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歌詞フェチが選んだ、歌詞だけでも楽しめる名曲65選

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どうも。

私は普段小説をむさぼり読んでいるのだが、これは生粋の言葉フェチだからであると自己分析している。

そんな私なので音楽を聞くときも、メロディーよりも歌詞を優先してしまうときがある。むしろ良い歌詞に出会うために音楽を聴き漁っているのかもしれない。

良い歌詞に出会うと、静かな興奮を味わえる。それはときに共感であったり、語感であったり、ときに意味だったりする。

とにかく私は良い歌詞が大好きなのだ。

そこで、今回はそんな「歌詞フェチ」とも言える私が、数ある邦楽の名曲の中でも特に「これはいいぞ!」と歌詞に興奮できるものを選出した。

あくまでも名曲たちなので、誰もが知っているものが多数あるがご容赦いただきたい。

ついでに言うと、何を以ってして「歌詞が良い」というのかはなかなか難しい所である。気分が落ち込んでいるときに聞く失恋ソングはいつだって刺さるし、若い頃に聞いた人生訓示的な歌詞はもろに影響を受けてしまう。タイミングというのは重要である。

というわけで、こういったものはどうしても独断と偏見になってしまうので、その辺りも考慮していただけると幸いだ。

ちなみに「逢いたい」とか「愛してる」みたいな上滑りしているお寒い歌詞はまったく選んでいない。そういうのはお断りである。

 

では行ってみよう。

 

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1. 木蓮の涙

スターダスト・レビューというあまり有名でないバンドの、あまりにも有名な隠れた名曲である。

死を扱った作品には名曲が多い。これもその中のひとつである。

このメロディーはバンドのキーボードの方が作曲したそうなのだが、あまりにもいいメロディーだったので、早々と「歌詞は外注しよう!」とメンバー内で決まったそうな。その辺の割りきりっぷりも素晴らしいと思う。

 

2.毎朝、ボクの横にいて

所ジョージの楽曲をコブクロがアレンジした名曲。地味な曲かも知れないが、歌詞の中で表現される奥さんへのしっとりとした愛情が、堪らなくクセになるのだ。

所ジョージのこういった「微妙なところを突いてくる」感覚は素晴らしいものがある。

 

3.残春

歌詞が良い、という話をする上でさだまさしを外すことはできない。というか彼の作品のほとんどが素晴らしい歌詞であり、みんなもっとさだまさしを評価するべきである。

そんな彼の作品の中でも人気の高い『残春』である。

こんなにシンプルに、しかしそれなのに深い作品は他にないだろう。

 

4.浅草キッド

ビートたけしが作詞作曲をしたという珍しい楽曲である。なんだこの男は、映画だけじゃなく音楽にまで愛されていたのか。

芸人の哀愁を歌った名曲である。

 

5.家族の風景

ハナレグミである。

私はこの楽曲のように、一見関係ないような単語を積み重ねて情景を浮き上がらせる手法が堪らなく好きである。完全にこの類がツボなので、もしかしたら似たようなものが頻発するかもしれないが、まあ楽しんでくれ。

それにしても小木にしか見えない…。

 

6.卒業写真

なんかの音楽番組で、この曲は歌い出しの歌詞が異常によくできているという話を聞いた。確かゆずだったかな?

曰く、冒頭の「悲しいことがあると 開く皮の表紙」という部分で、主人公の内面と行動を一気に聴く人に伝え、「卒業写真のあの人は やさしい目をしてる」という部分で、映像を叩き込んでいるんだそうだ。

松任谷由美は間違いなく天才である。歌は下手だが。

 

7.カブトムシ

初期のaikoの作品は歌詞が異常なクオリティを有している。どれを紹介しても問題ないレベルだが、こちらも同業者(槇原敬之だったかな?)から絶賛されている楽曲を紹介したい。

恋人に寄り添う自分の姿をカブトムシに例えるセンスは一級品である。

 

8.未来へ

みんなが大好きKiroroである。これも文句なしの名曲である。「ほら足元をみてごらん」という印象的な歌い出しは、お母さんからのメッセージであるように読み取れる。

それに呼応して、母への感謝の気持ちが綴られるているのだが、両者が合わさることによって歌詞に深みが出ている。にくい仕事をするもんだ。

 

9.朝がまた来る

歌詞の良さと吉田美和の高らかな歌声が相まって、一曲を聞き終えると雨上がりの晴れ間を見上げたような気分になる。

ストーリー性が高いわけではないのに、感情が動かされるこの歌詞は、吉田美和の才能をいかんなく発揮していると思う。

 

10.そら

ネットで不動の人気を持つKOKIAのいくらか隠れた名曲。

「年上だった彼女」という泣けるFlashに使われたことで有名になった。そもそも「年上だった彼女」自体がとんでもなく良いので、それに合わさったことでさらに歌詞の威力が増したように感じている。

 

↓YOUTUBEがなかったので、リンクで。

☆感動フラッシュ☆: 年上だった彼女

 

11.幸せをありがとう

ケツメイシが贈る結婚式の鉄板ソングである。

MCの3人がDJKOHNOのために隠れて制作していたという逸話で有名だ。

おっさん達が歌っているだけあって、なかなか渋い歌詞が連発していて好きである。

ちなみに私も結婚式で使用させてもらった。

 

12.太陽

槇原敬之は楽曲を制作するときに歌詞から作り出す「詞先」という手法を取っているそうだ。つまり良い歌詞さえあれば、メロディーはいくらでも生み出せるとのこと。

そのこだわりのたまものか、こちらの『太陽』は普遍的なものをテーマにした壮大で、それでいて私たちひとりひとりの心の持ちようを表現した名作となっている。

 

※いい動画がありませんでした。

 

ちなみにこの楽曲は槇原敬之が覚せい剤使用で逮捕、保釈されたあとに発表されたものである。

 

13.卒業 

尾崎豊の歌詞はパンチ力が違う。パワーにあふれている。

しかし歌詞の才能というのは、メロディーを生み出す才能よりも枯れるのが早いらしく、年齢を重ねるごとに天才尾崎豊でも次第に色を失っていってしまった。

卒業という概念を生み出した名曲である。

 

14.ハナミズキ

一青窈最大のヒット曲である。

歌詞の中で使われている「100年」という言葉は、人の人生すべて、つまり「永遠」という意味を持った中国で使われる言葉だそうだ。

 

15.永遠にともに

誰かさんのせいでネタ曲化してしまっているが、元々は愛を誓った名曲である。

皆さんには今一度この楽曲の良さを思い返してもらいたい。

 

16.YELL

コブクロ続きでこちらも紹介しよう。彼らのデビュー曲である。

小渕健太郎は才能に溢れてる。普通に良い曲でしょ。

 

17.アンパンマンマーチ

実は重い歌詞である『アンパンマンマーチ』である。あのフレーズに考えさせられない人はいないだろう。

 

18.One more time,One more chance

この曲は本当に素晴らしい。個人的に男の女々しい歌はたまらないのだが、この曲は別格である。ザ・ベストオブ女々しいの称号をやろうじゃないか。

未練タラタラの状態をこんなに素敵な歌詞で表現するとは…山崎まさよし恐るべしである。

 

19.even if

女々しいやつをもういっちょ。

物語仕立てになったとても切ない楽曲である。平井堅がこの物語の主人公にはとても思えないので、彼の秀逸な創作であると予想される。

残りのバーボンを飲み干して 時計の針を気にした

男の女々しい視線が感じられるこの一節が一番好きである。

 

20.深夜高速

フラワーカンパニーズが生み出した「生きていてよかった」と身も蓋もない最強フレーズを繰り返す名曲である。

歌詞の中身を見ていると、ボーカル鈴木圭介の不安や疑問に溢れているように感じるのだが、それらぐちゃぐちゃしたものをサビの「生きていてよかったで一気に放り投げる感じが最高である。

 

21.コイスルオトメ

個人的にいきものがかりの楽曲の中で最高傑作だと思っている。

歌詞の中に出てくる女の子に吉岡聖恵のイメージが重なり、なんとも言えない愛くるしさを持った楽曲である。

コイスルオトメ感が半端じゃなく出ていて、可愛くて仕方ないのだがこの楽曲を作っているのはリーダー(男)なので、騙されている感がなくもない。

 

22.アンマー

かりゆし58が誇る名曲『アンマー』である。アンマーとは沖縄の方言で「母親」を意味する。とまあこんなテーマを持ってきたら名曲にならないわけもなく、息子からの素朴で素直な母親への感謝の気持ちを歌っている。

 

23.手紙~拝啓十五の君へ~

全国学校音楽コンクールの中学の部の課題曲として採用された、アンジェラ・アキの『手紙~拝啓十五の君へ~』である。

 

この曲にインスパイアされた中田永一の小説も名作なのでぜひ読んでもらいたい。

思春期特有のキラキラした彼らに、汚れきった心の大人は拒否反応を示すかもしれない。

 

くちびるに歌を (小学館文庫)

中田 永一 小学館 2013-12-06
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24.化粧

怨念アーティスト中島みゆきである。

幅広い作風で知られる彼女であるが、この楽曲は「別れた男に意地を張る女」という他ではあまり見ないテーマをを取り扱っている。

歌詞の中身は情念に溢れ、ときには怖いとさえ思わせるほどである。

 

25.初恋 

矢井田瞳である。

普通「初恋」というテーマで詞を書くと、大抵「叶わなかった恋」になりがちであるが、矢井田瞳の場合は「最初の恋」になっている。これはなかなか珍しい。

昔の男と今の男を比べてしまう辺りの歌詞は、可愛らしくもあり、切なくもあり、少し怖さもあり、と楽しみ方は色々である。

 

26.ゆれる

ヒップホップブームということでこちらの作品も紹介しよう。

中毒性が強すぎるこちらの作品。

音楽に乗って『ゆれる』。体が『ゆれる』。感動したときに胸が『ゆれる』。

言葉の心地よさに特化した楽曲である。

こちらのアルバムに収録されているのだが、他の楽曲もかなり中毒性が高いのでオススメである。

 

 

27. サヨナラバス 

back numberのボーカル清水が「歌詞が一番いい曲」と推していたのが、こちらの楽曲である。

清水曰く「サヨナラバスという単語を生み出した時点ですごい。情景とか物語が勝手に浮かんでくる」とのこと。

 

28.人生に乾杯を!

情報があまりないのだが、確か脱サラをして路上で歌い始めてCD発売までこぎ着けたとかそんな話を聞いたことがある。まあとにかく良い曲なので聞いて欲しい。

 

29.少年時代 

水曜日のダウンタウンで「プロが選ぶ歌の上手いアーティストランキング」というものが紹介されていたのだが、井上陽水はたしか3位ぐらいに入っていた。正直、私にはレベルが高すぎて理解できなかったが、彼の歌声が唯一無二のものであることは分かる。

そしてこの『少年時代』も唯一無二の魅力を持つ稀有な作品である。

少年時代とはいいつつも、実際には夏を描いているのだが、それでも「少年時代」と感じさせるのは何故なのだろうか。不思議なチカラを持った作品だと思う。

 

30.Best Friend

発売から15年が経ち、ピクサーの映画主題歌として再び脚光を浴びたKiroroの名作である。

こういう友達がいない私としては、嫉妬の極み男子でしかないのだが、まあ良い歌詞であることは認めざるをえない。

ちなみにこの楽曲を聴くと、私はこのコピペを思い出す。

 

小学校6年くらいの時の事親友と、先生の資料整理の手伝いをしていた時、親友が「アッ」と小さく叫んだのでそちらを見たら、名簿の私の名前の後ろに『養女』と書いてあった。
その時まで実の両親だと思っていたので心底衝撃を受けた。

帰り道、どんな顔で家に帰っていいか分からず、公園のブランコに座って立てなくなった私に、親友はずっと付き添っていてくれ、「よし、じゃあ私と姉妹の盃を交そう」とか言って、カバンからメロンのアイスの容器(メロンの形のやつ)を出して、水道の水をくんで飲んだ。

一体何のテレビを見たのか、「盃の契りは血のつながりより強いんだよっ」なんてメロンのカップ片手に言う親友がおかしくて、思わず泣きながら笑いあった。

十数年たって私が結婚する事になり、結婚直前に二人で酒でも飲む事にした。
『あの時はありがとう』と、驚かそうと思って、あの時もらったメロンのカップをカバンにこっそり忍ばせて飲んでたら、突然親友がポロポロ泣き出して「あの時、あの時、気付かせてしまってごめんね」と。
『養女』の文字を隠さなかった事をずっとずっと悔やんでいたと泣いた。
そんな事、反抗期に親に反発しそうな時も、進学の学費面で親に言えなくて悩んだ時も、机の上でメロンのカップが見守っていてくれたから、あなたがいてくれたからやってこれたんだと伝えたかったのに、ダーダー涙流しながらダミ声でドラえもんのように「ごれ゛ぇ〜」とメロンのカップを出すしかできなかった。
親友もダーダー涙流しながら「あ゛〜ぞれ゛ぇ!」と言って、お互い笑って泣いて、酒を酌んだ。もちろんメロンのカップで。

もうすぐ親友の結婚式があるので思い出した

 

31.終わりなき旅

Mr.Childrenといえば、日本を代表するアーティストのひとつである。その中心メンバーとして第一線を走り続ける桜井和寿の魅力を上げるとするならば、「悩みながらここまで来たこと」だと思う。彼はスーパーマンではない。ひとりの人間として、いつも悩み苦しみながらここまで走ってきた。

そんな彼がバンドの活動休止期間を経て、誕生したのがこの楽曲である。

人生にはレシピなどないのだ。

 

32.HERO

上の動画で一緒に入ってしまっているが、こちらも名曲中の名曲。

父親としての愛に溢れた楽曲である。歳を重ねると、こういうヒーロー像がぐっと来るようになるから困る。

ちなみに作家の金城一紀がこの楽曲の歌詞をべた褒めしていた。特に「僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ」の所が凄いそうだ。この言い切る感じは、表現者としてかなり勇気がいるらしい。

 

33.指輪

こちらも有名になりすぎた隠れた名曲である。

ボーカルの見た目が歌詞とあまりにもイメージが違うのが悲しい。

ちなみに曲を書いているのはピアノの方である。

 

34.僕と不良と校庭で

全然有名じゃないと思うが、大好きな歌詞があるので紹介させてもらう。

この歌詞は全体的に素晴らしいのだが、特にサビの所の

校舎の上に広がる5時限目の空

という部分が最高に天才的だと思う。あの昼休み後の一番気怠い時間に、クラスの窓か見上げた空。あの独特な感情を「5時限目の空」と表現してしまう辺り、最高である。

 

35.僕が僕であるために

再度、尾崎豊である。

まあこれがすべてである。

 

36.幸福論

椎名林檎はいつでも面白い歌詞を書くのだが、こういう素直に良い歌詞というのはほかにはあまり見ない。一途で、盲目的な女性の感情描写が素晴らしくキュートである。可愛いは正義なのだ。

MVの意味は全くわからないがな。

ちなみにアルバムに収録されている悦楽編は台無しだと思っている。

 

37.恋心 

ファンが選ぶB'zの一番好きな曲だそうだ。

歌詞に松本が出てくる辺りとかがかなりいい。もちろん他の部分も、青い未熟さが端々に感じられた良い歌詞である。

B'zの稲葉は一度英語で歌詞を書いてから、自分で和訳するという歌詞の書き方をするそうなのだが、この楽曲もそうなのだろうか。

 

38.いつかのメリークリスマス

B'z続きで行く。こちらも言うまでもない名曲である。GACKTがこの曲を最初に聞いたときに、なぜだか分からないが涙が出てきたという。

たしかに「いつかの」という辺り何か不穏というか、悲しい印象を受ける。歌詞だけを見たら幸せそうな恋人の様子でしかないのだが…。

色々と想像させる面白い楽曲である。

 

39.勝手にシンドバッド 

私の感性としては桑田佳祐に「良い歌詞」というのは存在しない。「面白い歌詞」という方が適切な気がする。そんな「面白さ」も突き抜ければ「良い歌詞」と言わざるをえない。まさに力技である。

 

ちなみにB'zの稲葉をして「勝手にシンドバッドを超える作品を作ったことがない」と言わしめるほどの怪作である。

 

40.小さな恋のうた

1980年~1990年生まれぐらいがドハマりしたであろうモンパチことモンゴル800である。彼らの看板商品であるこの楽曲は、「広い宇宙の数あるひとつ青い地球のこの世界で」という恋愛ソングとは考えられないような歌詞で始まる。

「響け恋の歌」というフレーズがたまらなく気持ちいい。当時の中高生は狂喜乱舞したものだ。

 

41.あなたに

モンパチ続きでこちらも紹介する。『小さな恋のうた』と並んでモンパチの代表曲である。なぜだか分からないが、洗濯用洗剤のCMに起用されていた。

 

特に秀逸なのは

こんな世の中 誰を信じて歩いて行こう

手をとってくれますか?

の部分一択であろう。「手をとってくれますか?」なんて素敵な歌詞は他で見たことがない。最高である。

 

42.YOU

落ち着いて読むと小渕健太郎の歌詞世界は少々変態的である。

ちなみに本人にもそれを無意識に自覚しているフシがある。何かの番組で夢診断をしてもらった小渕。最近見る夢が、「街中で自分だけ服を着ていて、みんな全裸」というものだった。

これは「自分は他の人と違う嗜好があるのでは」と不安に感じている人が見る夢だそうだ。

 

43.たとえば

小田和正が他のアーティストを呼んでライブをする番組「クリスマスの約束」にて、さだまさしと共作で、番組のためだけに作られた楽曲である。

これはなんと音源が存在しない。

YOUTUBEにもカバーしかない。

歌詞はこちら

もう一度聴きたいんだがなぁ。小田和正が歌えなくなる前に何とかしてもらいたいものである。

 

44.home

紅白でも歌われた木内裕策の唯一知られている楽曲である。もちろん私もこれしか知らない。

家族を歌った作品にも名作は溢れている。やはりアーティストも本腰を入れやすいのか、それとも私たちがこういった作品にやられやすいだけなのか。

どちらにしろ素晴らしい作品であることは間違いない。

 

45.太陽

今度の太陽はケツメイシである。ポップ集団だと思われがちなケツメイシだが、実はかなり歌詞に気合を入れいるのが特徴である。ラップをやるならば、メロディーを使わない分、歌詞に力を入れずにどうするという話なのだが、世のラップにはクソみたいなものが結構多いので困る。

 

46.高嶺の花子さん

back number、その女々しさが大好きだ。

きっとこういう歌詞にやられてしまう私は、知人Bなのだろう。

 

47.ばかばっか

『忘れらんねえよ』というよく分からないバンドの楽曲である。

クソみたいな曲なのだが、歌詞がひどすぎて逆に良い気がするのだが気のせいだろうか。

どうやら気のせいだったようである。

 

48.STAY GOLD 

英語詞で申し訳ないが、名曲なので紹介せずにはいられない。邦パンクのパイオニアであるハイスタこと『Hi-STANDARD』の名曲である。

英語詞を和訳するとグッと来るこの感じはどういう原理なのだろうか。

それにしてもこの喉に綿でも詰まってるんじゃないかと疑いたくなる歌声はどうにかならんのだろうか。

好きだけど。

 

49.有心論

さあこちらも日本を代表する変態RADWIMPSである。

歌詞もそうだし、MVも秀逸だし、しかもこの歌詞を録音する直前に一気に書き上げたというのだから、当時の野田洋次郎がどれだけ才能に溢れていたかが伺える。

正直な所、野田洋次郎のこの才能はもうすでに失われてしまったとも思っている。

 

50.眩暈

お騒がせガールの鬼束ちひろである。この頃が一番美しかった気がする。どうでもいいが彼女は二重でなく三重である。

ちなみにこの楽曲は、発表された年の「最優秀歌詞賞」を受賞している。

貴方の腕が声が背中がここに在って 

私の乾いた地面を雨が打つ

…良い。

 

51.日々

吉田山田という芸人みたいな名前のデュオによる楽曲である。老夫婦の長い時間を描いたこの作品はNHKの『みんなのうた』でも放送され、かなりの反響を得たそうだ。

ちなみに曲を書いたのは金髪の山田の方。そんな感じには見えないんだがなぁ。いい曲を書くものである。

 

52.Wind Climbing~風にあそばれて

魔法陣グルグルのエンディングテーマとして使われていた楽曲。

アニメソングだと侮るなかれ。いや、侮ってもらっても一向に構わない。きっとその素晴らしい歌詞に驚くことだろう。

アニメの曲というのはやっぱりこういった歌詞の意味が深いものがよく合ってると思う。

 

53.Precious Memories

小室哲哉の書く歌詞はあまり好きではないのだが、これは悔しいけど名曲である。

 

懐かしくても会えずに

どこにいるかも 分からずに

偶然街ですれ違っても

気付かずに お互いの道を目指してる 

 

切ない情景が目の前に浮かんでくる良い歌詞だ。

ちなみに小室哲哉は譜面が読めないそうだ。読めないのに作曲や編曲ができるというのはどういうことなのだろうか。

 

54.親父の一番長い日

父親になった男にこれほど効く歌詞はないだろう。私は楽曲を聴く前に歌詞から読んだのだが、それだけでも泣いてしまったほどである。本当にさだまさしは天才的だ。

 

55.卒業の歌、友達の歌

天才詩人326(ミツルと読む)の才能が爆発していた頃の作品である。19(ジューク)は歌詞が売りだったのだが、いつの間にやら普通のアーティストに成り下がってしまって、当時大ファンだった私は悲しい思いをしたものである。

ただ作品の魅力は色褪せない。高校の卒業間近の頃、この曲をカラオケで歌ったときにやけにしんみりしたのを今でも覚えている。

 

56.西暦前進2000年

19(ジューク)続きで行く。そして私が極度の19ファンだからこそ選んだ楽曲である。

うん、好きすぎて逆に語れることがない。

 

57.Life's Like A Love Song

矢井田瞳は大学時代フランス文学を専攻していたそうだ。そのせいか、歌詞に言葉遊びを多用していたりする。この楽曲でその要素は見られないのだが、それでも言葉にセンスを感じる良い歌詞である。

この歌詞は気分が落ち込んでいるときにかなり効く。死にたくなるのでご注意だ。

 

58.手紙〜親愛なる子供たちへ〜

この歌詞はまずい。泣ける、純粋に泣ける。恥ずかしくなるぐらい泣ける。

私がこの詩を知ったのは地元の病院の待合室だった。この詩が印刷された紙が無料で配布されており、暇だったので何気なく呼んでみたところ、ひどいことになった。

悔しかったので、隣にいた奥さんに無言で涙を流しながら紙を手渡したところ、奥さんもひどいことになった。

元々は作者不明のポルトガル語の詩らしい。

まあ正直、ここまで完成度の高い詩をわざわざ曲にする必要があるのかどうかは分からない。

ただ感動するのは間違いない。

 

59.三文銭

しゃべくり007で紹介されたこともある、異色のラップ&アコギのユニット。魂を吐き出すかのようなパフォーマンスはラップの域を飛び抜けている。

このような楽曲こそがまさに「歌詞だけでも楽しめる」と言えるだろう。

 

60.K

今更紹介するのも恥ずかしいぐらい有名なBUMP OF CHICKENの『K』である。

メロディーは正直微妙だが、歌詞は唯一無二。あまりにも完成されたストーリーは、他の楽曲の追随を許さないレベルである。

 

61.デイドリーム

圧巻はラストの盛り上がり。そこまでなんとか保っていた冷静さが決壊したかのようで、その人間らしさがたまらなく愛おしい。

 

62.GO ON

どうでもよくなるぐらい溢れかえっているラッパー。その中でも生粋の“クズ”として存在感を示してきたGADORO。そんな彼の言葉は、泥臭く、血を吐くようで、我々の胸を確かに打つ。

誰よりも低いところにいる彼だからこそ、見上げる眩しさを知っているのである。

 

63.Letter 

たぶん日本で一番、日本語の使い方が巧みなラッパー、ZORNである。

彼の書く歌詞の凄まじさは一瞬で分かるはずだ、「こいつはヤベえ」って。並み居るアーティストの中でも別格の魅力を放っている。

こちらの楽曲では、血の繋がらない娘たちへの手紙を模した内容となっている。愛情を表現するのに、こんなにも多彩で、しかもちゃんと聴いた人の胸を打ってしまうのは、さすがとしか言いようがない。彼が日本に生まれ、日本語を扱ってくれることを感謝したい。

 

64.香水

野球部感100%の瑛人による名曲。独特なワードチョイスで、別れた彼女に対するなんとも切ない感情を見事に表現している。技あり。

本当に男は失恋ソングが好きだなぁ。 

  

 

65.magic

さあ、長きに渡り書き連ねてきたこの記事もこれで終わりである。

気持よく終わりにするために、最後は元気な曲を用意した。

 

いい言葉はいい人生を作る

「いい言葉はいい人生を作る」

誰が言った言葉か知らないが、上手いことを言ったものである。というか、私が今考えた言葉だ。騙してすまない。

ただ、人はいい言葉に出会うと何だかよく分からないが、謎の興奮と感動に包まれる。これが何かをする上でのモチベーションになることはよくあることだ。

歌詞に感動することは人生においてムダなことなのかもしれない。全然生産的じゃないし。

しかしムダなことは、人生において目的になったりするから不思議なものである。

 

この記事で紹介した素晴らしい歌詞たちで、皆さんに素敵な魔法がかかることを願っている。

 

以上。