俺だってヒーローになりてえよ

何が足りないかって、あれだよあれ。何が足りないか分かる能力。

親になって分かったけど、「子供への無償の愛」なんてものは存在しない

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どうも。読書ブロガーのひろたつです。

今回はちょいと不謹慎なお話。

 

子供への愛情はあくまでも等価交換

私には3人の子供がいて毎日愛情を注いでいる。

で、さっそく本題なのだが、この私が注いでいる「愛情」とやらは、世間で言われているような「無償」ではまったくないことをお伝えしたい。

確かに子供は可愛い。可愛くて仕方ない。

しかしそれと同じくらいのレベルで可愛くないときがある。怒りの衝動に襲われるときがある。

子供たちに愛情を注いではいるが、これは子供たちが可愛いからである。当然、可愛くない行動(言うことを聞かないとか、悪質ないたずらをしたとき)は愛情を注ごうなんて気は消滅する。

 

子供への愛情はあくまでも等価交換で発生しているのだ。

 

親は世間が決めつけているような存在ではない

これは私に限った話ではない。

よく世間では「親は無条件で子供を愛する存在」的に決めつけられているが、そんなこと全然ない。親とはいえただの人間である。つまり不完全な存在であり、欠損を抱えているのだ。

そんな人間に無償の愛なんていう崇高なものは存在し得ない。これは別に普通のことである。親になった瞬間に超人になるなるはずがなかろう。

 

ただ、子供ができたことで以前よりもパワーアップすることは認める。仕事への意欲も高まるし、子供のために頑張ろうと思ったりすることはある。

しかしこれも、別に愛情がなせるわざではなく、単なる社会的責任感によるものであるし、子供から得られる「可愛い」とか「嬉しい」という快感を得るためにパワーアップしているだけである。

 

子供を愛し続けるのは本当に難しい

親になってつくづく思うのは、子供を愛し続けることの難しさである。

疲れたり、感情的になってしまったりすると、すぐに愛情を失ってしまうのだ

 

子供のときの親から受ける愛情がどれだけ大事なものかは、きっと皆さんよくご存知のことと思う。テレビやネットなどでもさんざん「幼児期の愛情が~」といった論説を展開している。

でも考えてもみれば、それだけみんながこぞって「親の愛情が大事」と言っている時点で、そもそも「親が子供に愛情を注ぐのは難しい」と言っているのと同じことである。それが当たり前になされていないからこそ、声高に喚起されているわけで、誰でもできることだったらそんなに言われないはずだ。

 

実は無償の愛を注いでいるのは…

そんな不完全な親である私だが、実は私のすぐそばに無償の愛の体現者が存在する。

 

子供自身である。

 

彼らはこんな不完全でどうしようもない親を絶対に見限ったりしない。どんな間違いを犯したとしても、すぐに許してくれる。必要としてくれる。そして、私たち親が成長する機会と時間を与えてくれるのだ。

これを無償の愛と言わずに何と言おうか。

 

思うに、親も子供もお互いに依存し合っているのだ。

 

親の依存は精神的な依存であり、これは甘えとも言える。

子供という、自分よりもはるかに未熟な存在に対して、「喜び」や「優越感」を享受する為に親という任務をこなしている。だからこそこなせる、とも言える。

 

その一方、子供の依存は生死に関わる依存である。

子供は親がいなければ生きていくことはできない。正確には養護施設などあるから、親がいなくても何とかなるのかもしれないが、子供自身はそんなことは分からない。ただただ目の前の大きな存在に命を賭けているのだ。

 

どちらも不完全であり、お互いがいることでしか関係が成り立たないという、なんとも頼りない存在。それが親子関係の正体である。

 

だからこそ、と思う

「無償の愛」という最強スキルは持っていないが、それでも「育児」という最難関の任務は日々こなさなくてはならない。大げさかもしれないけど、子供たちの人生は今まさに私の態度ひとつで決まってしまうかもしれないのだ。

うーん、こうやって書くと、ぜひとも大げさな話であってほしいと思ってしまう。

 

まあ、とにもかくにも、どれだけ嘆こうが私には私にできることしかできないのだから、自分なりに無様でもいいからできる限りのことをするだけなのである。

 

ただ皆様に言いたいというか、お願いしたいのは、親だから特別だとは思わず、自分たちと同じくらい愚かで未熟な存在であることを認めてあげてほしい、ということである。

 

子供だけでも負担になるのに、周囲の人たちまでもが親を攻めてたり、失望したりしてしまえば、そのストレスはどこに向かうかを想像してもらいたい。

 

子供に無償の愛を注げる親はいない。

それが事実なのだ。

 

以上。

 

今回の記事はこちらの本に感化されて書き上げたものである。ひとりでも多くの方に読んでもらいたい名著である。

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