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読書中毒ブロガーが教える面白い小説を見つける6つのコツ

面白い小説を見つけるための6つのコツ

 

面白い小説を見つけるコツを伝授!

どうも、読書中毒ブロガーのひろたつです。

 

私は普段から読書によって快感を得ることを至上命題をしており、面白い本を見つけられるかどうかは、死活問題と直結している。うん、大げさだね。さすがにそれは嘘。

だが、読書以外に趣味らしい趣味を持たぬ私にとって、「面白い本と出会えるか」は「楽しい人生をすごせるか」とイコールである。うん、これは大げさじゃない。

 

で、難しいのが本、特に小説の場合、それが面白いのかどうかが実際に呼んでみないと分からないところだ。映画であれば2時間ぐらいで済むが、小説だと5、6時間は平気で持っていかれる。それだけの時間を使わせておいて、つまらない小説だったときの絶望感ったらない。いわゆる“壁本”になるのも仕方ないと言える。

 

※壁本・・・つまらなさすぎて、読み終えたあとに壁に叩きつける本の総称

 

そこで今回は、読書歴20年以上、読書ブロガーとして面白い本を紹介しまくっている私の「面白い小説を見つける6つのコツ」を伝授したい。


少しでも皆様の限りある人生を無駄にしないためにも、ぜひ参考にしてもらいたい。

 

①プロの意見を鵜呑みにしない

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ちょっと刺激的な言葉になるかもしれないが、書評家の勧めるものはあてにならない。

早速、多くの人を敵に回したような気がするが気にせず説明したい。

 

まず書評家というのは”読書感想文”のプロである。

彼らはその文章力ゆえに、良い作品も悪い作品も上手く紹介できてしまう

良く言えば、「作品の良いところを見つけられる」だし、悪く言えば「どんなものも良い風に言える」なのである。

書評家の方々が嘘を書いていると言いたいのではなく、一般人の感性とは合致しないことがある、という意味だ。

なので、彼らが絶賛するものには、いい作品もあれば、ハズレの作品もあることを肝に命じておこう。更に言えば、お金を貰って書評を書いているはずなので、そうそうボロクソには書けないだろう。忖度ってやつがないとは言えない。

これは書評家に限らず、小説家が褒めている場合も同様である。

 

②直木賞・芥川賞などの受賞作品に釣られない

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これにはふたつの理由がある。

 

1.素人とは感性が違いすぎる

こういった賞は、名だたる小説家たちが選んでいる場合が多い。出版社の場合もあるが同じようなものです。どちらにしろ、その道のプロが選んでいると。

これは難解な美術作品や達筆すぎる書と通じる所がある。

つまり、いい作品の基準が我々素人と違いすぎるのだ。

それゆえに「受賞作品なのに全然面白くない…」といった感想が生まれてしまう。

 

2.受賞させる意味があるものが受賞する

少なからず受賞作品には出版業界の思惑が紛れ込んでいる。もちろん私の妄想の可能性は否定しないが、過去の受賞作品の中にも「え、それが…?」と思ってしまうようなものが確かにあった。芸能人のなんたらとかね。

つまり売れそうな理由のある本を売る。または意図して人気作品を作り上げる。ということである。

話題にならなければ賞レースを開催する意味だってない。内輪だけでやってたら衰退する一方だ。ある程度のエンタメ性というか、間口を広げるような動きは必要だ。

私はこの姿勢を否定しない。むしろ小説業界にお金が入ってきてくれるのであれば、大歓迎である。

しかしいち読者として、いち消費者としては、(少なくともそれだけの理由で)受賞作品を買うことはないだろう。面白いという保証があまりにも少なすぎる。 

  
以上の理由から受賞作品という肩書はあてにならない。

 

③素人が勧めるもの

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さっきから、あれもダメ、これもダメと否定してばかりなので、「じゃあ何読めばいいのよ?」と思われる方もいることだろう。

そこで素人の登場である。素人が勧めているものを読もう。

素人は何のしがらみもないので、面白ければ面白いと言うし、つまらなければつまらないと言う。この正直さが鍵である。

誰かが熱狂したものというのは、単純に考えて「熱狂させるだけの理由がある」ということになる。それに誰かの熱狂というのは伝染しやすい。

 

ただし、ひとつ気をつけてほしいのは素人の場合、誰か特定の著者のファンであるがゆえに盲目的に評価してしまいがちである。

なのでその人は面白いと思ったから勧めているのか、それとも勧めたい(布教したい)から勧めているのか、を見分ける必要がある。

 

④本屋大賞はかなり信用できる

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これは先程の③と理由が近い。

本屋大賞とは全国の書店員さんの人気投票によるランキングである。

つまり全国の本好きが認める本の総選挙なのだ。一般人の平均を一番反映できている賞レースだろう

実際、本屋大賞にノミネートされた作品と、素人のレビューを突き合わせれば、ほぼ間違いなく面白い作品に出会えることだろう。

 

ただそれでも何かの拍子に「あれ?」というものがランクインすることもあるので、こちらの記事を参考にしてみてほしい。

 

※参考記事

www.orehero.net

 

⑤2ちゃんねる(5ちゃんねる)の書籍板で探す

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こちらはちょっと上級者向け。もっと深堀りしたい人におすすめの方法。

 

2ちゃんねる(5ちゃんねる)は情報の宝庫である。正確には玉石混交である

そのジャンルのマニアたちが、しのぎを削って自己顕示欲を存分に発揮する。お互いの知識をマウンティングする戦場。それが2ちゃんねる(5ちゃんねる)である。

便所の落書きなどと揶揄されることも多いが、そのジャンルを本当に好きな人が集まっていて情報の濃度が高いのも事実。宝探しするにはもってこいだ。

また2ちゃんねるで評判の良い本にはハズレが極端に少ない。2ちゃんねるという批判の嵐の中で淘汰されていった結果なのだろう。

ただし、ネタバレを平気でする輩がウヨウヨしているのでそれなりの覚悟が必要である。それが上級者向けたる所以である。

逆に内容を知っても平気な方にとっては、いいツールになってくれるだろう。

 

⑥ジャンルを固定しない

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ここまで来て、身も蓋もないことを書こう。

 

 

小説を面白いと感じるかどうかは、読者のテンションやタイミング次第。

 

はい、終了。

 

分かってもらえると思うが、例えば同じオチの作品に連続で当たってしまった場合、絶対に後に読んだ方の評価が下がる。

私の場合、ミステリー小説が好きで乱読していた時期があったのだが、トリックと真相が99%同じの作品が連続したときがあって、最悪の読書体験になった。めちゃめちゃ損した気分になった。

これはあくまでも一例だが、このように読者の気分などで、作品の評価は簡単に変わってしまうのだ。なんともワガママな話である。

 

ということで、そんなワガママな私たちにできること。

それがジャンルを固定しないことなのである。

 

同じジャンルで固定してしまうと、せっかくの名作も同じ味付けのように感じてしまう。展開や設定に慣れが出てきてしまう。ミステリーばっかり読んでいると、誰が死のうが何も感じなくなるのである。考えてみたらあまりにも不謹慎すぎる。

面白い小説に出会うと「また同じような感動をしたい!」と思い、似たようなジャンルに手を出したくなる。その気持ちはじゅ~ぶんに分かる。

だがそれは非常に大きな機会損失なので、ぐっとこらえてもらって、出来るだけ違うジャンルの本を読もう。

 

遠回りに思えるかもしれないが、それが面白い小説に出会える一番の近道なのである。


以上、面白い小説の見つけ方6つのコツである。参考にされたし。