俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

知り合いに勧めて好評だった小説1冊目 『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

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レイコップって実際に持つとびっくりするぐらい重いんですよね。



サッカーに関してはニワカを自称している私ですが、こと小説に関してはかなりのマニアだと自覚しております。
実際の所、小説を1000冊以上読んでいる人間なんて、日本人の上位1%ぐらいじゃないでしょうか?(適当です) 

そんな私ですが、よく知り合いから「面白い小説はないか?」と相談を受けることが多々あります。
数々の名作や壁本(読み終わった後、あまりのクソさに壁に叩きつけてしまう本のこと)との出会い中で自然といい本に巡り合うための手法を身に着けてきました。

参考 ⇒  1000冊以上読んだ私が教える、面白い小説を見つけるための5つのポイント 

そこで今回からシリーズとして、”知り合いに勧めて好評だった小説”を紹介していきます。
ちなみに純文学は『芸術』だと考えているので、人に勧めたりはしませんので悪しからず。

◯ミステリー界の変人 ”歌野晶午” 

この怪物を紹介出来る日が来ましたか。光栄です。
ミステリー=推理小説ですが、プロの推理小説作家というだけでかなりの変人であることは間違いないのですが、彼、歌野晶午はその中でも特殊な人物です。

何が特殊かというと、その作風です。
推理小説家の中でも色んな人間がいますが、彼の特徴を一言で表すと「大技」というのが一番しっくりきます。
新人でデビューしたときからその傾向があるのですが、密室がどうとか、どうやって殺したか分からないとか、アリバイがどうのとか、そういった部分では勝負を仕掛けてきません。

とにかく読者を欺きたい驚かせたい。そんな異常とも言える情熱が作品の根底にあります。

そしてもう一つ、歌野晶午の特殊な点があります。
それは「成長」し続けている、ということです。

推理小説家によく見られる現象なのですが、トリックという部分に関しては年を追うごとに衰えてきてしまうんです。もっと言えば、デビュー作のトリックが一番アイデアとして優秀だったというのも少なくないです。

ある意味トリックというのは手品の種を考案するようなものです。
私は手品もやるのですが、実は種を考案する方というのは世界の中、いや、歴史の中でもわずかしかいません。
ほとんどの人達は、元のアイデアに手を加えて発表してみるぐらいのことしか出来ないものなんです。それでも十分優秀な部類です。

そしてこれは推理小説のトリックにも言えることで、一人の作家が良質なトリックを考案できるのは一つか二つが精一杯です。それ以降はテクニックなどでカバーをしていくものです。しかし質は確実に落ちていきます。
これは推理小説家全体に言える傾向なのですが歌野晶午は違います。
時を経るにつれ、トリックのインパクトが増してきているのです!
かなり稀有な存在です。

そしてそんな歌野晶午の「大技」と「成長」の集大成、最高傑作が今回紹介するこちらです。


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

歌野 晶午 文藝春秋 2007-05
売り上げランキング : 1860
by ヨメレバ

装丁が非常に綺麗なのですが、個人的には大判のときの方が好きです。※トップ画像のやつです。

◯本の紹介

毎度、本を勧めるときに言っていることがあります。

あらすじもネタバレみたいなもんだから、取り敢えず読んだ方がいいですよ。 

それでは納得出来ない方も多いと思うので内容の説明をしましょう。ホントは嫌なんですけどね。
ああ、あとこれだけは気をつけて下さい。アマゾンのレビューは見ないで下さい。
マジで

以下、BOOKデータより

 「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。


徹夜本かというと少しジャンルが違うような気がしますが、確かに活劇的な部分もあり、恋愛小説的な部分もあり、謎解きもあり、とかなりエンターテイメント性にあふれる作品にはなっています。

物語のクライマックスが素晴らしすぎて、読んだのはもう10年以上前なのに未だにその時の状況を覚えています。通勤中の電車の中でした。
あまりにも想像を超えた展開にテンションが上ってしまって、口元には抑えきれない笑みが浮かんできます。手の平を口に当てて必死で隠しました。当然、本は読めないのでそのまま閉じてしまいました。

「これはトンデモナイ本に出会ったぞ…」

そう思ったものでした。 

ミステリーを読む醍醐味がこの本のに詰まっています。この種類の感動は読書、いやミステリー小説でしか味わえません。未読の方は間違いなく唯一無二の経験をするでしょう。そして一度読んでしまえば、その感動はもう味わえないのです…。

もし記憶を消すことが出来るのであれば私は、過去のトラウマ達ではなく、この本を読んだことを忘れさせてもらいたいです。
それくらいの衝撃があります。

あんまり言い過ぎるとハードルがかなり上がりそうなので、この辺にしておきます。もう十分に上がっちゃいましたかね?手遅れですか?はい、すいません。

それではめくるめく歌野ワールドを是非お楽しみ下さい~。 



私も愛用しています。マウスコンピューターは安価なのが特徴。しかも使っている部品が、市販の物なので修理も安く済みます。長く使うつもりなら、マウスコンピューターがオススメですよ。
 


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