってこその選手ですから代表戦に選手生命を賭けることは出来ません。しかしそれさえも乗り越えた先に奇跡的な勝利はあると今回、ラグビー日本代表は示してくれました。なかなか簡単なことではありませんが、私の大好きな日本代表が世界で堂々と渡り合える所を見たいものです。


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