俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

知り合いに勧めて好評だった小説6冊目 『黒い家』貴志祐介

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◯当たりしか書かない作家”貴志祐介

この人の小説を紹介するのは少々卑怯かもしれません。
なんでって、この人面白い小説しか書きませんからね。マジで。その分、寡作なのは仕方のないことでしょう。あれだけのクオリティを毎度維持出来るのは変態の所業でしかありません。

なので貴志祐介の作品はどれを勧めてもいいのですが、前回が森絵都の『カラフル』だったので爽やかになった気持ちをこの『黒い家』で塗りつぶしてやろうかと思いまして…。この恐怖感を超えられる小説はそう滅多にお目にかかれません。

◯恐怖を演出する手腕

なんで金を払ってまでわざわざ怖い思いをしなきゃならんねん、と思われる方もいるでしょうがちょっと待って下さい。それは激辛料理を食べるのと一緒です。
辛い料理を食べて汗をダクダク垂らし、口の中の痛みをこらえてと、ある意味ストレスを自分に与える行為をあえてすることで、食後の解放感を得るのです。
恐怖小説もあえて怖い思いをすることで逆にストレス解消になるのです。

そしてこの貴志祐介は私たちに”恐怖”というストレスを与える手腕に優れています。どういう展開、場面を見せれば読者を恐怖に震え上げさせられるか、効果が高いかを熟知しています。

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◯内容の紹介

  以下、BOOKデータベースより。


若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。
 


この小説の最大の見所は頭のおかしい人が追ってくる所です。

それだけ?となるかもしれませんが、そうなんです。それだけなんです。
だけどそれだけで読者は恐怖のどん底に突き落とされます。
しかも、タチの悪いことに想像力を働かせるように貴志祐介が仕向けているので、普段の生活になで恐怖感が侵食してくるんですよね。『黒い家』を読んでいた頃は一人暮らしをしていたんですけど、恐怖感にやられてしまってアパートの部屋に帰るのが嫌になってしまった思い出があります。これは読んだことのある方ならよく分かっていただけると思います。

◯恐怖小説の金字塔

私は売れ線の本はあまり読まないようにしています。売れているのと面白いかどうかは全く別の話なので。
2ちゃんねるで「怖い小説なんかないかなー」と探しているときに『黒い家』と出会いました。映像化されていることも知っていましたし、2ちゃんねるでも恐怖小説の中で一番勧められている本だったので逆に読む気にならなくなってしまいました。勧めている人のテンションが高ければ高いほど「別に結構です…」ってなる感じでしたね。

『黒い家』を読む気になったのは、他の貴志作品のせいですね。あまりにも面白かったので、これなら『黒い家』も大丈夫だろう、と。
そして一発で虜になりましたとさ。めでたしめでたし。 

ということで、『黒い家』は恐い小説を読みたいのであればマストです。これを超えるものはそうそうありません。あれだけボロクソに書かれることが多い2ちゃんねるで評価されるだけのことはあります。後悔はさせないのでぜひ読んでみてください。

まあ、怖すぎて後悔する可能性はありますけどね…。

黒い家 (角川ホラー文庫)

貴志 祐介 角川書店 1998-12
売り上げランキング : 6885
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ちなみに映画の方もかなり好評だったようです。私はまだ観ていないのですが、その恐ろしさのほどはこの画像を見るだけで十分伝わってきます。
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 ※同一人物です。
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