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俺だってヒーローになりてえよ

圧倒的な読書量と端から忘却していく貧相な記憶力、ふざけた文章を駆使するポンコツブロガー。 同情されているのか、やたらとオススメ本や漫画が売れている。月間250冊以上。 バカなことを書いて怒られること多し。

今まで読んできた小説の中で最高傑作と言える10作品を選んでみる

小説


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どうも。今回はひどく個人的な記事である。

 

人生最高傑作を挙げてみる 

本好きを名乗りだしてから早10年以上。ここいらで一度、自分の中で一番好きな作品というものを洗い出してみたいと思う。

 

すでにこんな記事がある。

小説中毒の私が厳選した最高に面白い小説88冊 

この記事はこの記事で非常に価値があるし、私なりに誰にでもオススメできる珠玉の作品たちである。

 

だがしかし、他人にオススメできる作品と個人的な「人生最高傑作」は別なのだ

そこにはどうしても個人的な感情や思い入れが混じってしまい、作品をまともに判断できなくなってしまうのだ。

今の所、私が本に飽きることはなさそうである。これからも読み続けることだろう。

現時点での「人生最高傑作」をここにまとめ、この10作品が更新されることを願おうと思った次第である。 

 

では行ってみよう。

 

 

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ぼくらは虚空に夜を視る

ぼくらは虚空に夜を視る (星海社文庫)

上遠野 浩平 講談社 2012-08-09
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私の青春時代を彩った作家といえば、上遠野浩平をおいて他にいない。当時の本を読む学生たちはみんな上遠野浩平にやられていた。

上遠野浩平の代表作は『ブギーポップシリーズ』だが、私が大好きなのはこの『ぼくらは虚空に夜を視る』である。

練り込まれたであろう舞台設定、文章やキャラクタの言葉の端々に感じる物語世界の深さ。

単純な男子学生が熱中するのも頷けるというものである。

たぶん私はオタク気質なのだろうが、ガンダムエヴァを始めとするアニメにはまったく興味がなかった。 

その分の熱量を上遠野浩平が受け皿になってくれたのだろう。

 

一番読み返している作品である。

 

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル 上 幻冬舎文庫 た 18-1

高見 広春 幻冬舎 2002-08
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この作品に出会ったのは中学3年のとき。同じ中学3年生が殺し合うという作品に没頭した。

色々と問題視されたり、過激な設定ばかりが取り沙汰される作品だが、私は純粋にエンタメとして『バトル・ロワイアル』を愛している。

殺し合うからといって、生徒の一人ひとりを適当に扱うことなく、丁寧に、そして執拗に描いた作品である。

休みの日に居間で読み始めたのだが、読書に耽るあまり部屋の中が真っ暗になっていることに気づかなかった。たぶん、あれが私が人生最初に体験した“読書”だったのだろう。 

 

今でもあの快感を追い求めている。 

 

新世界より

新世界より(上) (講談社文庫)

貴志 祐介 講談社 2011-01-14
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貴志祐介には本当にやられた。この作品のせいでどれだけ寝不足になったことか。

次の日が仕事だったにも関わらず、あまりの面白さに読むことを止められず、そのまま朝方まで読み続けた。

読んでいる最中、特に中巻からの展開には脳みそから訳の分からない物質がドバドバ出ていた。 

読後はもうクタクタ。仕事に行くのが嫌になったぐらいだった。

だが何かを犠牲にしてまで優先したくなるほどの読書体験というのは、貴重なものだと思うのだ。

 

作家の想像力に溺れ、快感に身を任せてほしい。 

 

オリンピックの身代金

オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)

奥田 英朗 講談社 2014-11-14
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奥田英朗はストーリーをあまり重要視していないそうだ。

こう言うと勘違いされるかもしれないが、本当に面白いストーリーというのは面白いキャラクターさえいれば成り立つものなのだ。

この『オリンピックの身代金』の主人公はまさに“面白いキャラクター”である。

笑えるとかそんなレベルではない。読んでいるこちらが、「こいつは次になにを語るのか」「何をするのか」「何をしてくれるのか」と興味が尽きないのだ。

こちらも読んでいる最中、幸せで仕方がなかった。

読みながら残りのページ数を確認して「あとこれだけで終わっちゃうのか…」と残念な気持ちになったものである。 

 

葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

歌野 晶午 文藝春秋 2007-05
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私は読書中毒であり、その中でもとりわけ“推理小説”が大好物である。

そんな推理小説の世界に魅了されるキッカケになったのが、この『葉桜の季節に君を想うということ』である。

あの瞬間の衝撃をどう表現したら良いのか…。私の拙い語彙では表現しようがない。 

まあ、あえて表現するならば「ウッハー」が一番適当であろう。

あの「ウッハー」が欲しくて、私は永遠に推理小説を読み続けることだろう。完全に中毒患者に仕立て上げられてしまった。

 

ジェノサイド

ジェノサイド 上 (角川文庫)

高野 和明 KADOKAWA/角川書店 2013-12-25
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読書が大好きなのはずっと変わらない。

だが、読書をするときに得られる感動というのは歳を重ねるごとに減っている気がする。

つまり慣れてしまったのだ。物語に。

だがこれは違う。私が読んだのは20代の後半。読書歴は余裕で10年を越えている。

それまでの間にいくらでも良作を読んできたし、読書で味わえる感動はほとんど享受してきた言えるほどだった。

だがそれでもこの『ジェノサイド』は割り込んできた。私の「人生最高傑作」に食い込むだけの力を持った作品だったのだ。

もしこれを多感な学生時代に読んでいたら、逆に小説を嫌いになっていたかもしれない。 

 「あの興奮を超えるものに出会えない」と。

 

第三の時効

第三の時効 (集英社文庫)

横山 秀夫 集英社 2006-03-17
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長編ばかりを挙げてきたがもちろん短編でも最高傑作がある。

横山秀夫はおっさんを描くのが上手い作家である。

ただ単純に写実的におっさんを描くのではなく、魅力的なおっさんを生み出すことができるのだ。

キャラ萌えというと二次元の女の子ばかりがイメージされるだろうが、私にとってのキャラ萌えはこの『第三の時効』をおいて他にない。 

キャラ良し、ミステリーとしての仕掛けも最強、そして人間ドラマまでもがしっかりと盛り込んである。

全方位に特化したこの作品を創ってくれた横山秀夫に感謝したい。

 

太陽の塔

太陽の塔 (新潮文庫)

森見 登美彦 新潮社 2006-06-01
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後にも先にも店頭で衝動買いをした作品はこの『太陽の塔』以外にない。それだけの文章力を持った作品である。 

出て来る登場人物たちの誰もがアホで、愚かで、救いようがなく、だけれども愛さずにはいられない。

それがなぜかと言えば、結局のところ私も同じタイプの人間であるからなのだ。

アホと悲しみとが混ざり合って、何だかよく分からないけど忘れがたい傑作がこの『太陽の塔』なのだ。

あまりにもハマってしまい仕事が休みの日に、埼玉から大阪までひとりで太陽の塔を見に行ったこともあった。 

色々と思い出の詰まった作品である。

 

タイム・リープ

タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))

高畑 京一郎 メディアワークス 1999-05
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これを読んだのは高校生のとき。やはり学生時代に出会った本というのは、強烈なインパクトを残しているものだ。この辺りの作品を冷静に判断するのは本当に難しい。だって冷静になれないのだから。

混乱と秩序を味わえるこの作品の面白さを説明したいのだが、いかんせん伏線だらけなので何を語ってもネタバレになってしまうのが口惜しい。

なのでふたつだけ端的に記しておく。

・とにかくよく出来ている。

・後半の気持ちよさは類を見ない。 

 

明日の記憶

明日の記憶 (光文社文庫)

荻原 浩 光文社 2007-11-08
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今まで数多くの小説を読んできたが、『明日の記憶』以上に泣けた作品はない。

荻原浩は基本的に“笑い”を武器にするのが得意な作家なのだが、“泣き”でも読者をぶん投げることができるようだ。

私がこの作品を読んだのは20代になりたての頃。まだ涙もろくなるには早すぎると思うので、純粋にこの作品が持つパワーと魅力に泣かされたと考えていいだろう。

アルツハイマーを題材にした作品である。しかし悲劇ではない。そう言わせて欲しい。

読後、だれかを大事にしたくなる気持ちにさせられる。

 

唯一無二の傑作である。 

 

更新されるか?

私は今までの人生の中で「何に打ち込んでいましたか?」と聞かれたら迷わず「読書」と答える。

時間で言ったら仕事になるのだろうが、私の人生の目的はほとんど読書にあったと言っていいと思う。

いつだって面白い本を追い求めていたし、少しの時間でもあれば読書に耽っていた。

残念ながら私はあまり読書力の高い人間ではないので、ライトな作品しか楽しめないタイプなのだが、それでもこの世には読み切れないほどたくさんの素晴らしい作品がある。

今回選んだ作品の多くは、読書歴が浅い頃に出会ったものである。それだけ刺激に対して新鮮だったと言える。

上でも書いたが、どうしても年齢を重ねるごとに感動できるほど面白い作品に出会う確率が下がっている気がする。どうしようもないことなのだろうが。

だがそれでも、読書中毒の私はいつまでも面白い本を探し続けるし、時間を見つけては本を読み漁ることだろう。

 

人生を何に使うかが決まっているというのは、非常に幸せなことだと思うのだ。

 

以上。