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相手に好印象を与える心理テクニック26選(初頭効果・代理体験など)

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他人から嫌われたい人なんてのはいないだろう。誰しも周囲からちやほやされてニヤニヤと気持ちの悪い笑顔を浮かべたいものだ。私だけかもしれんが。

みなさんもご存知かもしれないが、相手に好印象を与えるテクニックというものがある。

人間の判断というものは脳の作用によって起こるもので、それは意識・無意識に関わらず絶対である。つまり脳の作用に働きかければ、それなりに(あくまでもそれなりに、だ)相手の好感を得ることができる。

この記事では、相手に好印象を与えるテクニックを26個紹介している。

しかし、そもそもあなたに相手から好かれるだけの人間性がなければ、どんなことをしようがムダである。風呂嫌いで体臭をばらまいたり、歯のケアがおろそかになっていて口臭がひどい人、失礼な人、自分本位な人がどんな策を弄したところで好かれることはないだろう。

ただそういった問題のある方というのは、ごくごく一部だけだと思われるので、ほとんどの人にとっては役に立つ知識になるだろう。

 

では行ってみよう。

 

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1.眉を上げて、サッと目を見開く

文字で見ると何のことか分かりにくいかもしれないが、ほとんどの人は親しい人と出会ったときにこの動作をしている。

そんなに派手にやる必要はなくて、ほんの一瞬だけでいい。人間の脳は相手に対し、このサインをしているかどうか探す習性がある。これをやることによって相手に「私はあなたにとって敵ではありませんよ」と印象づけることができる。

2.頭を傾ける

頭を傾けることによって「私は脅威ではありません」というメッセージになる。

首の両側にある頸動脈がある。人は恐怖を感じたときなどには首をすくめて、これを隠そうとする習性がある。それとは逆で、親しい人と会っているときなどは首をさらすようにするのだ。

アイドルの写真はこれを利用していることが多い。

3.本物の笑みを浮かべる

当たり前の話だが、人は笑顔を向けてくる相手に対して好印象を持つ。

しかし、人は作り笑顔を見分ける能力があるので、むやみに笑顔を振りまく人を見ると逆に警戒心を持ってしまう。

相手に好印象を与えたいのであれば、本物の笑顔を浮かべる必要がある。

具体的には、「口角が上がっていること」「目尻に皺が寄っている」「頬が上がっている」「タイミングがあっている」の4点である。

これは練習によって身につけることができる。強力な武器になるので、試してはいかがか。

4.相手の仕草を真似する

「ミラーリング」と呼ばれるテクニックである。これは相手のしぐさや行動を真似することだ。

ただ会話をしているだけでも人というのは、色んなしぐさをする。腕を組んだり、頬に手を当てたり、身体をさすったり…。

それをひとつひとつ真似してみよう。

これをやり始めたときは、「真似をしているのがバレるんじゃないか…」と不安になりがちであるが、思いすごしでしかないので、普通にやるべきである。

ちなみにこのミラーリングというのは、親しい間柄ならば無意識にやっていることであり、逆にやっていないと、脳は「なんか居心地が悪いぞ…」と感じるそうだ。なので、どんどんやってみよう。

5.食べ物を分け合う

食べ物を分け合うことは歓迎の証である。旅番組なんかで未開の地などで、料理を振る舞うのがこれにあたる。

ただし、いきなり「食べなよ」と言ったり、「これ貰っていい?」と聞くのは相手によってはかなり不快に思うので、タイミングや距離感をつかむ必要はある。

しかしこれができるような相手かどうかで、親密さがかなり違うので、もしお近づきになりたい人がいるのであれば、どこかしらのタイミングで踏み込むべきである。

6.うなずく

相手に好印象を与える上で、相手の話を聞くことは基本中の基本である。というか、人の話を聞けない人というのは嫌われるタイプの代表格である。

そんな人の話も、ただただ聞くだけではあまり意味がない。相手に好印象を与えたければ、「うなずき」をすることが効果的である。

うなずきは、「分かるよ」という理解であり、「続きは?」という相手への興味でもあり、「あなたの言っていることを認めている」という肯定の意味がある。

また「なるほど」や「へえ」などの相づちも同様に効果がある。 

7.第三者の賛辞

人は相手といるときにどんな気持ちになったかで、相手への印象を決める。つまり一緒にいるときに良い気分になれば好印象を持たせることができる。

これを狙うあまりお世辞を連発して相手に気持ちよくなってもらおうとする人がいるが、お世辞で喜べる人というのは実はあまりいない。むしろ人によっては不快になる。

しかし、これが第三者からの言葉となると途端に人はお世辞を信じるようになる。

つまり「◯◯さんが言ってたんだけど、この間の対応完璧だったって」というものになる。 

お世辞や賛辞を他人の口を通すことによって相手に伝える。これによって相手はあなたとの会話を心地よく感じ、あなたに対して好印象が抱くのである。

8.共感ワード

人は自分の気持ちを分かってくれる人に好印象を抱く。

相手の様子を見て、その感情や思っていることを口に出すことで「この人は分かってくれている」と思わせることができる。

「不安ですか?」「迷ってます?」「面白いですね」「帰りたいですね」

このような共感ワードを使って、相手の気持ちを代弁しよう。

9.引用

人は何度も会っている人に好印象を持つ習性がある。 

以前会った人と会話するときに、以前の会話の内容を持ち出すことで相手に「この人と自分は何度も会っている」という印象を与えることができる。

そのときの話や冗談、感想、しぐさなどをもう一度使ってみよう。

10.小さなミスをする

人は間違いを訂正したい欲求を持っている。

あなたがささいなミスをすることによって、相手は優越感とともに「間違いを訂正する」という欲求を満たすことができる。

これによって相手はあなたに「気持ちよさを感じさせてくれる人」という印象を持つ。

またミスをすることによって、人間味があるように見える。

完璧な人や、つけ入る隙がない人というのは、相手に緊張感を与えるものである。 

 

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11.他の用事よりも優先する

相手と話しているときに他の用事、例えば携帯が鳴ったり、話しかけられたりしたときに、それよりも相手との会話を優先する。

これによって相手に「あなたの話は自分にとって重要です」「あなたの話をもっと聞きたい」というメッセージを送ることができる。 

12.ささやく

秘密の話や公の場で言えない話などを、声をひそめささやくように語ると、相手との親密感が増す。つまり「あなたには打ち明けるけど…」ということである。

秘密の共有は仲間である証である。自分の内側を見せることで相手の警戒心を奪い、好印象を与える。 

13.お世辞を言わず、「自分で褒めさせる」

賞賛やお世辞というのは、浅い関係では逆効果である。関係が親密になればなるほど効果を発揮するものである。

しかし浅い関係の相手を褒めて好印象を与えたい。そんなときは相手自身で自分を褒めてもらおう。つまり相手に「自分を褒める機会」を与えるのだ。

例えばこんな感じである。

あなた「この前の仕事はどうだった?」

相手「いや、すげー忙しかったし、難しかったよ」

あなた「じゃあかなり苦労したんじゃない?←これ

相手「そうなんだよ、部下の面倒もしっかり見ないといけないし、気は抜けないし。自分でもよくやったと思うよ」 

このように相手が自分を褒められるように水を向けるのである。

14.初頭効果

言葉でイメージを変えることはなかなか難しいが、前もって準備しておくことはできる。

例えば職場にこれから新人が入ってくるとしよう。その子が来る前に職場でこんな話をしておく。

「これから来る子はかなり優秀そうだよ。あまり他では見かけないタイプだな」

すると人は、「優秀」「あまり見ないタイプ」という先入観を持って新人を見るようになる。

これは「初頭効果」と呼ばれている。このテクニックを使えば、相手に余計な手順を踏まずに好印象を与えることができる。

これは特に、相手にとって尊敬する人や好感を持っている人の言葉だとより顕著である。 

15.ベンジャミン・フランクリン効果

 人はちょっとした頼み事をされると相手に好印象を持つ。これを「ベンジャミン・フランクリン効果」と呼ぶ。

「頼られている」と思うことで、自尊心がくすぐられるのだ。これはほんのささやかなことで構わない。

ただあまりにも何度も頼みすぎたり、どうでもいいようなことを頼むと逆効果になるので注意が必要である。

16.類似性の要因

人は自分と似た要素持つ人を好むようにできている。

企業の採用担当が自分とよく似たタイプの人間を無意識に選んでしまう。これを「類似性の要因」という。

ミラーリングに代表されるように、人は自分と同じであることが大好きである。

趣味、境遇など相手との共通点を見つけることで、相手の懐に入ることができる。

17.同時代体験

すでに同じことに関心を持っており、感覚を共有できていることを「同時代体験」と呼ぶ。

地元、応援しているチーム、世代、宗教、政治的立場、知り合いなどなど。

共通の感覚を持っていることで、すぐに深い会話をすることができる。 

18.代理体験

他の人からの情報(知り合い、本を読むなど)を通じて、自分もそうした体験をしたように話すことを「代理体験」という。

あなたが相手の話題に疎くても、「そういえばあの人も同じようなことを言ってたな」と言うことで、相手に共通点を感じさせることができる。

営業マンがこのテクニックを多用している。 

19.運動を一緒にする

運動をすると脳内にエンドルフィン出て人は幸福感を覚える。

一緒に運動をすると、「この人といるから楽しいのだ」と誤解してしまう。

また、脳は運動しているときに出る幸福感とあなたを結びつけて記憶するようになる。これによってあなたに好印象が残るというわけである。 

20.吊り橋効果

「吊り橋効果」は言うまでもないほど有名だろうが、一応載せておく。

その名の通り、吊り橋に代表されるような怖い体験や、ストレスを感じるような体験を一緒にすると、相手に対して親近感を覚えるようになる。

初デートに映画を観るならばホラー映画がいいだろう。ジェットコースターも効果的だが、遊園地はみなさんご存知の通り待ち時間のせいで別れる要因になるのでご注意である。

そういえばこの前もディズニーランドの入り口で泣きながら喧嘩してるカップルがいたなぁ。 

 

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21.返報性

人は最初に何かを受け取ってしまったら、なんらかの形でお返しをしなければならないと思うようになる。これを「返報性」と呼ぶ。

このテクニックを応用するならば、相手に対して微笑んだり、何か親切をするなどである。

これに対して相手が同じように微笑んでくれたり、親切をしてくれれば関係性が深まるのは当然である。 

22.自己開示

返報性と似たようなテクニックになるが、「自己開示」も効果的である。

自分の情報をあえて明かすことで、相手に「私も何か教えてあげよう」という気持ちにさせるのである。

あまり他人に言わないようなことを言い合うことで関係が強化されるのだ。 

また自分の弱点などをあけすけに語る人というのは、信用されやすい。自信がある人とだと思われるのだ。

しかし逆に、知り合ってまだ日が浅いにも関わらず自分のことをペラペラと喋る人は、「こいつはダメなやつだ」と思われてしまい、好感度は下がる。

23.手に届かないものは欲しくなる

人は簡単に手に入らないものがあると、強烈に欲しくなってしまう習性がある。

これを人付き合いに用いるのは、年頃の女子が得意とするところなのはご承知の通りである。

話が盛り上がったところで帰ってしまったり、関係性が深くなりそうになったら距離を置くなどなど…。

簡単に自分を提供してしまうと相手にとって、「獲物」ではなくなってしまうため好感度を維持することができなくなってしまうのだ。

24.禁止命令

人はダメだと言われると余計にやりたくなる衝動を抱えている。

これを利用すると、周囲から「あの人はダメ」と言わせたり、自分から「私はダメだよ」と言ってみることである。

ただしこれは、相手がこちらに気持ちが向いているときに用いるテクニックである。あまり勘違いなさらぬように。 

25.推測

相手との会話の中であなたなりの推測を言ってみる。

これが当たるかどうかは別に問題ではない。当たっていれば「この人は分かってくれる」と思わせることができる。間違っていたとしても、10で紹介したように、人は間違いを訂正したい欲求がある。 「違うんですよ、実は…」といって、相手は自分の内面を出してくれる。

どちらにしろ心理的な距離感が縮まるのだ。

また相手に語らせることによって、相手に近づくための材料が増えていく。推測は会話の中で非常に使えるテクニックである。

26.第三者話法

人は自分の本心はなかなか話さない。

しかし、自分とは直接関係ない人やものごとに対しては自分の正直な価値観を出してしまうものである。これを「第三者話法」と呼ぶ。 

例えば相手が浮気をする人かどうかを見分けたいときがあるとする。そんなときは「この前、芸能人の〇〇が浮気したけどさ、どう思う?」といった感じで相手の意見を求めるのだ。

「う~ん、まあでも恋愛なんてどうなるか分からないものだしね」「浮気なんて珍しくないしね」なんて言ってしまう人はかなり怪しいと思っていい。

「いや、絶対にダメでしょ。ムリムリ!」という人は信用してもいいかもしれない。 

相手の本心を知ることができれば、より深い会話ができるようになるだろう。 

最後に

テクニックを優先するあまり嘘をつこうものなら、相手に嫌われるのは時間の問題である。どれだけテクニックを使おうが、相手に対して誠実でなければ台無しなのだ。

ここで紹介したテクニックはあくまでも、あなたと相手の距離を近づけるための補助輪のようなものだと思ってもらいたい。

あくまでも進むのはあなた自身なのだ。

それに、あなた自身が魅力的な人ならばテクニックなんぞそもそも必要ないのだから。

 

以上。

 

この記事を書くにあたり以下の本を参考にさせていただいた。

 

説得の心理技術 (著者:デイブ・ラクハニ)

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